予防(猫)


猫は出来れば外に出さないようにして飼ってほしいです。
まず、猫どうしのケンカがあります。ケンカをしてケガをするだけならまだよいのですが、運が悪かったら伝染病をうつされる危険性があります。ケンカをしなくても風邪をうつされる(特に冬に多い)こともあります。

もっとも最悪な場合は、交通事故です。そのほかにも毒エサを食べたりとか、メス猫を追いかけて遠くまで行ってしまって帰ってこられなくなるケースもあるかと思います。

これらは、外に出さなければほとんど防ぐことが出来ます。夏目漱石の「我輩は猫である」のような飼い方は昔の自動車が少ない時代や田舎であればよいと思いますが、現代の都会ではかなり難しいものがあります。


猫にはF.U.S(下部尿路疾患症候群)という病気によく罹ります。特に冬によく来院されます。

簡単に言うと「膀胱炎など」となります。最も多いのが、膀胱の中にストルバイトという結晶ができて膀胱炎をひき起こすものです。オスでもメスでも起こります。特にオスの場合は、尿道にストルバイトの結晶がつまって尿が全く出なくなってしまい、尿毒症にになって急に死んでしまうことがあります。

これらは、体質と食事が素因となっています。それに、太りすぎも素因になります。食事は、下部尿路疾患に配慮してあるものを選択したほうがよいと思いますが、中にはほんの少し配慮しただけのものもありますので注意が必要です。
猫は、新鮮な水と、冷たくない水を好む性質がありますので、冬場は40度くらいのお湯をこまめに入れ替えるなどしてあげると、かなり予防することが出来ます。
夏場でも、水を飲む量が少ないと発病することがありますので、やはり、新鮮なお水を一日に最低三回は替えてあげると良いでしょう。


猫は冬に風邪をひきやすいです。
症状は、くしゃみ、鼻水、目やに、充血、咳、時には、よだれ、口内炎、舌潰瘍などが現れます。これは、人間と同じで空気感染によってうつります。
冬場、外の野良猫が風邪をひいていると空気中をウィルスがただよって家の中の猫たちにもうつります。2匹以上飼っている場合は1匹発生すると次から次へと風邪が広がります。

これを予防するためには家の中を暖かくすることと、冬場は乾燥しやすいので湿度を高くすることです。特に、人間がいないとき、コタツだけが冬場の猫たちの暖房器具になっている場合、みんなコタツの中に入っていますのでうつりやすいです。
あと、ワクチンを接種すると風邪をひいても軽くすむ場合が多いので有効です。


猫はオスメスにかかわらず避妊手術することをお勧めします。
外に出している猫は妊娠してしまう危険性がありますし、オスならばメスを追いかけて帰ってこなくなることもあります。家の中から出さない猫でも、発情がくるとすごい声でないたり、家の中におしっこをかける行動(これをスプレー行動といいます)をすることがあります。あと、このケースはまれですが、避妊手術をしていない猫が歳をとると乳ガンになることがあります。(猫の乳ガンはほとんどが悪性です。)乳ガンは早期に避妊手術をおこなうとほとんど予防できます。以上の理由から猫は避妊手術をすべきであると考えます。