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 文化 CULTURA 


     MADRID FUSION マドリッド ・フシオン 食の国際会議 現地報告

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スペインの街角から〜渡辺万里フォトギャラリー〜

     ●私の本棚〜スペイン、料理と文化のBOOK紹介〜

     ●スペイン映画、大好き!〜スペイン映画紹介〜

     ●私のお勧めスペインのレストラン



MADRID FUSION



MADRID, 19 de ENERO 2009

ステージの様子「マドリッド・フシオン2009」、いよいよ開幕しました。
時代の動きを先取りした様々なテーマが用意され、それが見事にビジュアルに進行していきます。
スペインの会議では、コンピュータを駆使した素晴らしい展開にいつものことながら感心させられます。

1日目は今まで注目されなかった素材に焦点をあてて、野菜を主役にした料理というテーマで二人の気鋭のシェフが発表しました。

キャベツのサラダ

ひとつ思わず微笑んでしまったのは、「キャベツを生で食べよう」というアイデアがあったこと。日本では千切りキャベツというのはちっともめずらしくないのを教えてあげたい気がしました。
そして「経済危機の時代の高級料理とは」というテーマでは、古い伝統料理のみごとな再生が観客の熱い拍手をあびました。

講演の詳しい内容は帰国後「料理通信」に書きますので、そちらもお楽しみに。

Texto&Foto de MARI WATANABE


MADRID, 20 de ENERO 2009

会場の雰囲気国際会議場の3階には、ワイン、食材その他の業者のスタンドがぎっしり。このスペースの熱気は、また格別です。それというのも、4日間590ユーロという入場料を払った大勢の人々が、話を聞く、調理を見るだけでなく実際に味わうことのできるこのスペースにつめかけるからです。

オリーブ油の場合は、産地別というより今年とれたてのオイル、高級銘柄のオイルなどとグループでの展示に人気が集まり、この数年で登場した会社、銘柄が多いことに改めて驚かされました。

ワインも同じように新しい会社、新しい高級銘柄が目立ち、スペインの景気がいかに上り坂だったかをありありと感じさせます。

オイルの展示ただ、オリーブ油をテイスティングして残念だったのは、あんなに批判していたはずのイタリアと同じ轍を踏むかのように、葉緑素を添加した極端な緑色のオイルがいくつも登場していることでした。「流れる黄金」としてのスペインの良質のオイル、きちんと大事にしてほしいですね。

Texto&Foto de MARI WATANABE


MADRID, 21 de ENERO 2009

マドリードの国際会議場の一角は、連日食に関心をよせる大勢の人々で熱くなっています。

メキシコ料理のデモ  メキシコ料理のデモ


今年の基本テーマのひとつはメキシコ。スペインにとって近いようで遠い、遠いようで近い南米の国々との関わり合いが、少しずつよりよい関係へと模索が続けられているのがわかります。
メキシコを代表する二人の女性シェフのデモンストレーションは、それぞれ「トルティーリャ」「モレ」と代表的な料理を紹介しましたが、その内容以上に、彼女たちの言葉に込められた自国の料理へのゆるぎない自信と誇りが、観衆にも届いたのが印象的でした。

明日はもう、最終日です。スペインが世界に発信する21世紀の食へのメッセージは、いったい何でしょう?

Texto&Foto de MARI WATANABE


MADRID, 22 de ENERO 2009

第7回のマドリッド・フシオンは、白熱して終わるところのない討論、引き込まれるような料理デモンストレーション、そして様々なコンクールや表彰が交差するなか、4日間の幕を閉じました。

グラント・アチャッツのデモ4日目の料理デモのなかでは、シカゴの若いシェフ、グラント・アチャッツが人気をさらいました。舌癌を克服してなおも世界のトップレベルのレストランを維持して個性的な料理を展開しているグラントには、スペインの若い世代の料理人にも熱烈なファンが多く、彼のデモが終わると大勢のファンがステージにつめかけて握手やサインを求めていたのが印象的でした。

討論会そして最後の討論会、「経済危機の時代のレストランは、どのように生き残っていくのか?」という問いに、絶対的な答えは誰にもありませんでしたが、それぞれのジャンルの経験豊かなプロたちの発言のなかには、心して聞けば参考になるに違いない知恵が、たくさんちりばめられていたように思います。

さて次回からは、このマドリッド・フシオンのコンクールで入賞したワインのなかから、いくつかをご紹介していきましょう。

Texto&Foto de MARI WATANABE



マドリッド・フシオンでは、いくつものイベントが同時進行していきます。料理のデモンストレーションとワインのテイスティングが、違う会場で同時ということも多くて、ワインについても勉強したい私は何度も悔しい思いをしました。

そんななかで、「30ユーロ以下で買えるスペインワインベスト3」というコンクールだけは参加しましたが、その結果はなかなか興味深いものでした。日本では入手できないワインもありますが、少しずつワインのページでご紹介していきたいと思います。


魅惑のスペイン・ワイン CATA DE VINO コーナーへ


Spain map

スペインの街角から
〜渡辺万里フォトギャラリー〜
DESDE LAS ESQUINAS DE ESPAБ

ゲタリア
Getaria


風景1

  サン・セパスティアンから西へ26キロ。ビスケー湾に面した小さな港町ゲタリアは,春の訪れと同時ににぎやかなパカンス客たちで埋め尽くされる。この町の名物は,ヨツトやその他のマリーンスポーツに最適なきれいな海と,とれたての新鮮な魚を炭火で焼いた焼き魚。港を中心とした町の細い路地にはレストランが並ぴ,焼き魚と,もうひとつの町の名物,地酒チヤコリを楽しむ人々が通りのテラスにまであふれ出る。

 夏の昼下がり。町の広場では,近くの村の子供たちによる民族舞踊が被露された。子供たちが無心に踊るその踊りには,パスクの長い歴史への誇りや独立への悲願,そして深い郷±愛がこめられていて,見る者の心を打つ。

         

写真と文:渡辺万里

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私の本棚〜スペイン、料理と文化のBOOK紹介〜
[CESTA DE LOS LIBROS]

スペイン検定

編著:川成 洋 板東省次/発行:南雲堂フェニックス/1500円+税


知っているようで知らないスペインのあれこれ。各分野のオーソリティが、絶妙の出題で読者の知識に挑戦する。4択の問題だが、正解以外の選択肢についてもコメントがあるので、スペインに関するうんちくの色々が学べる。渡辺は食の問題で参加。

大人の旅 Bravi 2008年vol.8

昭文社ムック/952円+税


去年に引き続き、スペインが巻頭特集。今回は渡辺万里の提案で、「銀の道」を大きく取り上げた。スペインを北から南へと縦断しながら各地の美味をたっぷり楽しめる街道の魅力を多角的に紹介している。次回のスペイン旅行の参考に。

バックナンバーは
こちら

料理通信 11月号

980円


日本ですっかり市民権を得た感じのある「スペインバル」。でもその内容やレベルはとてもばらばらです。「こういうことだけは知っていてほしい」と私が常々編集者に言っていたことが、ひとつの記事になりました。ぜひ、ご一読ください。

バックナンバーは
こちら

現代スペイン情報ハンドブック

編:板東省次 戸門一衛 碇順治/発行:三修社/2800円+税


経済、政治、文化などスペインの最新情報を紹介しようと新たに刊行されたハンドブック。幅広いジャンルについて貴重な資料、データが集められている。渡辺万里は料理の章を執筆。スペイン料理界の最新の様子を知ることができる。

修道院のウズラ料理
スペイン料理七つの謎

著:渡辺万里/発行:現代書館/2000円+税

最高のアサードに出会うには? 新しいワイン作りの秘密とは? 表題をはじめ7つのテーマについて、スペインの味の神髄を探る。エッセイとしてもスペイングルメ旅行の手引きとしても充実した一冊。

エル・ブジ
至極のレシピ集

監修:フェラン・アドリア、文:渡辺万里/発行:日本文芸社/1800円+税

スペインだけでなく、ヨーロッパ中で活躍のスーパーシェフ、フェラン・アドリアの日本初のレシピ本。簡単だけれどオリジナリティあふれる数々の料理の作り方を、わかりやすくプロセス写真付きで説明。フェランというスターの内側をちょっぴり知ることができる盛り沢山な一冊。

スペインの竈から

スペインの竈から
料理をめぐる15章

著:渡辺万里/発行:柴田書店/2718円+税

素材、調理法などの歴史的な解説からスペイン料理の本質に迫る、日本で初めてのスペイン料理研究書。巻末に、60数点の料理レシピ付き。

スペインかすていら巡礼

スペインかすていら巡礼
カスティーリャ地方の修道院に、カステラのルーツを探して

著:渡辺万里/発行:扶桑社/1456円+税

16世紀に日本へ伝わったカステラのルーツはどこに…? 女子修道院の厳しく閉ざされた扉に挑戦する探訪の旅は、旧カステイーリャ地方を駆け巡る。

太陽が一番のごちそうだった

太陽が一番のごちそうだった
スペイン食べ歩き・飲み歩き

著:渡辺万里/発行:新宿書房/1845円+税

地方ごとに異なるスペイン料理を体で知るために、スペイン全土を走り廻った食べ歩き、飲み歩きの旅。それは、心暖かなスペインの人々との出会いの旅でもあった。

ろばのみみ

ろばのみみ 109

著:鈴木晴久、渡辺万里ほか/発行:ろばのみみ舎/1500円
◆年会費6000円。申込みは、ろばのみみ舎Tel.03-3980-8668まで。

ろばがとことこ歩いて見るような素顔のスペインを紹介しようと、ベテラン鈴木氏が発行している季刊誌。今回はエストゥレマドゥーラ地方にスポットをあてて、知られざるスペインの魅力を浮き彫りにしている。渡辺万里は、『修道院のヤマウズラ』と題した一文で参加。

ガルシア・ロルカの世界

ガルシア・ロルカの世界

著:川成洋、渡辺万里ほか/発行:行路社/2400円+税

ロルカの生誕百年に因んで刊行された本のひとつ。ロルカの世界を詩、戯曲、フラメンコとのかかわりなど多方面から論じることで浮き彫りにしようという企画で、様々なジャンルの執筆者が参加しているところが特徴。渡辺万里は、『花嫁のミガス…食卓越しのロルカ…』と題した一文で参加。

美味探求の本

美味探求の本

編:重金敦之/発行:実業之日本社/1700円+税

世界のグルメ紀行から選りすぐったエッセイ集。現代の食文化が、数々の文章から浮かび上がってくる。渡辺万里は、「修道院のビスコッチョ」の一文で参加。

ご購入は、全国書店またはEメールで直接ご注文ください。

電話:03-3953-8414
Eメール

このコーナーでは、今後スペイン関連のおすすめ本の
ご紹介も行っていきますのでお楽しみに!

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スペイン映画、大好き!〜スペイン映画紹介〜

チQu me gustan las pel団ulas espa撲las!


映画ちらし〜スペイン関連映画紹介 その16〜

El pollo, el pez y el cangrejo real

ファイティング・シェフ
〜美食オリンピックへの道

監督 ホセ・ルイス・ロペス・リナレス
出演 ヘスース・アルマグロ、セルジュ・ヴィエラ、ペドロ・ラルンベ、ポール・ボキュース

86分/2008年スペイン



2009年10月10日よりTOHOシネマズシャンテほかロードショー、全国順次公開


世界の有名シェフが腕を競う“美食オリンピック”ボキューズ・ドール国際料理コンクール。スペイン代表となった若きシェフ、ヘスース・アルマグロの挑戦の日々を描いたヒューマン・ドキュメン タリー。テーマ食材(鶏肉、オヒョウ、タラバガニ)を5時間半 で、エレガントかつオリジナリティあふれる調理方法で仕上げなければならない。スペイン料理界のトップが参加する試食会で酷評にさらされ、試行錯誤を繰り返すヘスース。果たして世界一の座は?




*****渡辺 万里 からの推薦文*****

 この映画の舞台であるボキューズ・ドールの予選は、マドリードのフードフェスティバルで行われます。
私は今までに5,6回、その予選を見てきましたが、スペインのシェフたちの毎年のレベルアップには驚くばかり。
過酷なコンクールの舞台裏の様子も、いつも興味深く見てきました。
そして、主役のヘススがマドリードの「オリーボ」というレストランで働いていたころ、フランス人のオーナーシェフと厳しい表情で料理について議論していた彼の顔、今も印象に残っています。
 そんな、普通は目にできない料理界の様子を見せてくれるこの映画、見る人によって、色々な見方ができそうです。あるスペインの映画評論家は、「これはまるで料理版スリラー映画だ、実にどきどきさせる」とその軽快なリズムと緊迫感を表現しています。食べることの好きな方、新しいスペイン料理に興味のある方は、ぜひご覧ください。

当アカデミーでは、定期的にスペイン・ビデオ上映会を催しています。皆様からのリクエストに応えて上映作品を選んでいきたいと思っていますので、お気軽にご希望、ご意見をお寄せ下さい。メールはこちらへ

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外観

私のお勧めレストラン
その8
MIS RESTAURANTES FAVORITOS

サン・パウ (東京店)
SANT PAU

 私が「スペイン最高の女性シェフ」として以前から尊敬してきたカルメ・ルスカデーリャのレストラン「サン・パウ」が、嬉しいことに東京にオープンしました。

 こじんまりした海辺の町の本店で自分のポリシーをかたくななまでに守ってパーフェクトな料理を作ってきた彼女を、こんな遠くまで進出する気にさせた日本企業の熱意には脱帽です。

 高品質な素材へのこだわり。カタルニア料理に欠かせない調味素材を柱にした、しっかりとした味覚の展開。華やかで女性らしく繊細、それでいてダイナミックな視覚的魅力溢れる皿の数々。そしてメニュー構成からは、「日本に
カタルニアの文化を伝えたい」と熱意を燃やすカルメの意気込みが伝わってきます。

 価格帯は高めですが、それだけの価値のあるひとときが過ごせると思います。もちろんスペインの本店に行くことができれば、それが最高ですが……。

文:渡辺万里

住所 東京都中央区日本橋1-6-1 コレド日本橋ANNEX
TEL 03-3517-5700(レストラン) 03-3517-5702(ワインバル)
営業時間 12:00〜15:30(L.O.13:30) 18:00〜25:00(L.O.21:00) 
定休日 月曜(レストラン) 無休(ワインバル)
予算 ランチ=8,000円(平日のみ) ディナー=21,000円


日本橋サン・パウのビル模型



おすすめレストランのバックナンバーはこちらです!

ARZAK

ATRIO

GASRTOTECA DE
STEPHAN Y ARTURO

CENADOR
DE AMO

TSUNAMI

EL CELLER CAN ROCA

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