◇機内で英語が通じない?1999.8.10。9:55発の飛行機に間に合わせるため、 ホテルの食堂を特別に我々のためにはやく開けてもらう。 国際線は2時間前に飛行場に着くのが原則で、飛行場まで1時間かかる。 だから、7時出発だ。急いで食べ、荷物を確認し、ホテルを後にする。
空港に着いて荷物を降ろしてもらう。 おねだりする小さな子供がやってくるが、あげてはいかんよなあ。 国際空港にあるはずの募金箱があるはず・・・だが、見つからなかった。
乗るはずのSU175便が掲示板にないと思ったら、別のターミナルから出ると言う。 一般に国際線は第2ターミナルから出るが、 国内線がメインとなる第1ターミナルから出ると言うのだ。 いきなり変更するんじゃない! 昨夜ガイドさんに電話で確認してもらったはずだぞ。 荷物をまたバスに乗せなくてはいけないではないか!!
乗るのはツポレフ154、国内線でよく使われている航空機。 ブルガリアまでの路線は国内線扱いか? 中はほとんど貸しきり状態、わずかに乗っていたスラブ系の人たちは何かと思っただろう(^^;
飛行機が離陸。ずっと畑が眼下に広がる。どこまでもどこまでも・・・◇ブルガリアへ到着離陸前に配られたロシア語の新聞「Вечерняя МОСКВА」 (夜のモスクワ)を見ていたら、 「о солнечном затмении」(日食について) という言葉があった。単に日食だったら 「солнечное затмение」、 皆既日食だったら 「полное солнечное затмение」。
ただ、日食を示しているらしい画像は小さくわかりにくい。 周辺に教えると、3人が欲しいと希望した。 そこで、もっとくれとスチュワーデスに英語で交渉。ところが、 「英語の新聞が欲しいのか?」と外れたことを言って来た。 そう言えば、ロシア国内線では英語が通じないそうだが、 この路線はここまで国内線扱いなのか? でも、ドリンクサービスは英語だったぞ。
もう一度来たとき、今度はロシア語で言ったら通じた。 「Мы хотим тоже это газета "Вечерняя МОСКВ"!」 (「我々もこの新聞が欲しい」:確か、これに近いことを言って要求を伝えたはず)。
「Сколько(スコーリカ:幾つ)?」と聞いてきたので、 「トリイ(3つ)」と返答したら、しっかり3部もらえた。 一番ロシア語が役立った時だったかもしれない(^^v
そう言えば、なぜ「夜のモスクワ」なのだろう? 「夕刊だから?」と真っ先に思ったが、日付は今日だし、 今は午前中だ??
◇まずは下見だ黒海がやっと見えてきた。緑色の部分は何だろう? 浅地か湿原か? 三日月湖も見える。
街も見えてきて、やっとヴァルナ空港(VARNA AIRPORT)に到着。 空港は比較的小さく、釧路空港を思い出した。 聞いた話では、モスクワとヴァルナを結ぶ空路は、夏だけのチャーター便だと言う。
外気温は35度。よく晴れて暑いぞ! しかも蒸し暑い! 北海道に近い緯度なのに暑いぞ! 皆既日食の観測地の緯度が43度台なのだ。 そういえば、成田発のアエロフロート機内でもらった新聞ИЗВЕСТИЯ (イズベスチャ)にも「暑くてひどい日々だ」という記事があったなあ。 ロシアだけでなく、ブルガリアも暑いのか。 事前に聞いた話では、ブルガリアの首都ソフィアの8月の最高気温は26℃。 他の地方でも大きくは違わないはずだ。
モスクワ空港で見つからなかった「Oбмен денег(両替)」 の文字をすぐに発見。ブルガリア語とロシア語で共通の単語や似た単語が多いから助かる。 30%程は共通しているそうだ。
もっとも、レート表示の掲示板があるからキリル文字が読めなくても両替所だとわかるだろう(^^; やはり日本円はないねえ。トラベラーズチェックも使えるようだ。レートは1ドル1.7レフ? 日本で聞いた話と比べると3桁ぐらい違うぞ・・・と思ったら、デノミがあったばかりらしい。 日本を出るまで聞いていなかったぞ! 両替所の右隣に案内が出ていた。新札と旧札の写真があって、 旧札やコインは今年限り(1999.12.31)だそうな。
皆が並ぶと迷惑になると言うので途中で打ち切られてしまった。 まっさきに並んで両替しておいて良かった。
バスに乗って、すぐ弁当が配られた。機内食の後なのになあ。 丸ごとトマトが2つ、キュウリがほぼ1本、鶏肉が2つ、パンが1つ、果物が2つ。 丸ごとドンと、でかすぎる! しっかりした味で美味しいが、とても食べきれないぞ。 水が1ボトル。暑いから水は必須だ。バスの中は冷房があるからまだ楽。
ブルガリアでは鉱泉をペットボトルに詰めて販売している。 本物のミネラルウォーターだ。ラベルには成分表示があり、バーコードもあった。
ペットボトルのラベルを読むと、水は「ВОДА」、スペルはロシア語と同じだ。 ロシア語だったら「バダー」だけど、アクセントの位置が同じなら ブルガリア語だと「ボダー」なはずだ。 ブルガリア語でミネラル・ウォーターは「МИНЕРАЛНА ВОДА」。
ブルガリアは英語や日本語だと「ブルガリア」。ロシア語だと「ヴァルガリヤ」。 2文字目の発音が「ア」と「ウ」の中間なので、微妙だ。 日本人にとっては「ブルガリア」の方が近いかなあ?
お弁当のトマトもキュウリも日本のそれと近い味だ。 ブルガリアと言えば、トマトとキュウリとヨーグルトの国。 コースの最初は多くの場合、トマトとキュウリとオリーブのサラダだ。 お弁当の果物は美味しい。スモモかな?
明日の観測地に向かって走る。まずは下見だ。 メインとなる目標は皆、皆既日食の観測なのだ。◇これが4つ星ホテルか?
ユーリ・ガガーリン農業専門学校が観測地。あまり人が見えない。 校庭は一応舗装され、三脚の固定には問題ないようだ。 Wさんが、さっそく南北の線を引いている。 バスケットシュートもあるなあ。 鉄棒があったので近寄ったら、カタツムリがいっぱいついていた!
建物に「ユーリ・ガガーリン(ЮРИЙ ГАГАРИН)」の名前があったので近寄ってみた。 キリル文字で「ユーリ・ガガー」・・・「リン」の部分が落ちている? 建物も修理が必要なように見えるが、修理費用がまわってこないのだそうな。 自由化後、予算不足に陥っているのだと言う。 学生らしき人をほとんど見ないが、今は夏休み中なのだそうな。
トイレは建物の中、2Fのトイレを使用して欲しいとのこと。 ブルガリアの男性用トイレは日本のそれ、朝顔に形が似ているが、 より前に出ており、こちらに向かって一列に穴があいている。 穴の意味は不明だ。
◇やられた下見を終え、ホテル・ブルガリアへ。 何と、日食関係のプリントアウトやシャツがロビーにはってあるではないか! ブルガリア語で皆既日食は「ПЪЛНО СЛЪНЧЕВО ЗАТЪМНЕНИЕ」。 皆既日食Tシャツなどはフロントで販売していた。
1Fには小さなお店もあった。様々な雑貨や飲食物を売っている。 サン・クリームも売っていた。明日の皆既日食観測時には日焼け対策が必要だろう。 日本から持参してきたが、忘れていてもここで買えば大丈夫だ。
パスポートはホテルで預かり。ロシアと同じシステムだ。 そして、チェックアウト時に返却される。
エレベータはデジタル表示ではなく、その階のランプがつく。 モスクワのホテルでのような事態はないわけだ。 ロビーやレストランがある階は1Fではなく、客室がある部屋からが1Fらしい。 ロシアでもそうだった。下からSRME、そして1Fと来る。
エレベータ内のスイッチも、キリル文字のSTOPは読めるからよいのだが、 あと3つがわからない。モスクワでよく確認しておけばよかった。 ロシア語の辞書にある単語であればわかっただろうに。 黄色のAПAPMAとか、白のBPATAは何のボタンだろう? もっとも、非常時でなければ、使うことはないだろう。
部屋の前には鍵穴が2つ。上の鍵で開けて、下の鍵でひねると開く。 ちょっと面倒・・・ 部屋へ入ったら暑い! 暖房機らしきものは見えるが、冷房がないのだ。 北海道のように普段なら冷房が不要だからだろうか?
後から扇風機を持ってきてくれた。後は夜になったら窓を開けるしかない。 夜になれば涼しい。 この後も、冷房はバスと飛行機の中にしかなかった。 浴槽は壊れかかって鉄骨が見えているし、シャワーと蛇口の切り替えは効かないし、 これでも4つ星なのか?
シェーバー用のコンセントをよく見れば、220Vの隣に110Vの表記が! しかも、丸い穴だけでなく、細い穴も組み合わさった形をしている。 「もしかして?」と思って、シェーバーを110Vの細い穴にあわせて挿そうとしたが、 奥まで入らない。結局、プラグアダプタをかませて充電した。
夕食前にホテル近くを歩く。露店が多い。 実をつけている木はマロニエだな。ブルガリアではマロニエと菩提樹がよく街路樹として 植えられているのだそうだ。 じろじろ見られることが多いのは、東洋人がめずらしいからだろうなあ(^^;
お店の人と写真をとりあっているのはAさんかあ。しかし、あとどうするのだ? エアメールで送ることにして、英語でアドレスを聞いていた。 ホテル・ブルガリアは外国人がよく宿泊するのでホテル周辺の人は英語が話せるようだ。 モスクワにはキリル文字でフィルムと書かれた店がいっぱいあったが、 ここには1日で現像してくれる所はないのかな?
値段の多くは1レフ、2レフ、3レフですんでしまう。それ以上は高い(笑)・・・ は冗談だが、あまりない。高い食べ物や雑貨はドイツ製が多く、 5レフという線が一つの目安となる。 この値段だし、売られているものの多くは生活必需品なので値切りはきかない。 外国人目当てのお土産屋であれば値切るのが当たり前だが、ここにはそういう店はない。 まとめ買いした別の人が値切ろうとしたらしいが、失敗したそうだ。
何名かのトランクの鍵が開いており、中を物色されたらしい (配置がかわっているなど)があると話がまわってきた。 もしかすると全員やられていたのかもしれない。 自分のトランクは鍵がかかっていたし、中に動かされた形跡はなかった。 観測に必要な機材はまったく消えていない。狙いは外貨らしい・・・外貨と言えば、空港から自宅まで帰れるだけの 日本円(千円札数枚)を分散させて隠しておいたが・・・ そちらが消えていた。ポケットが多いダミーの財布を用意し、 千円札は財布と思えないような皮製財布に入れておいたのだが、 この程度ではごまかせないのか。
しかし、2箇所の鍵を開け、3桁のダイヤルを探し、 後でまた元に戻したということか!? モスクワの空港での犯行の可能性が高いが、短時間のうちに十何個 (もしかすると何十個?)も開けて戻したことになる。 しかも鍵は壊れていない。手慣れた者の犯行だろう。
当初、一番注意が必要なのはモスクワ経由で日本へ戻るときだと思っていた。 犯罪のほか、ロスト・バゲージの可能性が一番高いだろうとの考え。 次が日本からモスクワに入るときだと考えていたが、外れたようだ。
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