Caution(事故例)

2002年7月21日 行為9を追加
Introduction
 カイトを始めてからよく聞かれることにカイトって難しいですか?というものがあります。答はNo!です。ジャイブ1つとってもウインドよりも早く、しかも簡単にマスターすることが出来ます。

 その次に聞かれることがカイトって危なくないですか?です。答はYES。危険です。扱いを間違えると、かなりの確立で大ケガをします(させてしまいます)。決して大げさな表現ではありません。しかし、そういった大ケガは決してやってはいけないことをやってしまった場合に発生することが多く、逆に言えば決してやってはいけないことをしなければ危険ではないということになります。

 このContentsでは、私が今までに遭遇した(自分自身が体験したことも含む)危険なことや仲間が体験したことなどを記載しています。これらの危険なことを頭の中にインプットしておいて、カイトサーフィンに役立てて欲しいと思います。私は、ケガをしたくはありませんし、させたくもありません。

行為9  エアの練習をする時、ヘルメット等をしない状態でやった。
結果  着水に失敗し、リーシュでつながったボードが頭にあたってこぶが出来た。
対応  ヘルメットやヘッドギアをするなどして危険を回避する。特に、WAKEなどの鋭いエッジを持ったボードだと、あたったときの傷の程度はディレクショナルの比ではないと思う。

 リーシュをつけなければケガの確立は減少するが、ボードが体を離れた時にボディードラッグなどでサルベージするスキルが無いうちは、リーシュをつけないことは現実的でない。

行為8  初心者等がランチングする際、カイトパワーに翻弄されるうちにハーネスラインがかかってしまった。
結果  ハーネスラインが掛かっているので、バーを離してもどうにもならず水際でボディドラッグをしてしまった。特に女性の場合は、男性よりも非力なので、ハーネスラインがかかったままカイトに引っ張られたら、ラインが外れないと思って間違いない。
対応  初心者やカイト操作に慣れていない非力な女性がランチングする際は、カイトのサポートとランチングのサポートの2人体制とする。

行為7  アウトでチキンループがはずれ、ハーネスにかからない。
結果  コントロールバーにぶら下がったまま、ビーチまで引きずられて来た。
対応  クイックリリースを装着して、簡単に外れないようにする。

 クイックリリースがない人は、懸垂をするようにハーネスをかけるのではなく、水面に仰向けに寝るような感じで(膝とかはまげてもよい)チキンループをかける。コントロールバーにぶら下がったままではなかなかかからない。

 それでもかからない場合は、カイトをニュートラルポジションに戻した後、自分の頭よりも風上へカイトを振る。そうすると、一瞬パワーが抜けるのでその瞬間にチキンループをかける。 

行為6  ランチングする際、ハーネスを掛けたまま行う
結果  急に上昇しようとするカイトのパワーに抗いきれず、カイトに引きずられる。コントロールバーを離してもハーネスが掛かっているので引きずられ続ける。 
対応  すぐにはずせるようにクイックリリースを装着する。

 クイックリリースのない人は、大丈夫という見極めがつくまでは、絶対にハーネスは掛けない。急激にカイトにパワーが掛からないように、ニュートラルゾーンに沿ってカイトをあげる。

行為5  ビーチにおいてあるカイトが風をはらみ飛んで行くのを防ぐため、とっさにラインを握った。
結果  ラインで傷を負った。
対応  絶対にラインを握ってはいけない。テンションが掛かった状態のラインは「糸」ではなく「ナイフ」と同じです。ビーチではカイトが飛ばないように土嚢や砂を十分に掛ける。また、カイトを降ろしたら、土嚢や砂を掛けるまでは絶対にリーシュを外さない。

行為4  ちょっと目を離した隙にカイトが下降してきたので、慌ててカイトを上昇させた。
結果  カイトが急上昇したため、それに伴い体も引っ張りあげられ、次に地面に墜落した。
対応  水中ならばそれほどたいしたことではないが、ビーチ際だとかなり危険。「急」がつく動作は決してしない。
 また、カイトからはあまり目を離さない。

行為3  ランチングをする際、カイトをエッジ・オブ・ウインドに置かなかった。
結果  いきなりカイトがパワーゾーンに入ってしまったためカイトに引きずられた。慌ててコントロールバーを離したが、カイトは道路に飛び出し、交通の妨げになった(人身事故になった可能性もある)。
対応  ランチングするときは、初心者同士ではやらない(熟練者が一緒にやればまず起こらない事故)。また十分なスペースがある場で行う。

行為2  4ラインカイトで、前後間違えてラインをつなげた。
結果  コントロールが出来ずカイトは墜落。墜落した周りに人がいればケガをしたかもしれない。
対応  間違えないようにラインをつなぐ。フロントライン、バックラインでオス・メスを分けるや、ビニールテープなどでつなぐライン同士を色表示して印をつけておくなどの方法がある。

行為1   ライフジャケットを装着しない。
結果  インサイドで沈した際、波に押されたボードが背中に激突した。
対応  ライフジャケットは、単に浮力体だけではなくプロテクターの役割も果たすので、必ず着用する。ヘルメット(ヘッドギア)を併せて装着するとなお良い。

 また、ボード自体に浮力があまりないカイトでは、ライフジャケットはその名のとおり「命」のジャケットにもなる。

総論
  1. カイトは、想像以上にパワフルで、時に大人二人がかりでもその上昇を止めることが出来ない場合がありますので、絶対に甘く見てはいけません。オフショアで出艇しないことと同様にOverな状態でも出艇しないほうが良いでしょう。
  2. カイトでヤバクなった時の基本操作は「コントロールバーを離す」ことです。カイトが破れる可能性があろうがなかろうが、体のほうが大切ですので、危なくなったらコントロールバーを離しましょう。
  3. ラインはナイフと同じです。絶対に手などに巻いてはいけません。また、自分だけではなく他人も巻き込む危険性もありますので、十分余裕のある場所で行いましょう。
  4. ライフジャケットを着用するなどして、避けられるトラブルは避けましょう。
  5. 慣れた(慣れてきた)頃が一番危険です。ただ単に場数を踏むのではなく、その度に慎重さも重ねましょう。