コラム 〜TRPGにおけるパソコン活用法〜

TRPGにおけるパソコン活用法


 パソコンを使ってTRPGできないかという試みはかなり昔から行われてきました。 当時はコンピュータにGMをやらせてしまえって考え方でやったみたいですね。
 もちろん、それらコンピュータRPGもそれなりに面白いんですが、どうしても柔軟 性や多様性といった点でTRPGに大きく劣ります。まあ、人とのコミュニケーション が根元にあるわけですから、よほどしっかりした人工知能を使わない限りコンピュータ RPGはTPRGのような柔軟性を持つことはできないでしょう。
 だからといって、パソコンはTRPGに使えないのかというと、そうではありません 。工夫次第でいろんな活用方法があるものです。



1)パソコン上でTRPGを遊ぶ


 さっきも述べたようにコンピュータの思考能力は人間に比べ柔軟性の点で大きく劣り ます。しかし、考える部分を人間がやってしまえば別にそういった事は問題にはなりま せん。

 具体的にどうやるのかというと、チャットを使います。たくさんの人間が集まってわ いわいがやがやおしゃべりするチャットは、実はTRPGのプレイ形式と非常に相性が いいのです。
 しかし、市販のルールを遊ぼうとするとどうしてもクリアしなければならない問題が 一つ。それはサイコロです。ほとんどのTRPGには必要なアイテムですね。  実は、サイコロを振ってその結果を表示してくれる機能のあるチャットはけっこうた くさんあります。フリーウェアでも出回っていますし、シェアウェアもあります。また 、サイコロ機能を持たせたインターネットチャットもあります。

 これらのチャットを使用して開かれるセッションを、オンラインセッションと呼びま す。オンラインセッションの物理的な利点には「人が物理的な場所に集まる必要がない のでメンツを簡単に集められる」「ログを取るのが簡単なのでリプレイ化作業が非常に 楽」等といったものがあります。しかし、「話すほどの速度でコミュニケーションが取 れないので時間がかかる」「文字だけの表現では限界があり、複雑な状況の説明が難し い」といったデメリットもあります。

 このあたりはちょっとネットに詳しければすぐに分かりますが、実際にプレイしてみ るとオフラインにはないプレイ傾向がではじめます。
 根本的には「相手の顔が見えない」ってところに起因するのですが、口にするのは恥 ずかしいせりふでも文字で表記するとあっさり発言できてしまうのです。どういう発言 かというと、歯の浮くような口説き文句が主です(笑)
 ヘックス戦闘とかがやりにくいぶん、性格的な部分のロールプレイが比重を占め、そ の結果、べたべた、もしくはどろどろなラブコメに偏るという現象が多発します。プレ イするメンツによってはですが 。

 逆にチャットでプレイすることを目的としたTRPGのルールを研究しているサイト などもあるようです。そういったサイトでは、チャットでも負担にならない、もしくは チャットのメリットを生かせるルールやプレイスタイルについてさまざまな意見交換が 行われているようです。



2)パソコンを使ってセッションの準備をする

 TRPGのセッションを行う際、事前の準備というものがある程度必要になります。 キャラクター、シナリオ、マップ、モンスターデータなどの作成です。これは主にGM の作業になりますが結構な負担になります。
 こういった事前準備の負担を、パソコンを使って軽減してやることは可能です。例え ば、キャラクターメイキング。GURPSのように大量の計算を必要とするRPGのキ ャラメイクの計算式を、表計算ソフトのシートなどにあらかじめ埋め込んでおけば作業 に必要となる時間を大幅に短縮できます。

 また、テキスト化されたルールがあれば、参照が非常に楽になります。著作権などの 問題もあって、なかなかそういった事は難しいのですが、ウィッチクエストのようにル ールブックが丸ごとシェアテキストとして公開されているものあります。
 また、インターネット上に公開されているオリジナルルールを使用する場合もルール はテキスト化されています。

 また、TRPG専門のソフトウェアも存在します。(ここにおいてあるサイコロツー ルなどもその一種ですね) さすがに市販ソフトではなくシェアウェアとフリーウェア が主ですが。これらのツールにはそれっぽい名前を生成してくれるものから、ランダム シナリオを作ってくれるものまでさまざまなものがあります。
 使い方次第で、これらのツールは優れた効果を発揮してくれるでしょう。



3)セッション中にパソコンを使う

 最近のノートパソコンはどんどん小型化が進み、セッションに小道具として持ち込む ことが可能になりつつあります。
 しかし、大きさがいくら小さくなっても、問題は残ります。一番の問題は電源の確保 です。セッション中にパソコンを使用するためには電源が必要ですが、公民館などを借 りてセッションを行っている場合はAC電源が十分な数確保することは困難です。現状 のノートパソコンのバッテリー持続時間は長くて3時間。1セッションにも満たない時 間しか稼動してくれないのです。

 この問題を解決する方法はいくつかあります。おそらく、もっとも現実的な手段は、 PDAやモバイル機の利用でしょう。
 セッション中の使用はテキストデータのやり取りがほとんどでしょうから、白黒液晶 のモバイル専用機や携帯端末でも十分に事足ります。これならば、電池数本で軽く1日 は稼動します。

 され、では具体的にはどのようにパソコンをセッション中に活用方法について。もっ とも有用な手段としてはデータの参照でしょう。先にも延べたように、ごく少数なが電 子化されているルールも存在しますし、自分で必要なサマリーだけを電子化しておくと いう方法もあります。

 また、キャンペーン等で使用しているキャラクターの管理も電子化してパソコンで行 うといろいろな点で便利です。
 まず、データの複製が楽です。複数の人間がGMを行うキャンペーンなどでは、プレ イヤーキャラクターなどのデータはシナリオメイクなどの関係でGMの数だけ必要にな ります。しかし、セッションが終わる毎にキャラクターシートとセッション記録をコピ ーしていると費用も馬鹿になりませんし、手間もかかります。電子化されたデータなら まったくといっていいほどかさばらないし、その場で複製することも可能です。
 また、長期間にわたってキャンペーンを続けていると、キャラクターシートがどうし てもぼろぼろになります。電子化されたデータならそんな事はありえません。また、レ ベルアップなどに伴なうデータの変更も容易です。
 これらのデータをプレイ中に参照するようにすれば、紙のキャラクタシートは必要な くなります。

 このほかにも、いくつかの利用法はあります。まず、マッピング。方眼紙の代わりに グリッドの入ったドローツールを使ってマッピングしてやるわけです。これも、探せば 専用のツールが有りそうですね。
 それから、ダイスロール。これは賛否両論別れるでしょうが、多くの種類のサイコロ を使用するルールでは、サイコロをそろえるのが一苦労です。が、乱数を利用したサイ コロツールを使えば3面体だろうが117面体だろうが思いのままです。ちょっとプロ グラム的に細工をしてやればT&Tで10ダイスソードを両手に持ってハイパーバーサ ーク、みたいな複雑な計算もやってくれます。

 筆者は、実際のセッションに何度かパソコンを持ち込んだことがあります。パソコン を活用すると、キャラメイクの時間を短縮できますし、シナリオ中のメモも楽です。た だ、ダイスロールまでパソコンで済ませてしまうので、カタルシスにかけますが(笑)


 以上、簡単に紹介してみましたが、もっと他にも活用法はあると思います。こんな方法があるとか、こういうことはできないんですか? 等の意見、または感想がありましたら ZVB05264@nifty.ne.jp までよろしくお願いします。



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