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「中国茶」入門(3) 緑茶:明前西湖龍井
1 「緑茶」を飲もう編
今回は、緑茶を飲むことにする。
「茶」の1回目でも解説したとおり、若干「殺青」のやり方が(煎るか、蒸すか)違うだけで、基本的にいわゆる日本茶というか緑茶と変わりがない。
「中国茶」のTVでは、「緑茶は、陶器の茶壷(チャフー)でなく、磁器のものを使いましょう」とのことだった。
理由は、というと緑茶は特に香りが重要だが、陶器の茶壷は香りを吸い込んでしまうから、ということだった。
たしかに、宜興茶壷は釉薬もかかってないので香りは吸い込みそうだ。
(ある中国茶サイトで、普洱(プアル)茶をいれる茶壷は専用のものを用意した方がいいというアドバイスがあった。それだけ、普洱茶はにおいがきついのだろう。)
(また、宜興茶壷は、茶の油分など、風味や香りを損なう成分を吸収するので、どんなお茶であっても、宜興茶壷を使った方が、味わいや健康面で望ましいという意見もあるようだ。)
TVの別の回で、紅茶をいれるには色が楽しめるようにガラスのポットでいれましょうともいっていた。あと、蓋碗という蓋付きの湯呑みみたいのでいれる方法、耐熱ガラスの背の高いタンブラーでいれる方法などが紹介されていた。
しかし、初心者の分際で、そうそう茶器に次々と金をかけてもいられない。
とりあえず、「非陶器」ということで耐熱ガラスのポット(急須)を買っていろいろ兼用することにした。
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左の写真のポットがそれ。
この写真は、ライチー紅茶(中央の缶)をいれた時のもの。
緑茶は、もちろん、こんな濃い色ではない。
さて、
発酵度と温度は比例し、発酵度と時間は反比例するという原則がある(・・・かどうかは知らんが、どうもそのようだ) |
要は、発酵度の高い青茶は100度近い湯でいれるが、緑茶とか白茶、黄茶は少し低めの温度にする。
で、蒸らす時間は、高い温度でいれる青茶で1、2分くらいとすれば、緑茶なんかは3〜5分、白茶や黄茶は「ランチが食べられるくらい・・・」とか。
ということで、お湯をポットに入れ、碗(日本茶で使ってる湯呑みにした)や茶海も温める。
で、お茶っ葉を入れる。
今回用いるのは、龍井(ロンジン)茶。杭州の龍井というきれいな湧き水が、その名前のいわれということである。
茶のパッケージには、「明前西湖龍井」と書いてある。これは、時期・場所・種類の3部構成になっている。
まず、時期ってのは、その茶が摘まれた時期を表す。
その場合、重要なメルクマールとして、4月4、5日頃の「清明節」と4月20日頃の「穀雨」の二つがある。
清明節より前に摘まれたら「明前」で、これが一番価値が高いとされている。次が「穀雨」の前で「雨前」。「雨後」はそれより劣る。イメージとしては、明前が新茶とか一番茶ってとこなんだろうか。
「西湖」は観光地としても有名な、あの「西湖」であって龍井茶としては最高の名産地とされているそうだ。というか、『中国名茶紀行』によると、「杭州産の名茶は、西湖龍井茶またはたんに龍井茶という。西湖の西から西南にかけての山地に産する。」とある。
ともかく、「明前西湖龍井」というのは龍井茶としてはなかなかの銘茶ということになる。お金のことをいうといやらしいが、百貨店で買うと50gで1500円であった。
前回の凍頂烏龍茶は、黒くて丸まっていた。
それに比べると、これは「若草物語っ!」という感じ(←どんな感じやねん)の色で、ちぢれてなかった。
『中国茶図鑑』によると、葉を釜に押し付けるようにして扁平に仕上げるそうだ。
(写真を撮ったのは、開封してから何日かたってたので、湿気を吸っていたのか少し色が悪くなっていた。直後は、もっときれいな黄緑色だった) |
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75度くらいの湯でいれるのがいいらしい。それでもって、沸騰した湯を4、5分置いておくとだいたいそのくらいの温度になるらしい。いれてから、4、5分蒸らす。
飲んだ感じは・・・・・う〜ん、緑茶だなって感じ。やはり、青茶のように「中国茶」、「中国茶」してない。
これやったら、ふつうに日本茶飲むわ、となるか、やっぱたまにはいれてみよう、となるかは本人の「お好み」で決めたらよろしかろう。
とりあえず、前回の青茶と同様、急須にはお茶を残さずに注ぎきること。最後の1滴、これがおいしいんですよ、ゴールデンドロップですから、残さず注いでくださいね、そうすれば2煎目もおいしく楽しめますよ、というのがTV「中国茶の愉しみ」での脇屋友詞さんのご指導であった。
脇屋さんというのは中華料理の料理長で、毎回番組で紹介する中国茶にあう御茶うけのお菓子や料理をつくるのが、売り物のひとつであった。
どうも誰かに似ているなあ、と思っていたのだが、やっと思い出した。七代目松鶴こと笑福亭松葉さんにそっくりなのである。
青茶のバリエーションとしての「鳳凰単叢」、黄茶の「君山銀針」、紅茶のライチー紅茶、黒茶の「普洱茶」などなど、初心者の彷徨はまだまだ続く・・・と思う。
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