クリスタル・コミュニケーション/あかつきゆきや/電撃文庫
 バリバリの正統派泣かせ話です。イラストがなんか学校を出よう!っぽくて、ちょっと不思議ワールドラブコメかなーと思ってたら、思いっきりフェイントで泣かせのツボに直撃もらいました。
 受験会場でたまたま知り合った不思議な女性、ケイ。ひょんな事から彼女とメールの交換をするようになった主人公は、彼女がテレパシストであることを知らされます。と言っても、望む望まざるにかかわらず、聞きたくないことまで聞こえてしまう。直接触れたりしようものなら、流れてくる思考の渦に意識を失ってしまうことも。
 顔では笑顔を作り親切な言葉を並べながら、内心で罵詈雑言を並べる醜い人の心。そんなものを常に聞かされるのは想像を絶する苦痛となる。だから、ケイは人の心が読める事に対して、人に対して何かを感じると言うことに対して、厭世し諦観していた。
 そんなケイが「あなたは水晶色だから」そう言って、過去の事、受験でずるをしたこと、能力のせいで起きた悲しい事……どういう訳か主人公にだけはいろいろ話してくれた。
 そのわけは物語のラストで明らかになります。多分、泣くと思います。彬兄は、泣きました。泣かせ話好きな人は、ぜひどうぞ。

おすすめ度 ★★★★

2003年06月17日 18時55分19秒
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