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★「蒼天航路」★
それでは、現在の「三国志コミック」ベスト1をご紹介します。
☆「蒼天航路」(原作:李学仁、漫画:王欣太。講談社モーニングKC)☆
壮麗な画風、新鮮な解釈、意表をつくストーリーそして何よりあふれんばかりのそのパワー。まさに、すごいヤツが最後にやって来たと言えるでしょう。
心配の種はただ一つ。
今、第10巻まで行ってようやく張繍に敗れたところなのですが、どこまでこのレベルを維持していけるのかという点だけです。
と、以前にアップした時は、そう書いていたのですが、不安は的中してしまいました。
98年10月初めの週刊コミックモーニング誌上で知ったのですが、原作者の李学仁氏がお亡くなりになったとのことです。
あまりにも早い、惜しまれる死です。
今後の「蒼天航路」が、どうなるか心配です。まだ、漫画では袁紹、曹操の官渡決戦の途中なのですから。
(98年10月22日現在で、週刊誌上では孫策が死に、単行本は14巻が発売中)
ともかく、順にいくつかの名場面を紹介したいと思います。
第5巻では、呂伯奢が出てきます。
呂伯奢(りょはくしゃ)を曹操がどうしたか、について諸説あるのは、皆さんご存知のとおり。
これについては、別稿で取り上げる予定なので、詳述は避けますが、要するに、
1 正当防衛(襲われたので、殺した。『魏書』)か、
2 疑心暗鬼(密告されると思って、早手回しに殺した。『世語』)か、
3 勘違い(料理の支度を、暗殺の準備と間違う。『雑記』)か、ということです。
『正史』注の記載では以上ですが、『演義』では、家人を先に殺し、道で出会った呂伯奢も、口封じのため引き返して殺すというおまけまでついています。
横山『三国志』は、『演義』なり、吉川『三国志』をベースとしていますので、そのまんまの内容。
では、桃園の結盟もぶっ飛ばしてしまう『蒼天航路』は、というと「曹操は呂伯奢を殺していない」となります。
呂伯奢は、洛陽の商人。彼は、あえてお尋ね者の曹操の逃亡を助け、今後も助力したいと申し出ている時に、部下が役人に密告したことを知ります。
「利を賢しげに説きながら、身内すらも統率できずにいたか」と悔やみ、「無念でござる。いかようなりとも!」と血の出るほど叩頭する呂伯奢。
曹操は、彼にこう告げます。
「呂伯奢、この曹操の悪名とともに、その命をここで断つ!お前は、この旅で私が探していた人間の一人だ。表の名を捨て、我が影となり、利に仕えよ」
そして、彼は裏のマネーメーカーとして、曹操の軍資金造りに貢献したとしています。
このほかの新解釈については、また後日に。
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