
サクラ サク
その後に続く天気が冷たく、今年の花は長持ちしそうだ。そんな気がしたけど、今日の帰りの川の土手でヘベレケになって寝ころぶ酔客の姿をみたら、あまりの気持ちよさげに思わず「さっと桜は散っちまえ」なんて口の中で叫んでしまった。禁酒中なんだ。俺って今
たった一人の客を降ろすとバスはさっさと行ってしまった。玄倉林道の水溜まりには薄く氷が張り、街では花見なんて言って騒々しいのに、ここらあたりではまだまだ春は名のみの風の寒さだなと思いながら歩く。玄倉川の水量は少なく、発電所も止まったまま でも、どこかでウグイスが春の声で鳴いているように聞こえる気もする。青ザレ隧道の手前で涸れたススキを二本拾い、それを触覚にすることでトンネルを進む。これでヘッドランプが不要になるはずだった。しかし、春先の枯れすすきって頼りにならない。少しばかり歩いて側壁に軽くこすりつけただけでポッキリと折れてしまった。そこからはゴキブリが触覚を取られて部屋の隅っこで腹を上にひっくりかえってしまって動転しているようなものさ。1/3程だけ残ったのを頼りに進んでいたら、露堀部分とコンクリート巻きの接続部50cm程の側壁の突き出し段差に気づくのに遅れ、危うくコンクリート面に正面衝突しそうになった。次からは枯れたのは止めよう。もう春だもん。代替をさがすのに苦労はしないだろう。
いっそうに青い玄倉ダムの水面を左手にして、やがて同角沢出会いにつく。
釣り人二人が水の落ち込み部に竿を垂れている。
対岸に水に入らず渡るには彼等の竿先を通る必要がある。釣り人にとっては迷惑この上ない行為だと思う。だから、断りを入れなくてはならない。
「おはようございます ごめんね竿先を渡らしてくださいな」
当然のように
「おっ オハヨ 良いよ どうぞ」気持ちよい返事だ。
今日も楽しい山遊びができる予感が返ってくる。
「なに お宅 そこに入るの?」と同角沢を一人が示す。
「そうだよ」
「その沢さ 魚いるかな」
彼等は、そこが同角沢なんて名があるなんてことは知らないらしい。
「お〜おお いるよ尺物が だけど入らない方が良いと思いますよ」
「なんかロープみたいなもんが必要なのかな?」
「今ここを登るから、見ててよ わかるから」
「それで安全に岩場を下降できると思ったら入るが良いけど、知らないよ 下れなくとも」
彼等は口惜しそうだった。
「少しくらいなら入れます」なんて言ったら確実に入ってきて、下降できないと泣くだろうな。
F1を登り切る。二人の物欲しそうな目線を背後に感じたので砂防堤の上から手を振って挨拶を再び繰り返す。
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同角沢F1
同角はF1を登り切ると小ナメが続き、すぐに砂防堤となる。そして苔の着いたゴロとナメが続き、やがて前方に三重の滝が出てくる。その三重の滝を直に登るにはマシラには難しすぎるということは分かりきったことだ。だから、流れ右手につけられた鎖を頼りに岩場を乗り越す。しかし、この鎖と言ったらマシラが初めて同角沢にサブちゃんときた三十五年前ですら、すでに古かった。一部は切れていて繕って使われていたと思う。設置はS30年代だと言われている。それからも切断箇所の応急補修はされただろうが、新品に更新されたとの話はとんと聞いていない。そんなことで、なんやかんや50年以上のままに今に至っているものらしい。事実、何カ所か切れて、そこを針金で結わえている部分もある。手にかけている部分より上で、そうなんだと実感するのは難場を終えた後だから、もうどうでも良いことなんだが、知っていればモロにぶら下がるのはきっと控えると思う。だから見えないから大丈夫と全面的に頼りにするのは遠慮した方が良いと思うよ。だけど、特に垂直な取り付きなど、これにすがらなかったらマシラなど登れっこないんだ。
だれか、新しくしてくれないかネ ステンレスのプレートに設置者の氏名を記入する鎖への命名権をつけてあげてもいいからさ。 その後も、きちんと直して使えば、今までがそうだったように、これからの50年はたくさんの人に感謝されると思うよ。
さて、三重の滝を登り切ると、すぐに不動の滝が続く。流れの左にハーケンが打たれ、捨て縄がかかり、そいつを頼りに腕力で乗り越せばよい。そうやって昔にノーザイルだけど登ったこともある。しかし、最近は歳の性かもしれないが、怖い思いをするのは避けるようになってる。今日は当然ながら巻きだ。右(左岸)の砂地の疎林を登って滝を避け、巻き道を使って沢に戻る。ここらあたりは石も岩床も緑の苔に覆われてきれいである。
次に正面には小ナメ小滝が出てくる。右手から水のほとんど流れていない無名の沢が合流する。
今日の目的の沢である。
どんな沢なのか、大きな滝が出てくるか、何もないか、何がどうなっているか全く知らない。こんなルートがマシラは好きだな。結果としてたとえ何もなくとも、そこを通過することにより、心の中で空白が一つ埋まる。そんなのがたまらなく好きなんだ。
でも、無名の沢 沢の名前がたぶん大きな滝は無いことを表している。
行っても行っても滝らしきものもなく何もなく稜線に着く。そんな結果に終わることも十分にあり得ることだ。でも、たとえそうでも良いじゃないか。山遊びなんだから。
同角沢 三重の滝
さて、そうはいっても、まずは出会いの棚を処理しなくては。22m以上30m以下というくらい高さはアバウトである。水は中央をわずかに舐めるだけ。下部の十mほどの急なスラブの上に70度ほどの緩傾斜帯の二段目が続き、上部は垂直になって落ち口に伸びている。本流を更に奥に200mほど進んだところにある支流の大杉沢出会い滝なら、途中にボルトが打たれ、チムニー状の落ち口には捨て縄が何本もかかっているので、多くの人に登られていることがわかるが、こちらには下から見える限りでは確かな手がかりらしきものも、残置されたハーケン類も見あたらない。何度も見慣れた滝だが、今日のように遊びの対象として眺めるのは初めてだ。そういう目で改めて見ても、この棚 (ほとんど水が無いので滝というより岩棚と言った方があっている) は傾斜度、工程差から登攀具なしでは当然ながら登ることなど出来ないと思う。
さあ、どちらから巻いて登ろうか。
左岸は出会い方向に少し戻れば小尾根伝いに登れそうだが、棚の近くは遙か上まで岩場が続き、相当高くまで登ってなら沢床に安全に下降することは出来そうだが、見ただけで、「ちょっと勘弁してよ」 というほど登らなくてはならなさそうだ。右岸はというと、落ち口の上30mほどまでは左岸よりもいっそう険しい。そこをさえ乗り越えれば左岸よりは登る距離は短くて良いのだが、露岩は見るからに急だし、垂直な灌木登りも強いられるだろう。
怖い思いはしたくない。そうだから巻きは高いが、より易しそうに思われる左岸を選ぶ。しかし、尾根のあそこの上まであがるのは嫌だなと取り付きの最初から思っていて、どこか楽に落ち口に行けそうな方法は無いかときょろきょろとあたりを見渡しながら進むのである。そんな思いで小尾根に出たら、早速に滝方向にトラバースを開始する。滑ったら体を止めるのは困難だが、傾斜はそれほどでもない。露岩上の砂に足を取られないよう注意して山裾を横断し、滝横の小窪に入り、そこを10mほど直上し、左手(滝の右横)の岩稜に食い込む細い岩のバンドを木の根っこを頼りにして乗り越える。この部分はちょっと緊張だ。そこから岩稜を20m登ると右からの踏み跡が合わさり、そいつに従うと先ほどの棚の落ち口の20mほど上で沢に戻してくれた。
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無名の沢 出会いの涸棚(中段が緩くなっているが最上部はきつい 高差30mと言う
落ち口は棚の垂直なスラブが丸みをもって水平につながり、あたりには手がかりに出来そうな灌木も岩の支点もないから、万が一にでも足が滑ったときに支えるものが無いので、近づくのは怖い。遠くから下を眺め渡して、確かに、この滝がほとんど登られていないだろうと納得する。もしも、でも、この棚ならボルト埋め込みで登る決心したなら、それほどの時間はかからないだろうとも思う。それはハンマーを五六回降れば脆い岩肌に簡単に埋め込みの穴が開くだろうと見えるからだ。その分だけ落下しないような慎重な動作が求められるのも当然だろう。
さて、無名の沢のそれから
予測したかのように、この先に棚なんて何もない。いや、棚を意識して本流に入り込む急なルンゼや岩塔にそれを求めれば、無いと言うことは無いのだが、あえてそこを登らなくとも、沢伝いに稜線までたどることが出来るだから、自然のままに登れば良い。
出会いの棚が終わったところからは、大石のゴロがしばらく続き、やがて沢幅が広がり、その分だけ傾斜が落ちる。とはいっても部分部分には沢幅が狭まり、急な部分もある。そんなところにある一つの大石は傾斜に危うく乗っかる。その大岩は左右の岸壁にツッパって支えられているが、片方の石は砕けて砂になりつつある。岩の下は、もう転がり落ちるに十分なほどえぐれて空間になってる。まさに、ここで足で蹴りを入れたら、径10mは越えようかという大石が粉塵まき散らし、ぶちあたる度に大きな石英の火花を放って谷間を転がって行くだろうと思われる状態だった。地震でも来たらどうしよう。
上に回り込んで
「よ〜し」 と足を振りかぶった。でもやめた。だって、万が一、本当にそうなったら、その大岩によって堰きとめられている周囲の土石が一斉に動き出して、上に立つマシラなんて逃げる間もなく、ひとたまりもないじゃんだから。さわらぬ神にたたり無し。何事にも目をつむり、そっと そっと ソロリソロリ それがマシラの処世術 この卑怯者がと、どこかで誰かが叫ぶ声が聞こえてくるような。
そんな場所が、もう一箇所出てくる。右手に急に食い込んでくるガリーを見るだけで、一つやり過ごしたその先に、大きな岩塔が中央にピラミッドのように立つ場所がそうだ。本流は左手だが、もういくらも行かないうちに沢が終わりそうな見える。岩塔の右側には深い溝があり、そこにはCSが挟まっている。そのCSがそうなんだ。
さて、どっちに行こうか。本流を進んでもつまらなさそうだし、CSもちょっとおもしろそう。しかし、CSは2mは完璧にハングしていて、こえられない。でも、CSの下には空間が空いており、うまくすればくぐり抜けられそうだ。そんな誘いに誘われてCSにチャレンジすることになる。
しかし、この空間に入るのは二度ほどためらったあげくに止めた。幅が40cm、高さは30cmほどあり、人間が、その中を通過することは出来るだろう。しかし、マシラは狭所恐怖病らしい。頭をつっこむ段になって、上から岩が崩れてこないかとか、腹がつっかえ楔状態になったらどうしようなんて考えてしまったからなのだ。狭い所が一点集中であれば、そんな思いに囚われなかっただろうが、なにせ、その空間は足場の悪い場所に1mは続く長さを保っていた。 また、くぐり抜けた先には別の岩が立ちはだかっていて、半身が抜けかかったところで、そいつに行き先をストップされる恐れもあったのだ。だから、頭が空間入り口の頭に触ったところから岩塔の下に戻った。
そこから岩塔の下を左に回り込み、塔のトップに立つ。そこから先ほどのCSを覆っていた岩が見える。
この窪は岩塔の上20mほどの垂直な露岩帯で終わっていて、そこから先には深いスズ竹が待っていそうだったから、結局は本流方向に進むよりルートは得られななそうだった。
もう少しで小ピーク 穏やかな沢のツメです
石のゴロは砂地に変わり、砂地の中にブナの木々が立つようになる。
傾斜も一段落し、左手に小ピークが見えてくる。沢の終わりは、その小ピークの鞍部だった。
鞍部は、そこに生えていた黒樅の大木が、昭和4■年の大水害の際に倒れ、根っこ部分が10m四方の岩石を砕き散って作り出した災害の産物かも知れない。その時に倒れた (見たわけではないので想像) 大木はφ2mは有ろうかという太さだった。長さも20mは優に越えている。そいつが稜線に沿ってうまい具合に倒れ、天然の廊下階段になっている。太いから上を安心して歩けるのだ。この倒木は丹沢の中で知っている限りの中でも、有数の大木だったと言っても良いだろう。そいつが倒れて、久しく見る人もまれなこの地に骸をさらし、もう30年もすれば他の木々や生命と同じように跡形もない土塊となって摂理に従って自然に戻っていく。両手を合わせナンマンダと唱えて、そんな大木の廊下を使わせてもらう。
そこからは、すぐに稜線かと思われたのだが、スズ竹帯を一つ通り、石英閃緑岩が崩壊して出来た砂地帯を二つほど通過し、更にスズ竹の密集地の中を獣道に従って50m歩いたところで、ようやく大石山の標石にでる。山頂のベンチから5mほど離れた場所だった。
大石山は見通しの良い山だ。棚沢の頭あたりから丹沢山〜塔ノ岳〜鍋割山が今日はくっきり見える。富士山は春の霞のためか、麓だけ見えて山頂はなし。薄青い空が春を実感させる。朝方寒かったのに、ウェアがじゃまなくらい暖かい。良い気分。
石小屋沢の頭手前の東沢経路入り口から同角沢に降りる。そこから東沢乗越までは数分の距離だ。
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何とも贅沢な大木の廊下階段を歩く
今日の山遊びは無名沢の探索だが、もう一つ目的があった。
モチコシ沢の頭方向に入り、女郎小屋乗越を通過する。そして、他人にはつまらないかも知れないがマシラ的には大切だと思う目的のそいつを見つけた。それはただの綿手袋 すず竹の根っこにぽとりと落ちてた。
数週間前、ここを通過した際、ポケットのつっこんでいたのだが、大タギリへの下りに、はめようかとしたら無かった。女郎乗越から大タル山の間で落としたんだろうと見当はつけた。その際は捨ててもしょうがないとは思ったが、それを他人様が見たら、自然の中に無責任にも放置されたゴミ芥以外の何ものでもないと見るだろう。いくら落としたからと言って無責任に放置しちゃあだめだ。マシラは山ではそうやって教育されてきた。忘れないうちに拾いに行こう そう思っていた。
ところで山のゴミって難しい。物事は、ある人にとってはとても大切な有価値な物でも、他人様にとっては無価値なことが多い。他人様の無価値くらいで済めば、無視すれば良いけど、場合によっては余程のじゃまものと感じられることもある。
たとえば山での標識なんかどうだろうか。標識の本来機能は山で迷わないようにすること。そこに個人の思い入れは最低限で良いと思っている。合流分岐・曲がりくねって方向性が定まらないような要所にそれと方向を示せれば十分。山をどう感じるか、どのように感じてほしいかなんてのを他人様の文言で強要されたくない。だから、それ以外の物書きは小さな親切、大きなお世話ってこと。山の中で何を考えるかくらいはマシラの勝手にさせてくれ。そういう意味では東沢乗越の標識なんて、設置されて数十年、風雨にあっちに飛ばされ、こっちに飛ばされ、そのたびに通りがかりの人に拾われ元の場所にもどる一枚のボロけた板切れだが、同角沢に初めて入り、遺言棚を巻いて登ってきた人に何の変哲もなく方向を示すだけなんだが、とても有意義な一枚だと思う。
それにしても、この尾根(モチコシの頭〜敷地山)に最近につけられていたはずの標識類はいったいどこに行ってしまったんだろうか。これは以前から設置されていた白砂のピークからいったん下り、ワナバの頭に向かう地点の、左手の尾根に迷って進まないように警告する青ダンプラにかかれた「→ワナバの頭」一つが残るだけなのはどうしてなんだろう。この標識を無用な長物のゴミと感じた人がいたんだろうか。でも、少しだけ撤去しすぎな気もする。このようにマシラのゴミの判断もきわめて曖昧だ。心の問題だから難しい。
そうそうゴミの話ではこんな例もある。かって、冬期登攀のサポート用に食料を一斗缶に入れてデポしたことがあった。僕らにとっては死ぬか生きるかの瀬戸際をサポートするための大切な食料の予定だった。しかし、いざそいつを使おうとした時になって、そいつが缶ごと盗まれていることに気がついた。冬山の他人様のデポ物を盗人するなんて、もし見つけたら首をちょん切って京の五条の河原にさらしても文句が言えないほどの重大犯罪だと思うけど、その時はその後の行動予定の変更と食事・燃料制限程度で済んだから、盗人に憤慨しただけで済んだ。運が悪かったと盗まれたことも忘れていた。
ところが一年以上たったある日に、僕らのところにある人から
「お宅たちは役に立たなくなった廃棄物を放置して自然を冒涜しているとんでもない山岳会だ」
との抗議の手紙が着いた。そいつには「お宅たちの山岳会名が記された一斗缶が放置され、その廻りがゴミためになっている 今のうちに片付けなければ新聞・山雑誌に投稿してとんでもない輩の山岳会だと抗議する」との警告文だった。まさか、盗まれた物品だから知らないと言っても相手から見れば言い逃れにすぎないだろう。結局、この手紙のご指摘に従って、例の物の放置場所を探し出し、本来は関係ないはずの廻りのゴミも全てまとめて担ぎおろした。証拠の写真を添えて、教えてくれた人に「ありがとうございます。これからも気をつけます」と返答をしてことを済ませたのだ。だから山に自然に帰らないゴミを放置してはだめだと骨身にしみている。たとえ自分ではゴミと思っていなくても他人から見た場合にはゴミという場合は、こんなようにはすっきりしないだろうが、何時なんどき「マシラさん ごみ落としましたね 山が汚れていますよ」なんて警告文が届くとも限らないじゃん。そんなとき、HP上に駄文を掲載している以上は、そいつが証拠になるから「俺は知らん」なんて言い訳は通る訳がない。今のうちに片付けておこうと今日のもう一つの目的になったわけさ。現金を町で落としても、まず見つかったことはないが、人の少ない山ならなんとかなる。だから予想通りに見つかって ヤレヤレ・ゴキゲン
さて、それからの玄倉迄の所要時間を読んで下山路は御料林経路にする。芋の沢の頭まで行き、鹿柵門を二つ抜ける。この路のこの先は今まで歩いたことは無い。しかし、多くの人のHPで紹介されていることから既に見知っていると思いこんでいる身には三つ目の門も当然くぐるべき柵と思った。ところが、その先にある柵には通過できるような門がない。御料林だから、かっては徳川さん、その次は天皇さんの所有物のはずだから気が引けたが、だれも見てないことを良いことに無理に柵を乗り越える。これに罰が当たったのだろう。やがて急傾斜になり、このまま下れば小川谷とワナバ沢の合流点からいくらも下っていない地点に降りそうだった。
「方向間違った」
左手を見えると尾根が小高く見える。それを目指して横断を開始したが、急な砂地ザレに行く手を阻まれる。強行突破GOとする気もあったが、そうすると、ここまで5分で下ってきたのに、先の所要時間がどれくらいかかるかわかったものでは無いという程度には過去の道間違いの実績から学んでいる。素直に戻るが一番。そして、芋の沢の頭から二つめの鹿柵門から仕事道は柵に沿って小川谷の左岸側水平に伸びていることを知ったのだ。このように見知らぬ横断道を正確に見つけ歩くのは難しい。おまけに柵の門には鉄鎖が巻かれ、ご丁寧にも堅く南京錠が下ろされ、その都度乗り越えなくてはならなかった。でも、砂地の下降路は気持ち良く、芋の沢の頭下の鹿柵から再び下降を開始してからは、御料林経路を100%正確に辿ったとはいいかねる地点もあったが15分で小川谷堤防下の御料林経路入り口に立つことが出来た。
自宅4:50〜本厚木5:16〜新松田5:55(乗客一人)〜玄倉6:40〜青ザレ隧道〜玄倉第二発電所(水が今日は特に青く見える)〜同角沢出会い(釣り人二人)8:05〜不動の滝8:25〜無名の沢出会い8:40〜出会いの滝(30m)巻き9:05〜崩落岩塔CS通り抜け穴9:30〜小ピークの倒黒樅大木9:50〜大石山標高石_大石山10:05〜石小屋の頭下(東沢経路入り口)10:30〜同角沢遺言棚上10:45〜東沢乗越〜モチコシの頭〜女郎小屋の頭(四週間前に落とした手袋見つける)〜大たる山〜芋の沢頭〜御料林経路11:55〜鹿サク二つ越えたところから左手に鹿サク沿いに進むところを見落として三つ目の鹿サクをくぐり抜け・・・・戻って15分ロス〜横断気味に進む道は迷いやすい〜鍵のかかった鹿サクは乗り越える;石英閃緑岩が崩壊して砂になった路は気分は良い。途中、一ヶ所違ったようで本来の御料林経路には入り口部で合流する。12:25(間違わなければ15〜20分ほどで下降できる)〜のんびり玄倉へ13:10_13:26〜谷峨14:02〜新松田14:23小田急〜本厚木14:50〜自宅15:10 朝方 林道の水溜まりには氷が張ってまだまだ冷たい感じだったが日中はポカポカ 街でもポカポカ 山北鉄路の周辺に咲く桜は満開;たくさんの人が繰り出して。厚木市営プール横(三川合流地点)の桜並木下には花見の酔っぱらいさんが草原に寝そべって良い気分な良い天気2006/04/01
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