コミケカタログを読もう!編

 今年も夏がやってきました。そう、夏のアレゲ祭りとかオタクの祭典とか同人聖地巡礼とかいろいろ言われてる、夏コミこと夏のコミックマーケットです。毎年電話帳のようなサイズのずっしり重い(約2kg)のカタログを会場内でぱらぱらめくり、足を棒にして歩くあの苦行の季節がやってきたのです。
 しっかぁーしっ、今年はとても心強い味方が彬兄にはついています。そう、シグマブックですよ、シグマブック。あの紙でできた鈍器をシグマブックに納めることができれば、体積、重量ともにおよそ70%減。同人誌にしておよそ10冊分(B6オフセ換算)、都合三日間で30冊分もの省スペースになります。やらねば。これはやらねばなりません。

カタログとシグマブックの比較
比較するとこんなに……。もちろん重さも1/3以下になるぞ。

 しかし、シグマブック化するためには、画像データが必要です。紙のページをいちいちスキャンなんてやってられないし……。そこで登場するのがCD-ROM版コミケカタログ。この中には、サークルカットの画像データというか、カタログのページデータまるまるがPNG形式の画像ファイルで収録されています。
 ページ画像はディスクAのPDATAフォルダにあります。PNG画像はΣBookBuilderではコンバートされてくれませんので、PDFを読もう!編でやったように、ImageMagickを使用してBMPファイルにコンバート、ついでにgeometryオプションでサイズ調整しておきましょう。拡大率は64%でちょうど縦サイズが1024になります。
 あとはこいつをΣBookBuilderでコンバートすれば、あっという間に出来上がりです。……すいません一部嘘です。全部いっぺんにコンバートしようとするとマジで一晩かかります(爆)
 画像ビューアを使う場合、1ページあたりのデータ量は385kb、三日分東西すべて(約1000頁)をコンバートすると400MB弱の超巨大ファイルが出来上がります。さらに、一つにまとめると使い勝手が非常によろしくない。512MのSDカードが必要になるし、シグマブックは書籍一つごとにしおりを三つ設定することができますが、1000頁にしおり三つじゃどう考えても足りません。やたらめったら長くなるので頁送りも大変です。
 というわけなので、初日、二日目、三日目をそれぞれ東123、東456、西の、合計9つに分けましょう。ファイル名の番号がページ数にそのまま対応してるようだから、どこからどこまでが何日目のどこなのかは紙のカタログを見ればわかります。あとはボタンを押して数時間放置するだけです。

下端が切れてる……
下の端っこ切れてるやん……。_| ̄|○

 細かすぎて字が読めないカットが出てきますが、それは限界があるからしょうがないとして、一番下の段のサークルカットが一部切れてるのはいただけない。
 うっかり忘れてましたが、シグマブックだと下端の一部がページ数表示で隠れちゃうんだった……。カタロム中の画像は余白が限界まで切ってあるから、一番下の段のサークルカットが一部隠れてしまう。というか、隠れるのは最初っからわかってるんだから、ΣBookBuilderでそれにあわせて余白挿入しろと言いたいのですがなんとかなりませんか松下さん。

 まあ、ない物ねだりをしてもしょうがないので、下端に余白をつける方法を考えるとしましょう。で、いろいろ試行錯誤したんですが、その過程は省略して、結論。appendオプションで下端分の余白画像をくっつけることで対処しました。まず、最初にやったgeometryオプションでの拡大率を63%に指定してbmp変換(690×1008)した後、何も描いてない余白画像(690×16)を-appendオプションで合成。
 と、これでサイズ的にはちょうどいい画像が出来上がるのですが、このファイルを組み込むとなぜかΣBookBuilderでのコンバートに失敗します。

謎のコンバート失敗エラー
こんなメッセージが出てきてコンバートに失敗する。

 半日以上悩んで原因が判明。append処理のときに色数が24bit→32bitに変換されていたためでした。appendオプションでコンバートするときに、一緒に-colors 24 と指定してやると24bitになり、コンバートできます。

余白付きサークルカット
余白付きサークルカット。雰囲気つかむだけならこれで十分かな?



サークルカット拡大図(元画像)サークルカット拡大図(シグマブック)
サークルカット拡大図。左が元画像、右がシグマブック版。
コントラストや大きさの問題で読めない字がどうしてもでてきます。

 さて、そのままコンバートしても良いのですが、やはり地図が欲しいところ。しかし、カタロムのPDATAフォルダ配下にはサークルカットのデータしかないため、マップについては別途画像を用意してやる必要があります。
 そこで登場するのが、カタログビューアの印刷機能。チェックしたリストやサークルカット付きMAPに加え、ジャンル付き白地図を印刷することもできてしまう便利機能です。ジャンルを重ね合わせるにチェックして、印刷したものをスキャナで取り込めば……ってあれ? 印刷メニューを良く見てみるとbmp出力なんてチェックボックスがあるじゃないですか。

カタログビューア印刷画面SS
ここにチェックを入れるとbmp出力できる。



白地図印刷詳細設定SS
詳細設定画面。ジャンルを重ねることも、濃度を設定することもできる。

 どれ、ためしに出力してみると……ををっ、複数ファイルが連番で出力される上に、出力サイズがピクセル単位で指定できるっ!? なんて素晴らしいんでしょうカタログビューア、シグマブック連携はほぼ完璧ですよ。(ちうか、bmpなんてくそ重たい画像フォーマットに出力して、シグマブック以外で何に使うんだ)
 ……あ、出力画像が横長だ。シグマブックの画面は縦長だから、あわせて回転させないと。まあいいや、画像の回転くらいならImageMagick使わずともWindows標準のペイントで可能だし、ジャンルマップだけならせいぜい9枚、手動で回転させればいいか。

ジャンルマップ
ジャンルマップは横にして読む。これは便利。

 ちなみに、ジャンルマップと同じ手順でサークルチェック済みマップ(通称宝の地図)もbmp出力経由でシグマブック化できちゃったりします。このあたりはチェックした量にもよるし、オプション次第でいろいろ変わってきますので、個人に合わせて試行錯誤すると良いでしょう。大き目のサイズに出力して必要な部分だけ切り抜いたり、見開きを使ったりと工夫すれば、かなり実用性の高い地図が出来上がるはずです。

宝の地図
工夫次第でこんなこともできます。

 サークルカットの中の字まできちんと読みたいという人は、最初のbmp変換時にさらにcropオプションとrotateオプションを併用して1ページ分のデータを二ページに分割することで画面を広くすることができます。その分ページ数が増えてデータを食いますが……。

二画面分割サークルカット
二画面分割の場合はこういう風に見る。



二画面分割時のサークルカット拡大図1(シグマブック)二画面分割時のサークルカット拡大図2(シグマブック)
1画面の時と比べると、これくらい大きさが違う

 うーん、コミケ対応もばっちりですシグマブック。このままシグマブックが普及して、SDカード持込でシグマブック版の同人誌が販売されたりするようになれば、コミケの荷物はシグマブックとSDカードだけ、なんてことになったりするかも?(多分なりません)

    コミケにシグマブック版の同人誌を出すときって、見本誌どうするんだろう……。

2004.8.3更新

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