「ミスティック・イーグル4 204SQ パート1」 長谷川製作所製1/72プラスチックモデルキット \2200
ネットモデラーコンペ・10月〜11月課題「スケールモデル」参加作品
マグダネル・ダグラスF-15C「イーグル」 原型機の登場した1970年台以降「最強の要撃戦闘機」の名をほしいままにしてきた機体です。古くからのガンプラモデラーの中には「プラモ狂四郎」で知った方もおられるのではないでしょうか。
今回作成のJ型は、後期量産型にあたるC型の航空自衛隊仕様で、日本国内ライセンス生産モデル。機体もエンジンも電装も全て日本製です。(複座のDJ型はアメリカ製)
左側面。本国仕様のC型との差異は、戦術電子システム(TEWS)を装備しない為、左垂直尾翼端のアンテナがなく右と同じマスバランスのみを装備していること。内部的には自動警戒管制システムやデータリンクシステムの追加などもありますが。
ハセガワのこのキットは2代目にあたり、プロトタイプから進化した旧金型と比較すると格段にモールドがシャープで、主翼のねじり下げや細部パーツの再現など、旧キットの問題点をクリアしています。もっともその分、価格も数段跳ね上がってますし、簡単な組み立てというわけにもいかなくなっているのですが・・・まぁ、今時の航空機モデルとしては標準なのではないでしょうか。
機首左側面アップ。特別仕様キット「ミスティック・イーグル」の目玉であるスペシャルマーキングがこれです。98年度の航空自衛隊戦技競技会(戦競)に参加した、第7航空団第204飛行隊(百里基地)所属の42-8948号機。204飛行隊に限らず、戦競には例年スペシャルマーキングを施した機体が各部隊から集結しその技量を競うわけですが、204飛行隊は毎年「ミスティック・イーグル」と名付けたF-15を送り込んでいます。98年度のノーズアートはプロの作品。隊長である鈴木一佐の948号機は永野「ファイブスター物語」護氏、以下2番機(945号機)は出渕「ロードス島戦記」裕氏、3番機(949号機)は園田「ガンスミスキャッツ」健一氏、とここまでが本キット、パート1に付属するスペシャルデカール。パート2の方には4番機用の貞本「エヴァンゲリオン」義行氏、そして予備機用に飛行隊の隊員の方がデザインしたものが、それぞれカルトグラフ製のスペシャルデカールで入ります。ちなみに左側のイラストは204飛行隊のスコードロンマーク「戦乙女」のイメージだとか。永野氏のイラストは「ファイブスター物語」よりイマラ・ロウト・ジャジャスですね。
#首脚のタキシングライトは撮影中に行方不明になりました。
右機首。こちらは5機共通で、出渕氏デザインのグリフォン。グリフォンは204飛行隊のエンブレムであり、垂直尾翼にも部隊章として描かれています。もっとも垂直尾翼のものは頭だけでして、ずっとイーグルヘッドだとばっかり思っていたのですが。このほか、右インテークサイドに左右のノーズアートのデザイナー名、ペイントスタッフ名などのクレジットが部隊章と新谷かおる氏のイラストと共に描かれています。
カラーレシピですが、実機が存在して、かつ専用色が発売されているだけに考えることは何もありません。全体は指定通りC307とC308の制空迷彩グレー。スミ入れは今回行っていません。というのも、この大きさに見える実機は、パネルラインなんぞ見えないから。スミを入れたら確実にくどくなると思われます。エンジン排気管と胴体後部下面の地肌むき出し部はC8シルバーとC61焼鉄色のブレンド。脚柱は白の指定ですが、ここはひとひねりしてC338ライトグレー。タイヤはアクリルXF-1フラットブラック。キャノピーフレームはエナメルXF-9ハルレッド。コクピット内部は資料をもとに黒、赤、グレーで塗り分けてあります。
なお、翼下、胴体下とも何もぶらさげていませんが、戦競の場合翼下にサイドワインダーミサイルの模擬弾のみを装備するのが通例であり、かつこのキットにはサイドワインダーのパーツが無かった為見送りました。パイロンだけでも付ければ良かったかも?
右垂直尾翼。隊長機のみに施された翼端のスコードロンストライプは黄色と青。青地には赤で「ファイブスター物語」のミラージュマーク。黄色地は右側上部が「IEMARAH LOUT JAJAS」 下部に「-SOLTIAR-」 左側は同じくミラージュマークの上部に「天照帝 第壱等東方幻像騎士団 機神烈皇」 下部には「MIRAGE K15j -0204-」とそれぞれ入っています。しかしこのカルトグラフ製デカールの分厚くて硬いこと。翼端アンテナと翼端灯のふくらみにまったく沿わず、イヤというほどデカールフィットを塗りたくることに。普通あれだけ塗れば、クラックが入って見られたものではなくなるのですが・・・カルトグラフ恐るべしです。あと、ちらりと見えている排気管ですが、最近では米軍に倣って自衛隊もベーンカバーを外すようになったため、その再現のためになんと組立式・・・時代の変化を痛感したパーツでした。