エントリーシートチェックには多数の学生の方が応募されました。辛口のコメントになるよと予告していたにも関わらず、多くの学生が真剣にトライし、コメントに対しても真摯に受け止めてもらっていました。応募した学生の方々の健闘を心より祈念します。
ここでは、私のほうで返信したコメントの一部をご紹介することとします。多分これを読むだけでも、今書いているエントリーシートのどこを試験官が見るのか、どのような姿勢が問われているのか、参考になるかと思います。
CFプランナーという、短い秒数でブランドすらつくる職業を目指しているのに、言葉が長く密度が薄いのは問題ですね。多分これでは代理店のプランナーはムリです。
何人か女性の方の指導をしたのですが、文章に論理的な進行が見えず、並列的なものを書いている人が多いという印象があります。短い時間、短い文字数だからこそ、印象をうえつけるコミュニケーション力に長けた人のみ通過するのです。
CMプランナーになりたいのか、広告制作をしたいのか、それによって戦略が全然違います。CMプランナーは映像をとる仕事ではありません。CM制作会社は映像という形にする仕事です。要は、何がしたいのか、いいたいのか、よくわからんということです。
文章は丁寧で好感が持てますから、何を言いたいのか、自己PRと志望動機の2つが融合する形で相手に刺さるよう戦略を練ることが必要でしょう
この「〜だったり〜だったり」というPRは、「だったり野郎」の典型で、だったり野郎だと判断した瞬間からはどんなにエピソードをつなげてもこちらは聞いちゃいません。器用貧乏という判断で切り捨てるはずです。自信のあるもの1つに絞る、もしくはある資質を証明するための根拠として複数提示する、というのがいいでしょう。
負けず嫌いは大事な要素ですが、そのあとの話は自分への負けず嫌いに終始しています。このエピソードは「努力家である」ということの一つのネタであり、負けず嫌いとちょっとニュアンスが違うような気がします。エレクトーンが好きだということしか分かりません。
たいていの人は、自分が努力家だといいます。しかしその程度については尺度が全くばらばらです。同じ話すのであれば、学生として努力すべき学業や視野を広げること、人との関係構築など、あなたを社員として迎えるこちら側に関連のあることで語った方が戦略として いいのではないでしょうか。
あなたが社会人語をあやつれるのであれば、基礎的なコミュニケーション力はあるような気がしていますのでぎりぎりまでは各社いくかもしれませんが、DHなどの高速道路出口で渋滞しているのは、走り屋・高級車ばかりです。最後の面接を抜けるためにはどうあるべきか、戦略を練ってください。
ですますとであるの混合があります。これが一番幼く見えます。また「僕」が主語になっていること自体、学生気分であることの証です。全般に、これは「いい思い出」にすぎません。
一ついえるのは、体育会体質と思われている電通などですが、先輩のいうことを何でも聞きます!広告主のいうことは絶対です!というような、受身の体育会はもっとも不要です。フォーラムでも申し上げた通り、自立して考えること、それを表現することができるかできないを、採用で見極めるのです。
自立して考えること、これをいかにアピールするかが、とくに際立った経歴や経験のないキミに一番必要な戦略だと思います。
長い。長すぎです。1人の人の注文に、お皿にどれだけの量を盛り付けるかは料理人のセンスです。面接でも多分いいたいことをいっぱいいっている途中に「もう結構です」と言われるタイプかもしれません。
博報堂は志望動機を重視すると聞いています。それは役員面接までそうでしょう。ブルーハーツを知っている役員がどれだけいるでしょうか。そのリスクを感じましたか?あなたの常識と社会人の常識は明確に違います。役員面接はなおさらです。
素材的には、多分電通に結構居そうなタイプの人なのだろうと思います。ESだけでなく、「社会人を対象にしたプレゼンテーション」をどう体得するか、それで大きい成功か、まったくの失敗か、どちらかのカードを引く人だと想像しています。
あなたのジャンルの競合は、あなたの思う以上に多いです。よく研究し、がんばってください!
はっきりいって前向きに努力することはあたりまえであって、強みでもなんでもありません。これは前向きに努力したいという感想文であり、自己PR文ではありません。アウトです。
言葉を長くしないと説明できない人は、広告業界に向いていません。社会人はアポをとるだけで大変であり、限られた時間の中でいかに効率的で印象的なプレゼンをするかがキーとなります。相手は十分あなたのことを思い、十分時間をとってくれるという前提に立っていること自体がすでに間違っています。私もこれで昨晩から10人目の論評です。
面接のときは、相手の面接官もつかれているかもしれません。そのときには、目を覚ましてもらうような強烈な一言が必要でしょう。状況を見極めることもコミュニケーションの重要な技術です。
以下は3分の1程度に書きなおして、再度送りなおしてください。
広告を制作するということは、クリエーティブ志望なのでしょうか、広告制作会社志望なのでしょうか。
CMをアートばかりといいきるのはダメです。そういうおだて方をしても喜ぶどころか、華やかなイメージでしか見ていないと思われるだけです。
私は書いてあるESだけでは当落は決められないと思っていますが、博報堂はESレベルで相当セレクションするようです。このESで博報堂にエントリーしたら、その時点でアウトです。博報堂に通るレベルに達している学生の文章にはある種のオーラすら感じることがありますが、ほんとうに博報堂を目指すなら、生まれ変わって狂ったようにコミュニケーション力をみがくぐらいの気構えが必要です。博報堂どころか、このESではどんなところにも通らないと断言します。
一所懸命考えたのでしょうが、意味不明です。面接官は流れ作業的に学生およびESを見ています。よく読んでも理解不能ですから、短時間しかない中では「?マーク」しか浮かんでこないでしょう。
広告業界だけでなく、就職活動は「100人のごぼう抜きを何回できるか」が大事です。この自己PRは50人分ぐらい後退していると思います。