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☆その他のコミック☆
★東山聖生(とうやまさとみ)『天の木霊』(てんのこだま)★
この作品は、私が「ギネスブック」のコーナーで「褒じ」を取り上げていたので、「私的中国史調査会」の高崎さんが紹介してくれました。
(高崎さんも、どなたかから教えてもらったそうです)
自分だけの力では、この本を手にすることはなかったでしょう。
何せ、角川書店あすかコミックス。
40歳のおっちゃんが、少女漫画のコーナーで「花とゆめ・・りぼん・・マーガレット・・う〜む、違うなあ」と探している姿は、客観的には、あまり想像したくない。
さて、「褒じ」のことは、この単行本の中の「柏舟」という作品で扱っています。
「褒じ」といえば、彼女の笑顔を見たいがために周の幽王は偽りの烽火を挙げ、いわゆる「オオカミ少年」状態になって、実際に犬戎に襲われた時に諸侯は誰も来なかった。西周を滅ぼしたのは、笑わぬ女「褒じ」である・・というのが定説ですね。
しかも、夏王朝の頃、「われらは褒の君主の亡霊なり」と称する二頭の竜が現れた。
その竜の精気で一人の女の子が生まれ「周を滅ぼす」として捨てられたが、拾われ、褒の国で生き延びた。
後に、幽王の咎めを受けた褒君が献上したのが他でもない「褒じ」であったという因縁話つきで。
この作品では、「褒じ」は、故郷の邑を褒の兵に襲われ、身寄りもすべて虐殺された時に、感情というものを失ってしまった、と本人に語らせています。
先の伝説、というか噂話のことも知っており、こんな話をつくる暇があるなら国を建て直す策でも考えればよいものを・・と官吏たちを批判的にとらえる冷静な「褒じ」。
烽火の一件も、あわてふためく様がおかしくて笑ったのではなく、「王君もご存知のはず!あの女の出生の噂を!末喜、妲己の類、この周を衰退させているのは、あの女なのですぞ!」といきみ返る宰相を「ええ、私のせいにしたければ、そうなさいまし。それであなた方が救われるのでしたら」と笑いとばしたのが誤解されたとしています。
タッチが少女漫画そのものなので、つらい男性諸氏も多いでしょうが、なかなかよく考えられていると思います。
★諸星大二郎『孔子暗黒伝』、『暗黒神話』(集英社文庫)★
『孔子暗黒伝』、なんともハードな物語です。
いわゆる「桓たいの難」(故国魯を追われ、流浪の身にある孔子一行が、BC495年頃、宋の司馬「桓たい」に命を狙われたこと)で始まり、仏陀が出てきて、高天が原で出雲の神が戦い、宇宙ステーションを麒麟が破壊する。
何がなんだかわからないでしょ。そういう物語です。いちど、自分で読んでみてください。
『暗黒神話』は、ヤマトタケルなど日本古代史を中心にした物語です。
この単行本に「徐福伝説」という作品が収録されています。
徐福は単なるいんちき方士ではなく、宇宙の根本たる46の因子をひとつずつ持つ子供を集め(つまり男女46人ずつ)、壮大なる気(エネルギー)のかたまりたる「混沌」に触れ、人間の限界を超えようとしていたとの解釈です。
う〜ん、モロボシですなあ。
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