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★横山「三国志」ほか、三国志コミックあれこれ(「蒼天航路」を除く)★
石・・・とまでは言いませんが、『三国志』(作:久保田千太郎、画:園田光慶。講談社漫画文庫)は、おすすめできない。
張飛のギャグのかまし方、まるでブッダか千昌夫のように額にほくろのある劉備がカンフースターのようなアクションを決める所、呂布の顔そして孔明の顔、どれを取っても私には「ずれてるな・・・」としか思えません。
『三国志』(原作:寺島優、構成:小島利明、作画:李志清。スコラ)は、本の帯に「マンガ決定版宣言」とあるように、かなりいい線をいってます。
しかし、董卓のありふれた描き方、また、「朱しゅん」をネズミのような顔に描いている点など、どこかが少しずつ物足りない。
『天地を喰らう』(本宮ひろ志。集英社文庫)は、竜王だの魔界の幻鐘大王だのが出てきます。
三国志の形を借りた別の物語と言っても良いかもしれません。
しかし、決して「トンデモ本」の類ではなく、人物の描き方は大変魅力的です。
惜しむらくは、唐突な終わり方。週刊少年ジャンプに連載されていた、とのことですから、おそらく読者の人気投票で生き残れず、志半ばにて打ち切らざるを得なかったのでは、と思います。ジャンプの主要読者である小・中学生にうけるような内容ではないですし。
話は変わりますが、同じくジャンプに連載されていた「影武者徳川家康」(原作:隆慶一郎、漫画:原哲夫)がごく中途半端に中断したのも同じ理由だと思います。
ファンの方も数多いとは思いますが、私は横山光輝氏の『三国志』はこれまで買いたい!とは思いませんでした。
何度かちらりと読んだことはあったのですが、氏の古風な、非常に整った「おさまりの良すぎる」画の調子がどうも私には合わない・・・そう感じていたのです。
しかし、最近潮漫画文庫1・2巻として出たものを読みましたが、これが吉川英治版を忠実に再現している感じで、丁寧に描き込まれており、なかなかよろしい。
結局これまでは、今から60冊も揃えるのはなあ・・・と敷居が高く感じていたのでしょう。
スタンダードとして評価されるべき作品だと思います。
・・・・・と、まあ1、2巻当時はそう思っていました。
しかし、3、4巻(2冊ずつ刊行されるようです)を読んで、「どうもなあ・・・」と感じはじめ、先日5、6巻を手にしてはっきりわかりました。
やっぱ、合わない。だめだ、こりゃ。
わたくし、「黒目人間」はあかんのです。
つまり、目が全部黒く塗りつぶされてて、ずっと閉じてるみたいと言うか、目の表情がわからん描き方。
5巻冒頭で登場する黒目男(P29などで時々白目が見えるけど)、これが何と「許ちょ」であります。
同巻P423でまたまた登場する黒目男、これが太史慈であります。
おいおい、こんな重要なキャラクターが黒目人間かよ・・・という感じ。
それと、6巻P259では胡車児に謀られた典韋の「立ち往生」が描かれているんだけど、もっと針ねずみ状態でもいいんでないかい?
決定的なのが、P261。それまでのコマでは黒目は上。(右写真参照)
ところが、全身に矢を受け、立ったまま動かなくなった典韋の様子を敵兵が探りに来たシーンで黒目は下。(右下写真参照)
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つまり、上をにらんで死んだ典韋が、その兵が来たら見おろしてる。そんなアホな。これがほんまの「典韋無法」ってか。
これからは、巻末の付録の出来で買う買わないを決めようと思います。
5巻の脚本家(最近、映画もつくった)三谷幸喜氏の解説は良かった。
好きなキャラベスト3とか、なんとキャスティングプランまでありました。(さっそく別ページ「キャスティングこんてすと」で紹介してますので、よろしく) |
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ところで、三谷氏が「横山三国志で一番印象に残るキャラ」として挙げているのが魏延。
その理由というのが、孔明の延命のための灯明を魏延が倒した時に「あっ」と叫んで顔がアップになるが、それが事の重大さに比べてあまりに間抜けなもんで印象に残ったとのこと。
つまり表情が描けてないということですかね。
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