| 2009年02月 | ||
|---|---|---|
| 鎌田樹『朝顔ざむらい』廣済堂文庫 | 朝顔を育てることに生き甲斐を見いだしている旗本のさえない次男坊、堀部桂馬。酒に酔って人を切り、切腹を命じられて危機一髪。その窮地を救ったのは、年上の友人平賀源内と、桂馬に思いを寄せる町娘二三江だったが、実は二三江は時の権力者田沼意次の愛娘だった・・・。 | ★★☆☆ |
| 鎌田樹『父子時雨 朝顔ざむらい(二)』廣済堂文庫 | 第一作で田沼意次に命を助けられた桂馬は、意次の密命を受け、意次が藩主を務める相良藩士の連続殺人事件の謎を追う。 | ★★☆☆ |
| 笹岡治次『なみだ橋 百姓侍人情剣』廣済堂文庫 | 百姓上がりの北町同心神岡茂平が活躍する人情時代小説。人気があるようで、本作品はシリーズの第6作らしい。悪くない。 | ★★☆☆ |
| 八幡和郎、臼井喜法『江戸三〇〇年 「普通の武士」はこう生きた』ベスト新書 | 江戸時代の武士の真の姿を明らかにする。江戸好きの人には好適の書だろう。面白さはまずまずといったところか。 | ★★☆☆ |
| 2009年01月 | ||
|---|---|---|
| 夢枕獏『陰陽師 龍笛ノ巻』文春文庫 | 陰陽師シリーズ第6巻。このシリーズはやっぱり短編の方が好みですね。すっかりなじんだ清明と博雅の世界に再びどっぷりはまっていまいました。 | ★★★☆ |
| 夢枕獏『陰陽師 太極ノ巻』文庫 | とうとう文庫版では既刊の最終刊。単行本があと3冊出ているようなので、文庫になるのを待ちましょう。 | ★★★☆ |
| 小川洋子『博士の愛した数式』新潮文庫 | 何と申しましょうか、「いいないいな人間っていいな」って感じとでも言えばいいのでしょうか。暖かくて、哀しくって、ちょっぴりドキドキする、そんなお話です。それにしても、数学がこんなにロマンチックだとは知らなんだ。 | ★★★☆ |
| 2008年12月 | ||
|---|---|---|
| 西山賢一『左右学への招待』知恵の森文庫(光文社) | 「右」と「左」(ん?「左」と「右」?)の関係はミクロの世界からマクロの世界まで幅広く認められる。それを自然、生命、文化という多方面から分析した本。読んだからどうなる、っていうジャンルのものではないが、世界の見方がちょっぴり変わるかも。 | ★★☆☆ |
| 夢枕獏『陰陽師』文春文庫 | コミックやTVドラマにもなった陰陽師シリーズの第一作(といっても、短編集だが)。平安時代の陰陽師安部清明と友人で琵琶や笛の名手である源博雅のコンビで、この世とあの世の狭間に起こる様々な事件に挑んでいく。けっこうはまりそう。 | ★★★☆ |
| 夢枕獏『陰陽師 飛天の巻』文春文庫 | シリーズ第二弾。だんだん呪(しゅ)の世界に引き込まれてきたような・・・。 | ★★★☆ |
| 夢枕獏『陰陽師 付喪神(つくもがみ)ノ巻』文春文庫 | シリーズ第三弾。ここまで来るともう止まりません。シリーズ全7巻を読み切るぞっ!それにつけても、人間のあさましきこと、鬼のかなしいこと・・・。 | ★★★☆ |
| 夢枕獏『陰陽師 鳳凰ノ巻』文春文庫 | シリーズ第四弾。読み進めている内に私の脳内で、清明と博雅のコンビが飛雄馬と伴のコンビのようなイメージになってきて、少々困惑気味。宙太が笛なんか吹くわけないんですけど・・・。 | ★★★☆ |
| 夢枕獏『陰陽師 生成(なまな)り姫』文春文庫 | シリーズ第五弾で、他シリーズと違い、長編1作のみを含む。第三弾に納められた「鉄輪」という短編を長編化したものなので、このシリーズを読み続けて5作目ということとも相まって、ちょっとダレた感じでポイントはダウン。 | ★★☆☆ |
| 2008年11月 | ||
|---|---|---|
| ローラ・リップマン『チャーム・シティ』ハヤカワ文庫 | テス=モナハン・シリーズの第2弾。叔父が何ものかに襲われて意識不明の重体になり、その直前に叔父が連れてきた犬を預かったテスにも謎の男がつきまとい始める。そんななか、知人の勤める新聞社に依頼されて、没記事を勝手に掲載した犯人の調査にあたるが・・・。 | ★★★☆ |
| 2008年8月 | ||
|---|---|---|
| ローラ・リップマン『スタンド・アローン』ハヤカワ文庫 | テス=モナハン・シリーズの第三弾。元新聞記者のテスがついに私立探偵を開業。そこに最初の依頼者が現れるが、話は次第に妙な方向に・・・。前に読んだ『ボルチモア・ブルース』同様、なかなかセンスのいい佳編。 | ★★★☆ |
| 2008年7月 | ||
|---|---|---|
| マイクル・Z・リューイン『夜勤刑事』ハヤカワ文庫 | パウダーシリーズの第一作。う〜ん、パウダーの強烈な個性に目がくらみます。でも、なかなかおもしろい。第三作も読んでみなくっちゃ。 | ★★★☆ |
| 2008年6月 | ||
|---|---|---|
| 高橋和島『もぐら同心姫道中』廣済堂文庫 | 江戸藩邸まで二人の姫の護衛を命じられた三人の「もぐら同心」。太平の世にあっては日の当たらぬ身ながら、手練れ揃いの三人が、刺客を退けながら江戸へ向かう。で、お約束の姫と同心の恋がからんで・・・、というお話。ま、可もなく不可もなし。 | ★★☆☆ |
| 山手樹一郎『江戸へ百七十里』新潮文庫 | お家騒動に巻き込まれた訳ありの浪人長谷部平馬。毒を盛られた若殿に化けて、将軍家の姫とともに津島藩に乗り込む。これまたお約束どおり、平馬と姫のあいだに恋が芽生え・・・、というお話。これも可もなく不可もなし。手堅いといえば手堅いのかな? | ★★☆☆ |
| 白石一郎『長崎ぎやまん波止場 若杉清吉捕物控』文春文庫 | 江戸時代の長崎には各町に町年寄、乙名(おとな)、組頭、日行使(にちぎょうじ)といった地役人がおり、トラブルの解決を図っていた。主人公の若杉清吉は長崎本博多町の乙名で捕り物名人。その彼が出島のオランダ人殺しなどを見事に解決する。これまでに読んだ白石作品の中では一番おもしろかった。 | ★★☆☆ |
| マイクル・Z・リューイン『刑事の誇り』ハヤカワ文庫 | 失踪人課の警部補パウダーが、捜査中に撃たれて足が不自由になった車椅子の女刑事と組んで難事件を次々と解決していく。パウダーシリーズ第2弾で、『夜勤刑事』(最初のとこだけ読んでそのままになっているんですが)の続編。パウダーがちょっと働き過ぎるのが難点だが(^_^;)、なかなかおもしろい。 | ★★★☆ |
| 2008年5月 | ||
|---|---|---|
| 池内了『物理学と神』集英社新書 | ちょいと忙しかった4月が終わって、前から読みかけだった本書をようやく読了。物理学的自然観・宇宙像の歴史を神の変遷史と重ね合わせて論じたちょっと異色の物理学入門書。新書としてはやや厚めで、読むのはけっこう大変だったが、なかなかおもしろい本だった。 | ★★★☆ |
| 宮本輝『錦繍』新潮文庫 | 『泥の河』で太宰治賞、『螢川』で芥川賞をとった宮本輝の初期の作品。いきなり「前略」で始まり、全編書簡で構成されたちょっと風変わりな小説。ある事件で心に深い傷を負った元夫婦が、10年ぶりの再会をきっかけに、新たな人生を歩み出す。生と死をみつめた佳編。 | ★★☆☆ |
| 宮本輝『泥の河・螢川』新潮文庫 | 宮本輝の最初期の作品。いずれも短編だが、最近ではあまり味わうことの出来なくなった人生の哀しみと愛おしさを感じさせてくれる。ただ、今の若い人たちの共感を得るのは、ちと難しいかも。 | ★★☆☆ |
| 宮本輝『私たちが好きだったこと』新潮文庫 | 映画化もされた作品のようだが(愛子を演じたのが、「結婚できない男」の「早坂先生」だったんですね?)、今ひとつついていけないものがあった。恋愛ものがダメってわけでもないんだけど・・・。 | ★☆☆☆ |
| 2008年3月 | ||
|---|---|---|
| ジョン・ラッツ『トロピカル・ヒート』二見文庫 | 強盗に膝を撃たれ、足に後遺症が残って退職した元警官カーヴァーが私立探偵として活躍するお話。美しい依頼人、失踪したその恋人。次第に明らかになるその男の正体。依頼人にひかれていくカーヴァー・・・。と、ハードボイルドの典型的なプロットだが、それなりに楽しめる。 | ★★☆☆ |
| 藤沢周平『花のあと』文春文庫 | 藤沢周平氏の短編集。しんみりほんわかの藤沢節。悪くはないが、圧倒的な吸引力があるわけでもない。さらっと読む本か。 | ★★☆☆ |
| サラ・パレツキー『サマータイム・ブルース』ハヤカワ文庫 | これまた女探偵のV.I.ウォーショースキーが保険金詐欺にからむ殺人事件の真相を追う。リディアはテコンドーの達人だが、こちらは空手の達人。暗黒街のボスの脅しにもひるまないスーパーウーマン(古っ!)の活躍がカ・イ・カ・ン!(これまた古っ!)。 | ★★★☆ |
| S.J.ローザン『チャイナタウン』創元推理文庫 | 中国系の女探偵リディア・チンが相棒の中年探偵ビル・スミスと磁器盗難事件に挑む。シリーズ第一作ということで、リディアとビルの微妙な関係がこの先どうなるのか、興味深い。 | ★★★☆ |
| ダグラス・リーマン『巡洋戦艦リライアント』ハヤカワ文庫 | 前に読んだ『殊勲の駆逐艦』と同じ著者の作品。前者と同様、登場人物もさることながら、船自体が主人公的な性格を持たされているように感じる。こちらがストーリー的にはやや読みやすいか。 | ★★☆☆ |
| 中村光『聖☆おにいさん』講談社モーニングKC | これはマンガです。ブッダとイエスが東京の立川でアパートをシェアしてバカンスを楽しむ、という設定。なかなかおもしろいが、長期連載はむずかしい?(ネタ切れになるかも) | ★★☆☆ |
| 2008年2月 | ||
|---|---|---|
| 山田風太郎『明治波濤歌』上・下 河出文庫 | 6話からなる連作明治伝奇。成島柳北、井上毅、南方熊楠、北村透谷、樋口一葉、黒岩透谷、川上音二郎、野口英世といった実在の人物が登場し、史実とフィクションが入り交じった不思議な物語世界を展開します。 | ★★☆☆ |
| 2007年12月 | ||
|---|---|---|
| ジュリアン・J.サヴァリン『最強ヘリハマーヘッド』新潮文庫 | 最新ヘリを操縦する天才的ヘリ・パイロットが、敵の手に落ちた情報部員の救出に向かう。シリーズ第三作ということだが、前作か、前々作を読んだような気がするような、しないような・・・。 | ★★☆☆ |
| 2007年7月 | ||
|---|---|---|
| 疋田智『自転車ツーキニスト』知恵の森文庫 | 「ツーキニスト」なる言葉の元祖、疋田氏の『自転車通勤で行こう』の文庫版。思ったよりもまじめな内容で、ちょっとがっかり(*^_^*)。でも、車を捨てたら、って言い出す奥様がとっても素敵。 | ★★☆☆ |
| 2007年4月 | ||
|---|---|---|
| ダグラス・リーマン『殊勲の駆逐艦』ハヤカワ文庫 | 第二次大戦中の北大西洋でUボートとの死闘を繰り広げるイギリス海軍駆逐艦の苦闘を描く。悪くはないが、ちょっと長いか。 | ★★☆☆ |
| 2007年2月 | ||
|---|---|---|
| 笹沢佐保『旗本奴一代』新潮文庫 | 三代将軍家光の世,天下泰平の時代に取り残された硬骨の旗本の生涯を描く。オーソドックスな時代小説。可もなく不可もなし。 | ★★☆☆ |
| 2007年1月 | ||
|---|---|---|
| 阿刀田高『怪談』幻冬舎 | 地方新聞に連載された新聞小説が単行本化されたもの。小泉八雲に関心を抱く恒一と彼の前に現れた大学院生洋子との恋を縦糸にしつつ,(おそらく)作者の八雲への想いをつづった長編。読み終えてしばらくは,カバンを持ったへるん先生の後ろ姿が脳裏から離れなくなります(*^_^*)。現在は,文庫(幻冬舎文庫)でも入手できるようです。 | ★★★☆ |
| 2006年12月 | ||
|---|---|---|
| 藤沢周平『蝉しぐれ』文春文庫 | 多忙のためしばらく中断していた乱読日記の再開第一弾。少年の頃の淡い恋,友情,父の非業の死,藩を揺るがす陰謀。時代小説のつぼを押さえた作品と言うべきか。なんだかどっかで読んだような気がすると思ったら,映画化されてたんですね。TVでその予告編か何かを見たようです。 | ★★★☆ |
| 小松重男『やっとこ侍』新潮文庫 | 江戸時代の下級武士の生き様をテーマにした短編集。ほとんど印象に残らず。 | ★☆☆☆ |
| 乙川優三郎『生きる』文春文庫 | 追腹を禁じられ,周囲の冷たい視線に耐えながら生きる初老の武士の生き方を描いた表題作(直木賞受賞作)の他,「安穏河原」「早梅記」を収めた中編小説集。この人の小説って,叙情的だけどベタベタしてないんですよね。で,けっこうお気に入り。 | ★★★☆ |
| 白石一郎『海峡の使者』文春文庫 | これまた直木賞作家の短編時代小説集だが,あんまりピンと来ず。 | ★☆☆☆ |
| ジョン・ニコル『交戦空域』二見文庫 | フォークランド紛争の16年後,紛争で兄を亡くしたショーンがパイロットとして赴任する。兄の足跡を辿るショーンだったが,そこにアルゼンチン軍の侵攻が始まる。う〜ん,可もなく不可もなしか? | ★★☆☆ |
| 2006年8月 | ||
|---|---|---|
| ローラ・リップマン『ボルチモア・ブルース』ハヤカワ文庫 | 失業中の元新聞記者のテスが,殺人容疑をかけられた友人を救うべく,調査に乗り出す。意外なところに意外な事件がからんで,意外な展開を遂げていくのだが,ちょっと頼りない感じのテスがみごとに?事件を解決していく。ちょっと小粋な探偵小説。 | ★★★☆ |
| 2006年7月 | ||
|---|---|---|
| 村上元三『浜田騒動』光文社時代小説文庫 | 表題作他7編を収めた短編集。手慣れた感じでうまくまとまった作品群だが,それだけって気もしないでもない・・・。可もなく不可もなし。 | ★★☆☆ |
| スティーヴン・ウォマック『火事場でブギ』ハヤカワ文庫 | 婚約者殺害の容疑をかけられた元妻に泣きつかれ,私立探偵ハリーは事件の捜査に乗り出す・・・。ふむ。なかなかおもしろい。放火や泥棒などのノウハウにも詳しい友人ロニーやのっぽの恋人マーシャなど脇役も魅力的。シリーズ第一弾の『殴られてもブルース』というのもあるようだ。見つけたら読んでみよう。 | ★★★☆ |
| ジェニー・サイラー『ハード・アイス』ハヤカワ文庫 | 代金支払いの滞っている車を回収することを生業とするメグがトラブルに巻き込まれる。謎を秘めた地図をめぐって,次々と殺人事件が発生し,メグにも魔の手が・・・。というお話で,ストーリーそのものは悪くないように思うが,読んでると話の展開が見えづらく,散漫な感じ。何故? | ★★☆☆ |
| ポール・リンゼイ『殺戮』講談社文庫 | FBI特別捜査官デヴリン・シリーズの第3弾。前作ではデヴリンがスーパーマンになりすぎて興趣がそがれたが,この作品では,脇を固める二人が頑張ったお陰で,デヴリンの超人ぶりが軽減されている。これだったら面白く読めます。 | ★★★☆ |
| 野々村馨『食う寝る坐る 永平寺修行記』新潮文庫 | デザイン事務所に勤めていた筆者が30才にして出家し,永平寺での修行に挑む。そこに待ち受けていたものは・・・。はっきり言って,怠惰な私には3日と勤まりませんね。ただただ敬服。 | ★★★☆ |
| 古居みずえ『ガーダ 女たちのパレスチナ』岩波書店 | 島根出身の著者がパレスチナ難民の女性を10年以上にわたって追いかけたルポルタージュ。ずしんと重い課題を与えられたような気分(ちなみにこの本はまともな値段で買いました(^_^)v)。 | ★★★★ |
| マーカス・ウィン『特別追撃任務』ハヤカワ文庫 | 元特殊部隊の凶悪犯をかつての同僚で友人でもあった男が追う・・・というストーリーだが,ちょっとバイオレンス度が過ぎる。 | ★★☆☆ |
| 2006年6月 | ||
|---|---|---|
| 三浦綾子『石の森』集英社文庫 | う〜ん(-_-;) 30年近く前の作品で今読むといかにも古いし,想定されている読者層も(当時の)若い女の子のよう。三浦作品は嫌いじゃないんですが,この本はちょっとついていけまへん。105円とはいえ,これを買ったのはちと失敗だった。 | ☆☆☆☆ |
| 正村公宏『ダウン症の子をもって』新潮文庫 | 著者は高名な経済学者。夫婦で書きつづったダウン症の息子さんの成長記録を元にした手記。学者の筆になるので,ちょっと表現が固めだが,人間性っていったい何なんだ,と改めて考えさせられた。好著。 | ★★★☆ |
| アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ『話を聞かない男,地図が読めない女』主婦の友社 | 数年前にベストセラーになった本の文庫版。いやはや面白い。大笑いしながら一気に読んじゃいました。男と女にまつわるほんとに面白いジョーク集・・・だよね?え?違う? | ★★★☆ |
| 隆慶一郎『柳生非情剣』講談社文庫 | 柳生一族の剣士たちの生と死を描いた列伝だが,今ひとつピンと来ないかな。解説が山口昌男センセというのが,ちょっと風変わり。 | ★☆☆☆ |
| 2006年5月 | ||
|---|---|---|
| トニイ・ヒラーマン『時を盗む者』ハヤカワ文庫 | ネイティブアメリカンの警察官コンビが遺跡盗掘をめぐる事件の解決に挑む話。シリーズものの一作らしく,シリーズ最高作との呼び声が高い,とあるが,それほどでもないような・・・。可もなく不可もなし,といったところか。 | ★★☆☆ |
| 司馬遼太郎『北斗の人』角川文庫 | 北辰一刀流の祖,千葉周作を描いた作品。坂本龍馬も北辰一刀流だが,周作の弟の定吉(あれ?どっかで聞いたような名前だ)の弟子。司馬遼太郎らしく手慣れた感じの作品。500ページほどあるが,すいすい読める。 | ★★☆☆ |
| 2006年4月 | ||
|---|---|---|
| 鴻巣友季子『明治大正翻訳ワンダーランド』新潮新書 | 本屋の店頭で見つけてつい買ってしまった。明治大正期の日本の翻訳文学をめぐるエピソードや裏話を紹介したもので評価は分かれそうだが,最近明治オタク(^_^;)の道をまっしぐらの私には,なかなかおもしろい本だった。 | ★★★☆ |
| 青木直己『幕末単身赴任 下級武士の食日記』生活人新書 | 題名を見ておもしろそうと買ってみた(まともな値段で)けれど・・・,なんだか素材を活かしきれてないような不完全燃焼感が残ってしまった。これが100円ならそれ程文句もないのだが。 | ★★☆☆ |
| ハモンド・イネス『ベルリン空輸回廊』徳間文庫 | 航空冒険小説と銘打ってあるが,ちょっと違うような・・・。新型エンジン開発に執念を燃やす男に翻弄される主人公。飛行機を盗み,友人を死の淵においやり,ついに悲劇的な結末に・・・となんだかサスペンスタッチ。 | ★★☆☆ |
| 2006年3月 | ||
|---|---|---|
| H.ホークスリー,S.ホルバートン『米中戦争』二見書房 | 中国軍が突然南シナ海の南沙諸島,西沙諸島を占拠し,米中間の緊張が一気に高まる・・・。ジャーナリストで東アジア情勢に詳しい二人が描きだす危機的状況はまんざらあり得ない話でもなさそうで,少々怖い。 | ★★☆☆ |
| 2006年2月 | ||
|---|---|---|
| ポール・リンゼイ『宿敵』講談社文庫 | 『目撃』につぐシリーズ第二弾。期待して読んだのだが,二作目となるとちょっと新鮮味に欠けるのと,デブリンの捜査があまりにも鮮やかすぎて現実味に欠けるのが難点。駄作ではないが,傑作とも言い難し。 | ★★☆☆ |
| デイル・ブラウン『ロシアの核』上・下,ハヤカワ文庫 | 『オールド・ドッグ出撃せよ』などの著者であるブラウンの作。ロシアがモルドヴァ共和国をめぐる対立からウクライナを核攻撃。平和主義者のアメリカ大統領が対応に苦慮するなか,米空軍の女性パイロット・レベッカと湾岸戦争での秘密ミッションに関わったメイス中佐が大活躍・・・というストーリーだが,一番すごいのは大統領夫人か? | ★★★☆ |
| 2006年1月 | ||
|---|---|---|
| 山手樹一郎『江戸に夢あり』双葉文庫 | 腕は立つが貧乏な旗本直江慶三郎と,幼なじみの娘に,何やら訳ありの武家娘。そこに謎の剣士が絡んで,すったもんだが始まっていく。ま,そんな粗筋。特に心に残るものではないが,暇はつぶれる。 | ★★☆☆ |
| ポール・リンゼイ『目撃』講談社文庫 | 久々のヒット! 硬派のFBI捜査官が,出世第一主義の上司たちに悩まされながら,同志たちと組んで(少々非合法な手段も用いつつ)悪と戦う痛快な物語。コーンウェル女史も絶賛したということだが,さもありなん。続編の『宿敵』も期待できるかな? | ★★★★ |
| 2005年12月 | ||
|---|---|---|
| ジョージ・オーウェル『動物農場』角川文庫 | 『カタロニア賛歌』や『1984年』で有名な(って言ってもどっちも未読ですが(^^ゞ)オーウェルが,寓話の形でスターリニズムを批判した小説。世の中が大きく変わってしまったので,今となってはインパクトがあまりない。解説がめちゃくちゃ長い(50ページ)のが印象的(^_^;) | ★★☆☆ |
| 柴田練三郎『乱世流転記』集英社文庫 | ニヒルな(といっても,神子上源四郎なんかと比べると何だか明るい)剣士伏見剣吾をめぐって,彼を慕う絶世の美女鶴姫(『つる姫じゃ〜っ!』のつる姫ではないですぞ(^_^;))やら乱波やら豪傑やら快剣士やらが入り乱れて,繰り広げられる,サービス精神てんこ盛りの時代小説巨編。 | ★★☆☆ |
| 2005年11月 | ||
|---|---|---|
| ジョセフ・フィンダー『ゼロ・アワー』新潮文庫 | 大富豪の依頼を受けた南アフリカのテロリスト,ボーマンはウォール街に爆弾を仕掛け,アメリカ経済の混乱を狙う。その計画を察知したFBIは,女性捜査官セーラを中心にボーマンを追う。650ページもあるが,ボーマンが悪役ながらなかなか魅力的に描かれていて飽きない。 | ★★★☆ |
| S.L.トンプソン『上空からの脅迫』新潮文庫 | 『A-10奪還チーム出動せよ』のマックス・モスシリーズの第4弾とのこと。奪還チームを離れたモスが,今度はハイテク迎撃システムをあやつってテロリストに立ち向かう・・・という話だが,今ひとつ,盛り上がらない。やっぱりモスには車が似合ってる? | ★☆☆☆ |
| 早乙女貢『からす組』講談社文庫 | 奥羽越列藩同盟と新政権との死闘を,渡世人を集めて作った「からす組」を率いる仙台藩士細谷十太夫の活躍を通じて描く800ページを超える長編。これで105円だから,1ページ13銭ちょっと。う,安い。 | ★★☆☆ |
| リンダ・ハワード『二度殺せるなら』二見書房 | もと狙撃兵で行方不明になっていた父が殺された。やがて犯人の魔の手はリンダ自身にも・・・というわけで,例によって例の如く,ちょっぴりHなサスペンス物。手堅くまとまっていて,それなりに面白い。 | ★★☆☆ |
| 山本周五郎『風雲海南記』新潮文庫 | 四国西条藩主の子でありながら,寺に預けられ市井の浪人として成長した英三郎が,やがて西条家のお家騒動に巻き込まれ・・・と,中盤まではよくある話だが,終盤,舞台は一気にマカオへ。なかなかよくできた大衆小説だが,最後のあたりは大東亜共栄圏構想みたい。戦時中に刊行されたものだからだろうが,なんだかな・・・(-_-;) | ★★☆☆ |
| 柴田練三郎『孤剣は折れず』新潮文庫 | 小野一刀流の使い手・神子上源四郎の活躍を描く長編小説。権力に抗し,柳生や宮本伊織らとの戦いに勝利を収める。が,愛する女性も母と慕う女性も結局は救う事ができない源四郎。なんだかニーチェでも読むようなニヒリズムの深みに目がくらみそう(というと言い過ぎか(^_^;)) | ★★★☆ |
| 松浦元男『私を育ててくれた ふる里・松江』島影社 | 極小精密部品では国内トップの樹研工業社長・松浦元男氏のエッセー。同窓会に出席するために小・中学生時代を過ごした松江を45年ぶりに訪問したときの印象記に,少年時代の想い出を重ねて描く。 | ★★★★ |
| 関 和彦『古代出雲への旅』中公新書 | 珍しく新本を購入。幕末の旅日記から原風景を読むという副題の通り,幕末に『出雲風土記』に出てくる神社を参拝しようと思い立った一人の商人の足跡を追いつつ,古代出雲の原風景に迫ろうという内容。元地元民であるはずなのだが,ほとんど知らないところばかり。宝の山のすぐ側にいながら,みすみす見過ごしていた自分が口惜しい・・・ | ★★★★ |
| 2005年10月 | ||
|---|---|---|
| リー・グルーエンフェルド『脅迫された管制システム』新潮文庫 | 海軍時代に事故で部下を死なせたことが忘れられないFBI捜査官。第二次大戦中,弾切れで,戦友が撃墜されるのをみているしかなかった元戦闘機パイロット。子供の頃からいじめられて世間に半分背を向けている天才コンピュータ技術者。いわゆる航空サスペンスものなのだが,人物設定が少し変わっていて,退屈せずに読めた。 | ★★☆☆ |
| 津本陽『お庭番吹雪算長』上・下,文春文庫 | 江戸時代初期の江戸,京都を舞台に伊賀者の吹雪算長が大活躍。月刊誌に連載されたもののようだが,全体のストーリー構成がちと弱いのと,戦いの描写がちとエグイのが気になった。 | ★☆☆☆ |
| 2005年9月 | ||
|---|---|---|
| スティーブン・クーンツ『イントルーダーズ』上・下,講談社文庫 | ベトナム戦争直後,空母に乗り組んで訓練の日々を送る海軍パイロット・グラフトンの悩みと危機とちょっぴりのロマンス。シリーズものの第6巻とのことだが,他の作品は読んだ記憶がないような気がする。最後の活劇?がちょっと余分な気もするが,全体としてはまずまずか。 | ★★☆☆ |
| キース・ダグラス『正義の雷鳴』光人社NF文庫 | 北朝鮮に拿捕された米国の情報収集艦の乗組員を救うべく,空母搭載機,SEAL,海兵隊が大活躍・・・と,まあ,よくある話。可もなく不可もなし。 | ★★☆☆ |
| 米村圭伍『退屈姫君海を渡る』新潮文庫 | 先月読んだ『退屈姫君伝』の続編。前作をしのぐはちゃめちゃぶり。何せ,参勤交代で国元に帰った殿が行方不明にはなるわ,それを助けに実家のお父さんから借りた船で讃岐に乗り込んだ退屈姫は貞操(う,死語)の危機にさらされるわ,なのに殿ときたら暢気に温泉浸かってるわ・・・。さらに続編も出そうな気配。楽しみ,楽しみ。 | ★★☆☆ |
| 真保裕一『ホワイトアウト』新潮文庫 | 織田裕二の主演で映画化された作品だが,映画は見てない(TVで予告編をちらっと見ただけ)。日本を舞台にした日本人の手になるこの手の小説としては,なかなかいい出来ではなかろうか。 | ★★☆☆ |
| 2005年8月 | ||
|---|---|---|
| ハインリヒ・ハラー『セブン・イヤーズ・イン・チベット』角川文庫ソフィア | 映画化されて有名になった本(映画は見てない(^^;))。ラサにたどり着くまでの話はイマイチ興味が湧かなかったが,ラサの様子を描いた部分は結構面白く読んだ。前半★,後半★★★で平均★★ってとこか。 | ★★☆☆ |
| 米村圭伍『退屈姫君伝』新潮文庫 | なんともかんとも,時代小説としては破格中の破格。50万石の大大名のおてんば姫が2万5千石の小藩に嫁ぎ,殿が参勤交代で国元に帰った留守中に,公儀隠密やら田沼意次やらあやしげな家老やらを巻き込んで起こす大騒動。面白いんだか面白くないんだかよくわからないが,続編もありそうなので,読んでみようかと・・・。 | ★★☆☆ |
| 2005年7月 | ||
|---|---|---|
| キム・スタンリー・ロビンソン『南極大陸』上・下,講談社文庫 | 温暖化が進んだ近未来の南極を舞台とする冒険小説だが,途中からユートピア物語のようになって,最後も「なんだかな〜」という感じ。 | ★☆☆☆ |
| 2005年6月 | ||
|---|---|---|
| ジョン・クライブ,ニコラス・ヘッド『シーヴィクトリー号の脱出』新潮文庫 | イスラエル海軍によって海上封鎖が行われている内戦下のレバノンへ,TV局のクルーを運ぶ危険な仕事を引き受けたシー・ヴィクトリー号。実はその背後に某大国の思惑が働いていた・・・。 | ★★☆☆ |
| 乙川優三郎『屋烏(おくう)』講談社文庫 | 先月読んだ『喜知次』の作者の短編時代小説集。作者は今では失われてしまった自然や過去の封建時代に生きた人の心栄えを描こうとしているのだ,という解説を読んで,この人の作品に惹かれるものがある理由が少し分かったような気がする。が,2冊目となるとやや新鮮みがなくなる。飽きっぽいのだ,私は(-_-;) | ★★☆☆ |
| 乙川優三郎『霧の橋』講談社文庫 | 新鮮みがなくなったといいつつも,結局3冊目を呼んでしまった(-_-;)。第7回時代小説大賞受賞作で,これが出世作ということか?『屋烏』より緊迫感があって面白い。この人は長編の方がいいのかも? | ★★☆☆ |
| B.グリーン『十七歳 1964春』,『十七歳 1964秋』文春文庫 | 1947年生まれのアメリカのコラムニスト,ボブ・グリーンが,ハイスクール時代の1964年に書いていた日記をもとに,アメリカ東北部の町に暮らす高校生の日常を描いた作品。女の子と学校新聞と友人とスポーツと音楽・・・。う〜ん,青春。思わずビートルズのCDを引っ張り出して聴いてしまいました。 | ★★★☆ |
| 安西篤子『武家女夫録』講談社文庫 | 裏表紙に「出雲藩の木実方添奉行,梅沢作之丞が」云々とあったので買ってみたが,中身は出雲藩とは特に関係ない短編集だった。で,読後感としては,可もなく不可もなしってとこか。 | ★☆☆☆ |
| 2005年5月 | ||
|---|---|---|
| 吉川英治『鳴門秘帖(一)〜(三)』吉川英治文庫(講談社) | 阿波に潜入して消息を絶った幕府の隠密のあとをおって,法月弦之丞が阿波に潜入を試みる。美男剣士,美女,悪玉が入り乱れ,陰謀,復讐,恋愛,横恋慕など,大衆文学のありとあらゆる要素がてんこ盛り(*^_^*) | ★★☆☆ |
| 本田勝一『北海道探検記』集英社文庫 | もとは1965年にでたもの。従って,戦後まもなくの昔の北海道の話題が中心。著者のエリート意識のようなものが見え隠れするのが目障りだが,昔の北海道の記録としてはまずまず。 | ★☆☆☆ |
| 須川邦彦『無人島に生きる十六人』新潮文庫 | 明治31年,ハワイ北北西の珊瑚礁に漂着した16人のニッポン男児のサバイバル物語。最初は,昭和16年頃に『少年クラブ』に連載されたものらしい。「冒険実話」とうたわれているが,話がちょっとできすぎなので,ガリバー旅行記みたいに実話と言いつつ実はフィクション,かと思ったが,そうでもないらしい。 | ★★☆☆ |
| 藤沢周平『三屋清左衛門残日録』文春文庫 | TVドラマにもなった作品。息子に家督を譲って隠居したあとの空虚感。老いの自覚。。。うーん,私にとっては近未来小説かと思いつつ読んでいたが,実は清左衛門氏,私より若いのであった・・・(^_^;) | ★★★☆ |
| アーネスト・ガン『太平洋上帰還不能』徳間文庫 | ホノルル発サンフランシスコ行きの旅客機がエンジン故障と燃料漏れを起こす・・・と,よくある航空パニックもの。乗客一人一人のストーリーもいささか陳腐。とはいえ,原作が発表されたのは1953年らしいので,これがこの手の本の原点なのかも? | ★★☆☆ |
| 出久根達郎『無明の蝶』講談社文庫 | 古書店主にして直木賞作家の短編集。なかなか達者な文章だが,ストーリーがやや作為的過ぎる感じもしないでもない・・・。 | ★☆☆☆ |
| アーサー・C・クラーク『2001年宇宙の旅』ハヤカワ文庫 | 今さらの感のある超有名作だが,映画を含めてこれがはじめて(^_^;) なかなか面白いが,最後がちょっと興ざめ。また神様かい・・・ | ★★☆☆ |
| 乙川優三郎『喜知次』講談社文庫 | 日野小太郎。12万石の某藩の祐筆頭の長男で,ちょうど少年から青年にさしかかる年頃。幼なじみの友と語らい,藩政改革を志し,かわいい義妹に密かな思いを寄せる。う〜ん,この手の本には弱いんですよね。いやあ〜,いい年してお恥ずかしい(*^_^*)。 | ★★★☆ |
| 松本清張『無宿人別帳』文春文庫 | 江戸時代,種々の事情で人別帳(当時の戸籍)から消された無宿人たちの群像を描いた短編集。 | ★★☆☆ |
| 佐藤雅美『物書同心居眠り紋蔵』講談社文庫 | 物書同心藤木紋蔵は,うだつの上がらない中年男。同輩からも軽んぜられて,まともな仕事は回ってこない。生活は貧乏のどん底で内職をしないと5人の子どもも養えない。当然妻にも頭が上がらない。そんな彼にも気概はある。けっこう痛快な時代小説。 | ★★★☆ |
| 2005年4月 | ||
|---|---|---|
| 竹田茂夫『ゲーム理論を読み解く−−戦略的理性の批判』ちくま新書 | 2月に旅行中に買った本だが,ガチガチに硬い内容だし,新書としては分厚い方だし,間にいろいろな本をはさんで読んだこともあって,すっかり手間取ってしまった。最後は意地で読んだって感じ。でも,ためにはなったかな? | ★★☆☆ |
| 柴田練三郎『おらんだ左近』集英社文庫 | やっぱりこの手の軽い読み物は読みやすい。尾張大納言の実子である左近が大活躍。でも,ちょっとかっこよすぎて実在感がないか? | ★★☆☆ |
| 2005年3月 | ||
|---|---|---|
| D.ジョーンズ『バルバロッサ・レッド』新潮文庫 | 強いドイツの復活をめざす西ドイツ首相に対し,ソ連がついに実力行使。あわや米ソ間の全面戦争か?という,よくありそうなストーリーだが,結末は結構,意外。 | ★★★☆ |
| アントニイ・トルー『赤い偽装船アントノフ』ハヤカワ文庫 | ソ連の新型貨物船の謎を探るべく,CIAとSISの情報部員が航空機事故を装って貨物船に潜入する。登場人物が多くて,誰が誰だか分からなくなってしまった(^_^;) | ★★☆☆ |
| ブライアン・キャスリン『十四分の海難』ハヤカワ文庫 | 荒天の北海を航行する英国商船が,漂流していた難船と衝突し,沈没するまでの14分間をドキュメンタリータッチで描いた一風変わった作品。 | ★★☆☆ |
| 青野貴芳『四国巡礼葛藤記』すずき出版 | 「駆け出し僧侶が歩いた四国八十八カ所」との副題の付いた本。数年前,ある会合で著者にお会いしたことがあったので,興味を引かれて(ちゃんと本屋でまともな値段で)購入。旅行記でもあり,仏道修行者たる著者の内面をつづったものでもあり,おもしろく読んだ。 | ★★★★ |
| 2005年2月 | ||
|---|---|---|
| 川上和久『情報操作のトリック』講談社現代新書 | 情報操作の問題を政治,経済など幅広く取り上げた本。なるほどと思う所も少なくはなかったが,ちょっと気になる所も。それは,誰それはこう言ってる,誰それによれば云々・・・の連発。大学の講義ノートによるものらしいので,やむを得ない所もあるだろうが,単行本として市販するとなるとちょっとねえ・・・。 | ★★☆☆ |
| W・スミス『無法の裁き』文春文庫 | ハイジャックや誘拐などによって欧米諸国の利害とマッチした要求を飲ませようとする謎の人物「カリフ」。秘密コマンド部隊の指揮官がその謎に挑む。といった話なのだが,途中で「カリフ」の正体が分かってしまって興ざめ。みえみえだもんな。 | ★☆☆☆ |
| 寺島靖国『JAZZオーディオ寝ても覚めても四苦八苦』河出書房新社 | 兄の蔵書を拝借。う〜ん,すごい人もいるもんだ。私も音楽は好きだが,オーディオにここまでカネと暇をつぎ込めるものか?スピーカーに700万ですぞ!うーん,世界が違いすぎる。でも,この手の話は嫌いな方ではないので,読む分にはおもしろかった。 | ★★★☆ |
| 2005年1月 | ||
|---|---|---|
| ゲルト・ガイザー『瀕死の戦闘機隊』(ハヤカワ文庫) | なんか変わった本。はっきりした主人公もストーリーもなく,次第に劣勢になっていくドイツの戦闘機隊の姿が淡々と描かれる。戦争文学というべきか?読み終えるのに2週間もかかってしまった。 | ★☆☆☆ |
| リンダ・ハワード『一度しか死ねない』(二見書房) | 老判事の執事兼ボディーガードを勤めるセーラだが,判事が殺害され,新たな勤務先の富豪夫妻も殺される・・・。『パーティー・ガール』と同じ作者の作品。ちょっぴりHなサスペンスもの。気軽に読める。 | ★★☆☆ |
| リチャード・パリー『アイス・ウォリアー』(創元ノヴェルズ) | 娘をさらわれた整形外科医が,アラスカの雪原に誘拐犯を追う。もと狙撃兵の医師とソ連のスペツナズの死力を尽くした対決・・・なのだが,ちょっと意外な結末を迎える。 | ★★☆☆ |
| 萱野茂『アイヌの昔話』(平凡社ライブラリー) | 珍しくまともにお金を払って買った本(*^_^*) 自然と共生するアイヌの人々の姿がなんともうらやましい。 | ★★★☆ |
| トム・フィルビン『ルーキー』(二見書房) | 高級車専門の窃盗団を追うベテラン刑事と新米刑事・・・。クリント・イーストウッドの監督・主演映画のノベライズ版といえば,内容は言わずもがな。ま,素直にアクションを楽しむべき本でしょうね。 | ★★☆☆ |
| リンダ・ハワード『石の都に眠れ』(二見書房) | 『一度しか死ねない』のリンダ・ハワードのちょっぴりHなアドベンチャーもの。楽しめる娯楽作品でしょう。 | ★★☆☆ |
| 養老孟司『バカの壁』(新潮新書) | 言わずと知れた大ベストセラー。105円になるのを待って購入。「唯脳論」の立場に立つ著者の,人生論・人間論というべきものか。口述筆記のスタイルで書かれたそうで,平易で読みやすい。680円出す気はしないが,105円と思うとおもしろい。「今時の若いもん」は読んでみた方がいいかも。 | ★★★☆ |
| 永井路子『山霧 毛利元就の妻』上・下(文春文庫) | 大内と尼子という二大勢力の狭間で翻弄される毛利元就とその妻「おかた」の姿を描く歴史小説。広瀬の月山に遠足に行ったこともある身としてはなんとなく尼子に肩入れしたくなりますが(*^_^*),それでもなかなか面白く読みました。 | ★★★☆ |
| マイケル・ディマーキュリオ『日本封鎖』(二見書房) | 近未来軍事アクション小説。強力な軍備を手にした日本とアメリカの潜水艦同士の戦い。ちょっとへんてこな日本(人)描写が気になるが,全体としてはなんだか遠からず現実になりそうなシナリオで,ちょっと怖い気も・・・。 | ★★☆☆ |
| 2004年12月 | ||
|---|---|---|
| デイビッド・ダン『氷雪のサバイバル戦』(早川書房) | 遺伝子操作に関わる秘密の研究記録を積んだ飛行機が墜落。それを目撃したネイティブアメリカンの血をもつ獣医とFBI女性捜査官が謎の敵に追われて雪の山中でサバイバル戦を繰り広げる。 | ★★☆☆ |
| デイヴィッド・ローン『音に向かって撃て』(新潮文庫) | 失明した音響技師ハーレックが登場する『音の手がかり』の続編。第一作に比べて(といっても,第一作の詳しい内容は忘れかけているが),主人公より悪役の元シールズ隊員スタークの存在感が大きい?でもまずまずの面白さ。 | ★★☆☆ |
| 若松秀俊『湖畔の夕映え カルシュ博士と松江』(文芸社) | 旧制松江高校でドイツ語を教えたドイツ人哲学者カルシュ博士と松江の関わりを,フィクションを交えて描く。 | ★★★☆ |
| 2004年11月 | ||
|---|---|---|
| 小山靖憲『熊野古道』(岩波新書) | 最近ブーム(だと思うが)の熊野古道の本。歴史の先生が書かれたものなので,ちょっと史料が多くて硬めの文章だが,ふりがなが多めに振ってあって助かった。勉強になりました。 | ★★★☆ |
| D.リーマン『アドリア海襲撃指令』(ハヤカワ文庫) | 第二次大戦末期のアドリア海でコルベット鑑シスル号が巨艦に挑む。 | ★★☆☆ |
| ヘッセ『シッダールタ』(新潮文庫) | 正直に告白すると,ヘルマン・ヘッセってこれまでまったく読んだことがない。題名見ただけでバカにしていた気がする。が,これは,大ヒット。ヘッセって現代のブッダかも。105円(税込み)でこんな本売ってはいかん。せめて315円位にしよう。 | ★★★★ |
| 江下雅之『ネットワーク社会の深層構造』(中公新書) | 新書としては厚く,内容もそんなに柔らかいわけではなかったので,すっかり手間取った。体験談に基づく薄っぺらなネットワーク論かと思ったが,違ったみたい。特に目新しい内容ではないが,これまで感じていたことが少し整理できたかも。 | ★★☆☆ |
| ジョン・ワトソン『幻の巨大戦艦』(二見文庫) | 旧ソ連海軍の巨大戦艦「スターリン」を海賊に使おうという計画が実行に移される。しかし,そこにはアラブの某国の陰謀が隠されていた・・・。 | ★★☆☆ |
| 2004年10月 | ||
|---|---|---|
| 山田太一『日本の面影』(岩波現代文庫) | NHKドラマの脚本。ヘルンさんの後半生を描いたもの。 | ★★★☆ |
| 吉川英治『親鸞』(全3冊,講談社,吉川英治歴史時代文庫) | ちょっと親鸞を美化しすぎかと思うが,歴史小説としてはまずまずか。 | ★★☆☆ |
| 川口晴『星に願いを』(竹書房) | TVドラマのノベライズ版。息子が借りてきたのを読んでみたが・・・ | ☆☆☆☆ |
| P.ルロワ『オメガ・ポイント脱出飛行』(ハヤカワ文庫) | サハラ砂漠を舞台にした航空冒険アクション。飛行機オタクのその手の本かと思いきや,意外とどんでん返しも。 | ★★★☆ |
| 本間一夫『指と耳で読む』(岩波新書) | 北海道増毛町の日本最北端の造り酒屋といわれる本間酒造に生まれた日本点字図書館創立者・本間一夫氏の自伝的エッセー。子供の頃に病気で失明し,点字図書館を軌道に乗せるまでを語る。 | ★★★☆ |
| L.R.キング『愚か者の町』(集英社文庫) | 捜査官ケイト物の第二弾。今度はホームレス殺人事件の犯人を追って,聖書やシェークスピアの引用をするだけで自分の言葉では一切語らない「愚者」(聖者?)と格闘。引用の多さには閉口だが,話としてはおもしろい。 | ★★★☆ |
| 清水義範『作文ダイキライ』(学研M文庫) | かの清水義範氏が学研の『6年の学習』で連載した作文道場を単行本にしたもの。私は作文が死ぬほど嫌いだったのだが,なぜ嫌いだったのか,よく分かった。清水氏の説明にいちいち納得。ただ,最後の一言はちと頂けない。「作文なんて面倒で気が重いや,と言う子供に対して,あれはカラオケのように楽しいものなのよ,と教えてやって欲しい」だって?わたしゃカラオケも死ぬほど嫌いなんじゃ! | ★★★☆ |
| 内田 樹(たつる)『寝ながら学べる構造主義』(文春文庫) | 「寝ながら学べる」ってグータラなわたしにぴったり。でも,ほんまかいな? で,読んでみました(半分は言われた通り布団の中で,半分はトイレで)。ふむふむ。レヴィ=ストロースは「みんな仲良くしようね」,バルトは「ことばづかいで人は決まる」,ラカンは「大人になれよ」,フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言ってるのか。なるほど,わかりやすい。でもさ,構造主義って一体なんなのさ? 結局,肝心なことがサッパリわからんかったのでした。フーコーに嫌われたかも・・・。 | ★★★☆ |
| W.ウェイジャー『ケネディ空港着陸不能』(二見書房) | テロリストによって空港の管制機能が完全に麻痺,着陸できなくなった旅客機に燃料切れによる墜落の危機が迫る。この事態にNY市警の対テロリスト課の警部が立ち向かう。上空の旅客機には彼の娘が・・・。一言で言えば,よくあるパニックもので,手堅くまとまった作品。 | ★★☆☆ |
| 2004年8〜9月(覚えているもののみ) | ||
|---|---|---|
| 松本侑子『拒食症の明けない夜明け』(集英社文庫) | 出雲出身の松本侑子さんのデビュー作。うーむ,ちょっとついていけないか。 | ★☆☆☆ |
| C.カッスラー『死のサハラ砂漠から脱出せよ』(全2冊,新潮文庫) | 『タイタニック号を引き揚げろ』のダーク・ピットシリーズの1冊。ちょっと,現実離れが進みすぎ? | ★★☆☆ |
| W.カッツ『コパー・ヘッド』(創元推理文庫) | 旅客機に偽装されたソ連機がボストンに向かう。 | ★★☆☆ |
| E.レナード『グリッツ』(文春文庫) | マイアミ・ビーチ警察の警部がアトランティック・シティで大活躍。 | ★★☆☆ |
| 片山恭一『世界の中心で愛をさけぶ』(小学館) | 言わずと知れたベストセラー。息子が借りてきたのを読んでみたが・・・ | ☆☆☆☆ |
| L.ハワード『パーティーガール』(二見書房) | コメディタッチのサスペンス。 | ★★☆☆ |
| P.T.デューターマン『メイポート沖の待ち伏せ』(全2冊,新潮文庫) | 米空母をねらうリビアの潜水艦とおんぼろ駆逐艦の戦い。 | ★★☆☆ |
| J.H.コッブ『攻撃目標を殲滅せよ』(全2冊,文春文庫) | ステルス鑑カニンガムシリーズ第3弾。ギャレット艦長大ピンチ! | ★★☆☆ |
| 南里征典『未完の対局』(徳間文庫) | 日中合作映画「未完の対局」の小説版。 | ★★☆☆ |
| 藤田武嗣『汽水の街へ』(早川書房) | 松江が舞台のサスペンス。ストーリーそのものはともかく(^_^;),松江の描写に参った! なお,これは105円でなく,まともな値段で買った古本(新本はもう入手不可)。 | ★★★★ |
| L.R.キング『捜査官ケイト』(集英社文庫) | 新任捜査官ケイトがベテラン捜査官アルと組んで大活躍。結構意外性のある結末。 | ★★★☆ |