御前崎ビギナーのために

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長いモノには捲かれろ
 インサイドでの沈。御前崎でこれほど悲惨なものはありません。体験してみるとわかるのですが、波というものは恐ろしいパワーを持っています。

 例えば、波打ち際でセイルを落としたとき、その上に覆い被さってくる波のパワー(水)でセイルは持ち上がりませんし、マストが折れるような感覚さえします。

 また波は崩れる時がパワーのピークだというのを何かで読んだ記憶があります(記憶違いということもありますがそれほど本題から外れないから良しとしましょう)。インサイドでの沈は、その波のマックスパワーをまともに受けることを意味しています。まるで洗濯機の中に体が入ったみたいです(入ったことないけど)。

 そこでWSをきろうとしてレディポジションを取ろうとしても、ポジションを取る前に波の攻撃を受けて人間洗濯機、ようやくレディポジションをとっても波の攻撃にあい、またまた人間洗濯機。そうしているうちにどんどん流されて遥かかなたにたどり着きます(-_-;)。一巻かれ200メートルというのも決して大げさではありません。

 ここで何かの拍子に道具を放してしまったらもっと悲惨。道具はどんどん流れていく。追いつこうとしても波のパワーで道具はさらに流され、差は縮まらない(-_-;)。泳いで追いかけると体力を消耗する。でも泳がないわけにはいかない。しかし泳いでみてもそこは御前崎、いつもと同じ感覚で泳いでも思ったように進まないため疲労の割には達成度は低い。それでもやっと追いついたところに波が崩れてくる(-_-;)。

 「じゃあ、追いつかずにそのまま浜まで泳げば良いじゃないか」と言われそうですが、カレントが早く川のように横に流れている&強烈な西風のため、手を離した道具はまっすぐ浜に行くのではなくてむしろ横に遠ざかっていきます。体力の問題もあるためいつまでも泳ぎ(浮き)続けていられるわけではありませんから、自己防衛のためには浮遊体(道具)の存在は是非とも必要です。ウインドサーフィンで一番疲れるのはウインドサーフィン以外のことをすることです。この「道具へ向かって泳げ!」も例外ではありませんし、地獄のトライアングルも同じです。この二つがダブルで来ることを考えると、はっきり言ってぞっとします。

 この波の巻かれ方にも、実はコツがあります。いえ、そんなたいしたコツじゃありません。それは道具のアウトサイドにまわってマストのトップを持つというもの。ただそれだけです(^^ゞ。インサイドにまわると波パワーで押されたボードが自分に向かって飛んできて(流れきて)怪我の元になります。アウトサイドならそういった危険がありません。マストをつかむのも安全のため。クリューに手を突っ込んで波に巻かれようものなら手首が折れることもあります。

 そこへいくとマストトップはボードと適度な距離がありますし骨が折れるような危険性もなく安全です。ただ難点は、強烈な波が来た時は簡単に道具が離れてしまうと言うこと。しかし逆にいえば、危ない時にすぐ手を離すこともできると言うこと。片手でストラップもう片方でブームのジョー付近を持つという方法もあります。こうするとかなりしっかり道具をつかむことができますので、体と道具が離れ離れになることはぐっと少なくなります。これも体がアウトサイドにあると言うことが前提です。

 でも本当にやばいと思ったら道具を放して逃げた方が良いかも(^^ゞ

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目次
Introduction/海に出る前に/これだけは必要/GettingOut/引きこんじゃダメ/長いモノには巻かれろ/
地獄のトライアングル/あった方が良い小物・小技/2ndシーズンに向けて/欲しい物/最後に