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これまで私は音楽学を専攻した後、教育・研究用レコーディングスタジオに勤務するかたわら、大学(含:一般教養)・
高校・音楽専修学校・ソルフェージュ専修学校・楽器店系音楽教室などさまざまな街の教育現場で多種多様な生徒を 対象に、ピアノ・ソルフェージュ・音楽史・音楽理論など、音楽(基礎)能力全般の指導に携わってまいりました。この間、 のべ504人ほど(2012年4月現在)の音楽学校受験のお手伝いもしてまいりました。またこれらの体験を基に、ソルフェー ジュの教材を共著で作ってみたり音楽史の文章を執筆したり音楽書の翻訳なども行いました。PTNA(全日本ピアノ指 導者協会)ピアノコンペティション他の審査やピアノステップのアドヴァイザーに参加させていただいたりもしました。さら に1995年〜2009年の間、音楽大学入試問題集・音楽高校入試問題集(音楽之友社刊)の解答・解説作成などを通じ て、全国の音楽学校入試の実状についても触れてまいりました。
ピアノをはじめ音楽専門教育において、音楽能力の総合的な訓練は必要です。音楽学校にも基礎能力訓練科目とし
て、楽典・聴音・新曲視唱・初見視奏などの名目で入学試験に課してあります。しかしこれまでの体験から、これらの内 容にとどまらず(というよりもっと本質的な内容で)より多くのさまざまな訓練をすると、すべての音楽指導にとても有効で あると強く考えるようになりました。ピアノをはじめ演奏に際して、自ら音楽をつくることのできる解釈力・音楽構成力の 育成は、音楽基礎能力の総合訓練でこそ体得できるものであると考えるようになったのです。この具体的な方法は、 数々の現場を体験できたおかげで、私なりになんとなく把握できつつあります。これを還元しようと、音楽(基礎)能力を 総合的に訓練する教室(秋山徹也音楽研究所)を20世紀末に独自に主宰しはじめました。
このような経緯から、当初の「ソルフェージュ」主体の専門教室から、近年ではピアノ指導とソルフェージュ指導の2分
野を柱とした教室とし、各楽器間の交流を計りながら室内楽指導も積極的に行うなど、総合的に音楽能力を育成する 教室に特化することになりました。
ピアノでも、基本奏法と音楽性とをバランスよく習得することが重要だと考えております。多様な基本奏法を正しく身に
つけ美しくバランスのよい音色表現を可能にすることがまず重要ですが、と同時に音楽総合能力訓練の一貫として、音 楽の構造・様式なども習得させ、自力で解釈・表現が可能になるような訓練も早期から同時に行うことも重要だと考え ております。そのため、近年では単独でのピアノ指導にも重点を置くようになりました。中・上級者では、和音進行・構 成・様式などの綿密な分析とそれに基づく自立した演奏解釈を指向し、学習者の考えた通りの表現に聞こえているかど うかをバランスや一貫性などから多面的に総合的に自力でチェックしつつ、理論と実際とが一致するように演奏できる ようにさせることが重要だと考えて実践しております。また曲の様式や技術的難易度に関係なく、曲の構成などを分析 (アナリーゼ)して、奏者の個性にあわせた、本質的に適切な音楽表現をできるように指導することに心がけておりま す。
2007年からはPTNA文京アナリーゼステーションを創設させていただくこととなりました。音楽の分析(アナリーゼ)が、
演奏の礎となることを体験できる場として、アナリーゼをテーマにしたステップを始めました。2008年からは、教室出身 の(さまざまな楽器の)生徒(卒業生)を母体に組成した室内オーケストラとコンチェルトを体験できるステップも追加し、 2009年からはさらにオーケストラの規模を大きく(2011年ではすべてのオーケストラを23名〜25名)してきました。2010年 からは開催回数を年1回から年2回に増回し、春は管弦楽コンチェルト主体・冬はアナリーゼ企画主体に特化しまして 現在に至っております。
調性感・和声感・リズム感などのソルフェージュ能力の十分な取得がなにより重要だと考えます。そのためにはまず、
和声進行の明快な曲を演奏したり楽譜にする作業を通じて、調性感・和声感・リズム感をある程度まで自然に感覚的 にとらえられるようにすることが重要です。これを一部具現したのが、共著によります全曲伴奏つきのソルフェ−ジュ教 材(ステップ・バイ・ステップ ソルフェ−ジュ205 〜きく・うたう・ひく〜 全曲伴奏付き 共著 ヤマハミュ−ジックメディ ア社刊)です。この教材で、調性感・和声感を自然と有してもらうようにしながら楽譜の読み書きが自然にできるように なるものと、ある程度確信しています。これをさらに深めて、早期からの和声・対位法の積極的な実習・実践を行うこと が重要だと考えております。この訓練によって、暗譜・伴奏つけ・移調奏などの力が総合的につき、楽曲の理解が深ま るものと確信してレッスンを目指します。また、音楽の構成に応じた音楽演奏をできるようになるものと確信してピアノな ど各種レッスンを目指します。
秋山徹也の既刊著作・活動の一部
・ソルフェ-ジュ205 〜きく・うたう・ひく〜 全曲伴奏付き (ソルフェ−ジュ教材)
ヤマハ・ミュ−ジック・メディア社刊(共著1999年)
・音楽大学・短大入試問題集/音楽高校入試問題集(楽典 解答解説作成編集)
音楽之友社刊 (共編1995年〜2009年)
・オ−ケストラのかたち (見聞塾シリ−ズ 「オ−ケストラの鼓動」の一部分)
ベネッセ・コ−ポレ−ション社刊(共著1998年)
・はやわかり音楽史 (「聴く音楽史」の一部分)
音楽之友社刊(共著1995年)
・総合的な音楽基礎指導:実践モデルの提案
−音楽のしくみを自ら理解して創作・演奏・鑑賞できるようになるために− (2006年)
日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C)
『日本の音楽教育学の再構築に関する基礎的研究』
・音楽研究における、録音・録画スタジオ実践的活用の試み
東京芸術大学音楽学部紀要 第23集(1997年)
・音楽性を育てるピアノ指導者のための音楽通論研究
全日本ピアノ指導者協会刊「わたくしたちの音楽」誌(1995年〜1998年連載15回)
・受験生のための楽典研究 / 音楽通論研究
全日本ピアノ指導者協会刊「わたくしたちの音楽」誌(1987年〜1995年連載28回)
・自立して解釈・表現させるようにできる系統的指導法
PTNAピアノ指導セミナ− vol.6 (1999年4月25日)
PTNAピアノ指導セミナ−vol.29 (2006年4月23日)
・アナリーゼして教えよう
神戸(2008年5月26日)
大阪(2008年10月2日、2010年7月9日、2010年12月27日、2011年6月16日)
松山(2009年12月21日)
小山(2010年11月30日)
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