登山靴とゴム長靴

雪解けの時期、特に火山由来の山では、赤土のぬかるみが生じ、往生する。

安達太良山だと、奥岳口・薬師コースなど、利用者の多いところが特に酷い。

こんな時、ゴム長靴が、威力を発揮する。どうせなら年間を通じて、ゴム長靴で登れば良いようなものだ。欠点はあるのか、利害得失を考えてみよう。

 ゴム長靴の欠点

  1. 雪渓の上を長時間歩くと 足が冷える。
  2. 逆に夏の時期は、通気性が無いので、蒸れて、暑くて、我慢できない。
  3. 登山靴と比べて、柔らかいので、出っ張った石を蹴ったりすると、爪先が とても痛い。
  4. 底が登山靴と比べて薄く、固くないため、重い荷物を担いだり、岩稜を歩いたりすると、足の裏が痛くなる。(安全靴のように、底と爪先に鉄板が入っていれば!)
  5. くつひもで足と靴の位置が固定される訳でないので、靴の中で、足が動き、下山時など、足の爪先を傷めやすい。
  6. 一般的なスパイク無しのものでは、雪の上で滑りやすい。
  7. ワンタッチアイゼンなど固い靴を前提にした道具が、使えない。輪かん、現在のスノーシュー等は使えるようだ。

こんなに欠点がある、足を痛める点では、4.と5.は大きく、途中で歩けないくらいに痛くなることもある。長い道中では 致命的だ。

しかし、これらの欠点を考えても、

  1. 優秀な防水性
  2. 容易な着脱

を考えると、ゴム長靴が、春の雪解けシーズンなど ぬかるみルートには、極めて有効だ。

以前のくろがね小屋の管理人Nさんは、通年ゴム長であった。冬季、こちらが、重い皮靴で不器用に歩いている脇を、ゴム長に手製の輪かんを付けて、すいすい登って行かれる姿を思い出す。

期間限定で利用するとして、長靴を選ぶなら、膝までの長さの、雪を防ぐために膝まわりを閉める事が出来るものがよい。

が、足の保護のためには、靴の中で、足がしっかり固定される「登山靴」が最適である事は、言うまでもない。ぬかるみを靴を汚さずに歩くのも歩行技術のひとつだ。特に、不整地を歩きなれていない初心者・都会者にはゴム長靴は不向きだ。

が、ぬかるみには、効く、楽だ。

【2002-5-15,16:40,W-Tadashi】