という作品を御存知の方は、恐らくいらっしゃらないでしょう。

ちなみに「セス・エ・ホルス」と読みます。

(訳すと『 セスとホルス 』。 フランス語読みです。ラテン語でも綴りは同じ)

この作品は1993年、9月29日に、あの<どの。キングレコードから発売され、

現在絶版(泣)となってしまった映像作品です。<正味45分。

在原はこの作品が好きで好きで、3年間くらい「せすえほるすもの書く書く」

と云いつづけてきましたが、去年くらいにやっと形らしくなったので、オンラインで公開することに致しました。

前述の作品を文章化したものですが、例によって勝手な解釈、無謀な脚色がされております。

しかしどう考えてもまいのりてーなので、
この作品の冒頭部分を紹介致します。
興味を持ってくださった方は、「おりじなる」としてお読みください。
















黒い画面に赤い文字。

 神が天地を創りたもうたとき 
 まず原初の海"Nun"を生み、
 
 "Nun"の生んだ"Atum"は
 大気の神"Shu"と
 湿気の神"Tefnut"とを生んだ

 そして"shu"と"Tetnut"から
 大地の神"Geb"と
 天空の神"Nut"が生まれ

 "Geb"と"Nut"は四つの神
 すなわち
 "Osiris""Isis""Nephtys"

 そして"Seth"を生んだ

 "Nephtys"は死の女神に
 "Seth"は砂漠の神となり、

 "Osiris"は冥界を、
 女神"Isis"は豊穣を司った
 そして"Osiris"と"Isis"は

 "Holth"を授かった




濃い青の画面に、白く010101…が繰り返される。
画面引き、01が立体的になり、螺旋を描いていく。
やがて層を以て球体に重なってゆく01。
遠ざかり、無数の細胞の核になる。
遠ざかる、細胞の映像。

三葉虫の化石の眼があかく光っている。

その上に一匹、また一匹と落ち、はい回る蛆。
白いテロップが画面下に出る。


 …やがて、
 "人々"という名の神の過ちが
 地上に落ち、そして殖え出し、
 その"世界"を埋めつくしたとき
 彼らは"Nun"にこもり
 やがて、時は彼らを忘れ去った
 "Nun"の地には、
 時は流れず、音もない
 互いの意思は、
 体を巡る血を通わせあったとき
 言葉となる
 そこに生きるものにとって
 十字架のごとくその地を覆う
 "Atum"の恩恵は絶対であり
 彼らは"Atum"の中心にまばたく
 ""を分かち合い、
 その生命の証しとした



画面いっぱいにアトゥム。
揺れる水のようなヌーム。水底に薄赤い十字がひろがる感じ。
中心には眼がまばたいている。
縦方向の切れ目(陰唇のよう)に、眼球がおさまっている。
撓んだこえがする。


 ここは母なるものと父なるものの分け目なき地。
 ここは外と内の分け目なき地。
 かたちあるものとかたちなきもの、
 生あるものと生なきもの、
 その分け目もなく
 掟なき掟に
 それはゆだねられる。
 水は天に流れ、
 天空は、地下に通じ
 血の交わりと目のいとなみが、
 時を永久にとどめる。










という設定の話です。



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