カイトってどうやるの?
| アップウインド |
| 上らなければ始まらない! |
カイトスクールの講義内容は、
ビーチでカイトをあげて水の中に入り、波が押し寄せる中を耐えながら出来るだけアウトに進み、やっとのことでビーチまでの安全距離が取れ、「さあやるぞ!」とカイトを振り下げてプレーニングしたものの一瞬で下ってしまい(本当に一瞬です)、ビーチが目前に迫り、あわやカイトが地面に激突しそうになってしまったことは、誰でも経験があると思います。 そもそも初心者は、アップ・ウインドをすることが出来ないので、カイトをニュートラルポジションにキープしたままか、もしくは、カイト一式を引きずったりカイトを折りたたんだりして出艇ポイントまで戻ってまた出艇、場合によっては、絡まったラインをほぐしてから出艇ということになります。プレーニング30秒、再出艇まで30分(場合によっては60分)というパターンになります。ウインドで言うところの地獄のトライアングル状態です。 これがカイトの欠点で、ウインドの場合だと、たとえ走らなくてもボードの上に乗っているだけでセイルトリムの練習になりますが、そのボードの上に乗っているだけが出来ないカイト(プレーニングか沈しかない)では、そうはいきません。カイトを始めたての頃は、プレーニングしている時間よりも原状回復に費やす時間のほうが圧倒的に長く、かなり時間を無駄に使っています。 しかも、その短いプレーニングもババ下りであっという間に終わってしまうのでろくに練習することが出来ません。まさに恋の片道切符。ウインドでもそうですが、カイトでも上らないと始まりません。 |
| 上れることのメリット+α |
| 上らなければ始まらないことは誰でも認識していることですが、上れることによって物理的なメリット以外にも精神的なメリットが生み出され、カイトの上達を助けることになります。 私もそうですが、カイトのラインは約30mありますので、はじめのうちは、少なくてもビーチから50M以上離れて(距離があればあるほど良い)練習を行います。そうやって十分なマージンを取った後にカイトを振り下ろしプレーニングに入るのですが、前述したように、初心者はあっという間に下ってしまうため、ボードがビーチに近づいてカイトが地面に激突してしまうという恐怖感に囚われてしまいます。事実、私も地面に何度か激突したことがあります。 仮にボードがビーチまで行かないにしても、下ってしまった結果、自分とビーチまでの距離が短くなるため、いざ帰ろうとしてボードの向きを変えてカイトを振り下ろそうとすると、出艇時よりもいっそう地面に激突しやすくなるため、すぐにビビってしまいます。 |
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| ※クロスオンのコンディションだとアビームでもビーチに激突してしまうことになります。 |
| 恐怖感があると体がうまく動かないのはどんなスポーツでも同じですから、その恐怖感を克服出来ればあらゆることころに余裕が生まれ、その余裕によって今まで神経が行き届かなかったところまで行くようになり、更なる余裕を生むという循環が生まれます。 では、いったいどうやったら恐怖感を克服できるのでしょうか?それは上ることです。おいおい、上れないから困っているんじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、そんな声は無視です。回数を重ねればそのうち自然に上れるようになります。ウインドでもそうでしょ?誰でもはじめのうちは上れないものなんです。 ただ、ちょっとしたコツのようなものはありますので、そのコツを練習の時に思い出せば良いと思います。 |
| アップウインドのコツとは? |
| 実はコツでも何でもないことです。エッジを効かせるのです。簡単でしょ?「〜になる本」にも載っています。ごめんなさい(^^ゞ怒らないでm(__)m。しかし、恥ずかしながら、私はそれが全然出来ませんでした。はじめのうちは、上るにはエッジを効かせるということがわかっていてもエッジを効かせられないのです。でも、一定の条件下で練習すると、比較的簡単に出来るようになるのです。 一定の条件といってもそれほど難しい条件ではありません。自分の持つカイトサイズに対しJust〜JustOverくらいの風である、という程度のものです。なぜJust〜JustOverの風がいいかというと、その風域ですとUnder時と違って、推進力を得るためにカイトを必要以上に振らなくても良いからです。 私も指摘されたことですが、(Under時に限らず)カイトを振り下ろす場合は、カイトに引っ張られまいとして知らないうちに踏ん張るために、自然とエッジを効かせることが出来ます。しかし、逆にカイトを振り上げる場合は、カイトの上昇に併せて体も上に引っ張られるため、腰が浮いてしまいエッジの効きが甘くなって風下に向かってしまいます。 したがって、Just〜JustOverであれば、推進力を得るためにカイトを必要以上に振る必要はなく、カイトの位置はほぼ固定されます。そして、カイトをニュートラルゾーンのちょっと下(パワーゾーンのちょっと上)辺りに固定して、背中を水面につけるような感覚で倒れこみ、ハーネスを引きます。そしてちょっと腰を下ろし(腰が引けるではない)後ろ足に加重をかけます。大事なのは、暴走モードに入ろうが飛ばされようが、このときのフォームを維持すること。そうすれば常にエッジをかけ続けることが出来き、気が付いたら上っていたということになります。 さらに、それが安定してきたら、コントロールバーから進行方向側にある手を離して、水面に接触させます(スノーボードでハンドスライドをやるような感じ)。手が水面につく位でないと、エッジの効きが甘いということになります。 エッジをかけ続ける→そのためにはカイトを動かさない→そのためにはJust〜JustOverのコンディション下で行う ということになります。しかし自然が相手ですから、いつも自分に適した風が吹くとは限りませんし、また、どんなコンディションでも乗らなければうまくなりませんので、絶えずエッジをかけ続けることを意識して練習すれば、ある日ある時あるコンディションで突然出来るようになると思います(^^ゞ。 そうそう、コツがもう一つありました。進行方向に目線を向けるということです。ウインドでもスキーでもそうですが、カイトも目線の方向に進みます。 ただし、カイトの場合は、体を開いて進行方向を見るくらいの極端さで行います。そのためには、水上でもカイトの動きに気を捕らわれることなく、自分が進みたい方向に目線を向けることが肝心です。そのためには、カイト操作をある程度完璧にできるようにする必要があります。 |
| 目次 |
| カイトの上げ下げ/カイトの持ち方/ウォーターリランチ/ボードに乗る前に/ボードを履こう!/ ライフジャケット/アップウインド/ジャイブ/It's Air not Jump |