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遠藤先生のグラナダ講習会、素晴らしいの一語 |
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12月4日から9日まで、15名を越えるバレンシアの仲間がグラナダへ赴き、遠藤師範(合気会本部, 八段)の指導による国際講習会に参加しました。昨年もでしたが、稽古においても仲間との交流と言う意味でも感動的な体験となりました。 ほとんどの参加者がアルミジャ・スポーツセンター内の寮かバンガローに宿泊し、合宿の独特な雰囲気を今年も味わいました。私達のグループは講習会の前日にグラナダに着きましたが、その後次々と参加者が到着。五日間稽古を共にする仲間たちが集いました。マドリードから、コルドバから、ハエン、セビージャ、テネレフェから、また遠くはフランス、ドイツ、ベルギーからもグループが到着。そして私達バレンシアからのグループはこれまでの最多人数で参加しました。総勢何名の参加者があったかは講習会の主催者から正確な数を聞いていないので分かりませんが、100名を越す人間が集まったと思います。 遠藤先生の合気道は形を大切にします。それは感じる、感応する合気道を追究するからです。力ではなく技を使う、力を抜き柔らかく体を使うことによって得られる感覚と相手とのつながりをベースにし、それでいて感動的な美しさがともなっています。いずれも大切なこのような考えや意見を先生は稽古の中で話してくれました。 先生は、若い頃、稽古でなるべく力を抜くように心がけると合気道がより豊かになり、より多くを吸収するように感じた、あまり多くを理解していない方がより多くを得られることがしばしばある、と言いました。先生は、力を抜くこと、より自由に体を動かすことを説明しながら、技の動きを水の流れにたとえました。水は自然に逆らわず流れ、無理な方向へ行くことはありません。水の流れが障害物をさけるように、私達も体を自由に使い無理なく動ける方へ動くようにするべきなのです。相手と対峙した時の合気道家の心構えについて先生はこう言いました:普段と変わることなく心から恐れを取り除くこと。最も強い心とは恐れから解放された心であり、そうであれば人は何でも出来る。これは武士道に共通する考え方といえます。 五日間にわたった稽古の間、遠藤先生の技を体に馴染ませ理解しようと試みたことはとても有意義でした。昨年も言いましたが、遠藤先生の合気道になじみのない人には、先生のやり方がすぐには理解できないでしょう。先生の体の使い方は、無理がなく美しく、常に、ほんのわずか触れるだけで相手の気をコントロールできる位置に動いているのです。完璧なのです。先生の合気道を知らない人には魔法のように見えるでしょう。遠藤先生は別の次元にいるのです。私達ほとんどが掴み取れないのがこの「別次元のもの」なのです。念を押します、この五日間私達は先生の合気道を掴み取ろうと努力しました。 講習会はまず肩取りから始まりました。先生の稽古ではよくあります。強調されたのは気持ちを静めること、それにより体が自由に動くようになるということ。力任せの技にならないように取りだけでなく受けも相手の気持ちを感じ取るようにということも言われました。ここで見た先生の一教の裏は圧巻でした。最も楽な体勢から全く無理なく一教を行う、完全に相手の後ろに入り相手の腕を自分の意のまま自由に動かすことができる。「動けるところに動くように」師範は繰り返しました。 別の日には当たり、気持ち、受けと取りの関係に焦点をあわせた稽古が行われ、これらはその後講習会全体の根底をなす基礎概念となりました。肩や、腰、頭などへの当たりは、受けからのちょっとした助力であり意図を伝えるものなので、取りは受けの気持ちを感じとり相手を動かすことが出来る。この稽古はとても洞察に満ちていて、シンプルに見えるがそうではなく、受けにとってはキツイのです。 肩取り面打ちの稽古もとても面白く、「当たり」に焦点がおかれました。相手とつながる気持ちの「糸」を切らないようにして、自分を安定させるためだけでなく気持ちをのばすために重心を低くする。そしてそこからニ教、自由技へと展開していく。一つ一つの技の前に、技の感じがつかめるような動きの練習が行われました。正面打ち、後ろ技でも同じように進みました。技に入る前、力を吸収する動きを練習したおかげで、技の中でもその動きを活かすよう意識できました。その要点はまず肩の力をすべて抜き、気持ちを出来るだけ鎮めることです。すると無理なく相手を意のままに動かせる。ここでも体の中心から気持ちをのばし無駄な力は入れない。見事なものです。 講習会で習った内容を一つ一つ挙げていたらきりがありません。講習会の主催者も言っていました、「合気道は稽古によってのみ習得できるものです」幾ら何を書いたとて、大切なのは体で感じ取ることなのです。 毎年のことですが、この講習会の雰囲気についても一言触れておきます。誰もが熱心で、学ぶことに貪欲なので一緒に稽古するのが本当に楽しいのですが、この講習会が何よりも特別に感じるのは全員が一緒に過ごす時間にあると思います。共に起き、食事し、眠り、所属する団体とは関係なく様々な人と一緒に街に出かける。今年も遠藤先生は恒例の全員参加のスパニッシュパーティーに出てくださり、私達は皆の健康を祝して乾杯し、先生と一緒に歌い踊り、友好を深めました バレンシアの参加者を代表して、皆さんの暖かい心遣いと、素晴らしい講習会の企画をしてくれた方々と、そして遠藤先生の熱心な指導と広い心に感謝します。 また来年会えるのを楽しみにしています。 ビクトル・グティエレス・ナバロ
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