及川洋蘭園
仙台市若林区荒井字神屋敷北38-1
及川洋蘭園の代表及川幸彦さんにお話をうかがいました。
及川「(洋ランを含めて)植物をちゃんと観察し、研究してくると色々なことが分かって来るんです。まず植物そのもの。気候のこと、人間のこと。人間社会のこと。」
及川「だから、今のような時代が来ることはもう10年以上前から予測できていたんです。」
及川さんの話しを詳しく説明する紙面
はありませんが、非常に正確な科学的観察と人間考察に裏打ちされた予測なのです。
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及川「有名な胡蝶蘭は6、7、8月が出荷時期なんですが、バブル最盛期にくらべると5〜10分の一にまで値が下がっています。これに対応して洋ランづくりをしなければならない。コストを下げたうえで高付加価値をつける。育成期間を短縮する。それに消費者の好みは毎年毎年変わります。しかし、ランは育種から栽培、安定、増産するまで5〜10年もかかる。これを読んで需要を予測しなければなりません。」
及川「東北地方はこういう熱帯系の植物栽培には不利な土地とされています。
ところが、たとえばこの仙台では夏の気候が長野の清里あたりにちかい涼しい場所です。関西など西日本では夏にハウスで冷房をかけなければ、さすがの洋ランも枯れてしまう。仙台ではその必要がない。
冬場の暖房という不利はあっても夏場の冷房の必要は無い。
だからちゃんと調べればどちらが有利不利ということはないと思うんですよ。」
関西地方では洋ランなど観葉植物を単品集中栽培によって一大生産地を形成し、一気呵成に市場を独占してしまう。東北地方の農家はこれができないので、いつも後塵を拝することになるという。けれども及川さんのお話を聞いて、感じたのは『読み』という判断力。こうした力で厳しいこの時代を生き抜く、ということです。