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故宮の文物 中華の至宝(3) NHK「故宮」第二集

 「NHKスペシャル 故宮〜至宝が語る中華五千年〜」私自身の収録文物に関する覚え書の程度とご理解ください。

 図版の欄の「1」15等は『故宮』(1〜4巻。NHK出版社。このNHKスペシャルTV番組を出版化したもの) 及び『ふたつの故宮』(上・下巻。著:後藤多聞。NHK出版社)などの巻数及び写真が掲載されたページ数です。
 やはり、文物はいくら文章で読むより、実物(まあ、映像とか写真ですが)を観る方が早いので、機会があればビデオなり本をご鑑賞ください。


 
孔子像   「第二集 百家争鳴 乱世に競う 〜春秋戦国〜

 紀元前1000年頃から黄河流域を支配した周は、西方民族の侵入により混乱し、春秋戦国という戦乱の時代を迎えました。
 しかし、それは諸子百家とよばれる人々の思想が花開く時代でもありました。  

 
文物 収蔵 サイズ
cm
備考 時代 図版
孔子像 台北   パッケージ収録    
士父鐘
(しほしょう)
北京 高さ45.2幅26 周代の編鐘。大小8個〜22個の組み合わせで演奏される 西周 「1」196
宗周鐘
(そうしゅうしょう)
台北 高さ65.6幅35.2重さ34kg 周末期の第10代霊王の代 西周 「1」196
周武王像 台北   牧野の戦いで殷軍を撃破した武王を描く   「1」173
太公望呂尚像 台北   周王朝の創始、確立の立役者太公望呂尚を描く   「1」171「上」68
周公旦像 台北   兄の武王を支え、王朝成立に貢献した周公旦を描く   「1」179
玉鷹紋圭
(ぎょくようもんけい)
台北 高さ30 圭は、身分(爵位)を表すもので、王から与えられる。新石器時代のものが伝来したと伝えられる。乾隆帝が愛用した    
頌壷
(しょうこ)
台北 高さ63.9口縁21×
16.8
周の礼の儀式の模様を細かく記した銘文あり 西周 「1」197
毛公鼎
(もうこうてい)
台北 高さ53.8 第一集で既出。約500字の銘文あり。周代の金文として最高傑作と評されている 西周 「1」68、313
散氏盤
(さんしばん)
台北 口径54.6高さ20.6 375文字の銘文。国と国との土地争いの経過や境界を記した、いわば「契約書」 西周 「1」196
貨幣各種 北京   長さ18cmの「節墨之法化」と鋳だされた刀銭や、農具の形を模したとされ、韓・魏・趙で使用されていた布銭など 戦国 「1」38
十六年喜令状戈
(じゅうろくねんきれいじょうか)
北京 長さ26.3幅14.1 「戈」とは、槍の柄に取り付けられ、左右どちらでも使える青銅製の武器 戦国 「1」199
少虡剣
(しょうきょけん)
北京 長さ53.5 青銅製。刃こぼれがある。「余これを少虡と名付ける」という両面20字の銘文あり 春秋 「1」198
青銅越王剣
(せいどうえつおうけん)
北京 長さ58.8幅5.7 一面が緑青に覆われている 戦国 「1」199「上」174
鉄柄銅斧
(てつへいどうふ)
北京 長さ30幅14 戦国時代の鋳造の鉄器 戦国 「1」199
蓮鶴方壷
(れんかくほうこ)
北京 高さ122 蓋は、蓮華の上の鶴というデザイン。
郭沫若は「春秋の時代精神を表現している」と絶賛した
春秋 「1」195「上」カラー(4)
蟠螭亀魚紋方盤
(ばんちきぎょもんほうぼん)
北京 高さ22.5長さ73.2幅45.2重さ23.5
kg
4匹の怪獣が四角い盤を支える。水の流れは螭(みずち)と呼ばれる龍の一種で表現されている。
底面の線彫りの亀や魚は、水を入れると、泳いでいるように見える(らしい)
春秋 「1」194
宴楽漁猟攻戦図壷(えんがくぎょりょうこうせんずこ) 北京 高さ31.6口径10.9重さ3.4
kg。
青銅に赤銅をはめこむ象嵌(ぞうがん)という技法で、水上・陸上の戦いの様子を描く 戦国 「1」193
孟子像
(もうしぞう)
台北   孟子は没落貴族の家に生まれたといわれる。孔子の門に学び、「仁」による政治を説いた   「1」225
荀子像
(じゅんしぞう)
台北   荀子は、孔子の一門に学び、性悪説にたった。門下には李斯、韓非子という二人の法家があらわれた。   「1」225
特鐘・特磬(けい) 北京   磬も楽器の一種  


 その他の文物です。
孔子聖蹟図 曲阜文物管理所   明代に描かれた孔子の生涯の絵伝 「1」187、
211、
213 
荘子像     漆園の役人と伝えられる。老子の思想を引き継ぎ、無為自然の生活態度を説いた    
鬼谷子像     鬼谷子は出自も経歴もほとんど謎の思想家である。斉の都に住み、外交交渉の方法、権謀術数を説いた。    
孫子像     斉の武将で、兵法に関する多くの言葉を残し、「孫子の兵法」として後世に大きな影響を与えた    

 なお『ギャラリーフェイク』(細野不二彦。小学館ビッグコミックス)第6巻「上海の青銅」という作品の中で、紙オムツとキレート(水道管のサビ落とし)で薄い金メッキの上の緑青をきれいに落としてしまう・・・というシーンがありました。ぜひ、上記の青銅越王剣の緑青も落としてもらいたい。

 その他『故宮』に紹介された文物
吐舌虁紋方甗
(とぜつきもんほうげん)
台北 高さ43.4重さ12.47kg   春秋 「1」200
鋳客缶
(ちゅうきゃくふ)
北京   「鋳客」という、この青銅器をつくった職人の名前が銘文に刻まれている。 戦国 「1」221

 


 第三集以降も、順次ご紹介します。