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故宮の文物 中華の至宝(2) NHK「故宮」第一集

 先日、神戸市立博物館の「北京故宮博物院 黄金の至宝展」を観に行った時、グッズ売り場で「NHKスペシャル 故宮〜至宝が語る中華五千年〜」全12巻セット(ビデオカセット)が85,680円也で売られていました。
 幸い、TVで放送された時に全巻録っていたので、もうじき北京に旅行することもあり、再度見直そうと考えたのです。
 詳しい内容紹介とか、感想というより、私自身の収録文物に関する覚え書の程度とご理解ください。

 図版の欄の「1」15等は『故宮』(1〜4巻。NHK出版社。このNHKスペシャルTV番組を出版化したもの) 及び『ふたつの故宮』(上・下巻。著:後藤多聞。NHK出版社)などの巻数及び写真が掲載されたページ数です。
 やはり、文物はいくら文章で読むより、実物(まあ、映像とか写真ですが)を観る方が早いので、機会があればビデオなり本をご鑑賞ください。


 
祖乙尊   「第一集 神、人と共にあり 〜先史・殷・周〜

 
左は、このビデオセットの宣伝用チラシのタイトル部分です。
 各巻のパッケージにひとつ、このように文物の写真が載っています。
 

 これは、いわば番組スタッフが、その巻を代表するに相応しいと評価した文物ということでしょう。
 ですから、以下に掲げる番組内で紹介された文物リストでも、パッケージに収録されたものは備考にその旨書いておきます。
 表に掲げたのは故宮博物院収蔵品ですが、それ以外のものも、適宜ご紹介します。
文物名 収蔵 サイズ
cm
備考 時代 図版
玉j
(ぎょくそう)
台北 高さ47
上部幅
7.7
下部幅
6.8
四角柱の中が丸くくり貫かれ、丸が天、四角が地を表すといわれている。政治権力の象徴 新石器・良渚文化 「1」65
「上」
カラー(8)
玉壁
(ぎょくへき)
北京 直径27.9厚さ1
孔径4.4
平べったいドーナツ状の玉。富の象徴 新石器・良渚文化 「1」66
玉鉞
(ぎょくえつ)
台北
玉製のまさかり。軍事統帥権の象徴 夏〜殷 「1」66
大禹治水図山
(だいうちすいずさん)
北京 高さ
2.24m
重さ
5340
kg
巨大な玉に、夏王朝の治水の事蹟を彫刻したもの。清代の乾隆帝の命で作られた。 「1」139「上」53、55
商湯像 台北
夏王朝を倒し、商(殷)王朝を築いたを描く
「1」143
祖乙尊(そいつそん) 台北 高さ34.7口径25.2 パッケージ収録。尊は、神に捧げる酒をいれる器。重厚な造形と精緻で力強い饕餮文(とうてつもん)を持つ 殷〜周 「1」71
「上」20
矢壷(しこ) 北京 高さ35
口径
18.9
酒器。眼と鼻だけが突出し、後は線彫りされた饕餮文。饕餮の余白は、びっしりと雲雷紋で埋め尽くされている 「1」67
獣面紋方彝
(じゅうめんもんほうい)
台北 高さ
26.4
口径16.3
13.7
酒器。殷代の家をかたどったといわれる 「1」70
父己角
(ふきかく)
北京 高さ20.5 3本脚の、いわば「酒燗器」 「1」70
毛公鼎
(もうこうてい)
台北 高さ53.8口径47.9重さ34.7kg 周王が重臣毛公に与えた鼎。内部に32行、497字の銘文が刻してある 西周 「1」68、313
けん叔吉父盨(けんしゅくきっぷす) 台北
盨とは、米や粟を盛る器。銘文により、嫁入り道具とわかる 西周 「1」72

 そのほかに、紹介された文物です。
単体魚紋盆(彩陶魚紋盆)     比較的写実的な魚の姿が描かれた器を単体魚紋盆という。
半坡土器に描かれた魚の紋様は次第に抽象化されていく(変態魚紋盆→「上」95)。
新石器 「1」26、83
人面魚紋盆     子供が魚をくわえたように見える。半坡出土 新石器 「1」85
稲穂紋灰陶盆     河姆渡遺跡から出土。黄河流域の仰韶文化が狩猟に頼り、ほそぼそと粟を栽培していた頃、長江下流域では既に稲作が行われていたことを示す   「1」99
青銅戈
(せいどうか)
    二里頭遺跡で出土。中国最古の青銅製武器    
鴞卣
(きょうゆう)
    3300年前の世界最古の酒が入っていた器。梟の形をした青銅器。河南省で出土 「1」155
玉跪人
(ぎょくきじん)
    女性をかたどった玉の人形。
殷墟から出土。異民族を示す。同時に、役人を示す石坐人も出土
「1」30
銅鉞
(どうえつ)
    中央に饕餮が描かれた。姜ら異民族の首を斬った   「1」30
利簋
(りき)
    簋は、食物を盛る器。「武王、商(殷)を征す。戦いは甲子の朝はじまり、昏(ゆうぐれ)早く終わった」という牧野の戦いを伝える銘文が刻まれている。陜西省で出土 「1」177
大盂鼎
(だいうてい)
歴史博物館 重さ150kg以上 「殷は酒におぼれ、天命を失ったので、周に滅ぼされた」という291字の銘文が刻まれている。 西周初期 「1」295
侯母作侯父旅壷
(こうぼさくこうふりょこ)
    出征する夫の無事を祈って妻が贈った酒壷。「侯母作、侯父戎登、用征行 用求副無彊」という戦地に赴く夫の永遠の幸福を願う銘文が刻まれている。 「1」35

 中国の文物・・・というと何万あるかわからないので紹介しきれません(もちろん勉強もしきれない)。この程度は・・・という「標準」レベルを設ける必要があります。
 ビデオでは直接取り上げられていなくても、『故宮』等で紹介されている程度の文物は「標準」とするに足りると思われるので、適宜紹介させていただきます。
司母戊方鼎
(しぼぼほうてい)
歴史博物館 高さ133
重さ875kg
これまでに発見された殷の青銅器の中では最大。
国民党が台湾に持ち去ろうとしたが、あまりに重いので残された
「1」159「上」19
史墻盤
(ししょうばん)
    周王室の史官を任じた微墻の銅盤 西周中期 「1」35
玉鳥紋佩
(ぎょくちょうもんはい)
台北 高さ11.35幅5
厚0.3
扁平な玉を透かし彫りで、鳥と小さな龍を表現している 「上」カラー(7)、72
召卣
(しょうゆう)
台北   吊り手のある酒器 西周早期 「上」カラー(1)
玉勾雲形佩 台北       「上」89
伏羲女媧図
(ふっきじょかず)
北京   伏羲女媧が蛇身で絡み合う   「上」79
夏禹王立像 台北   夏王朝の始祖の像。馬鱗の作 「上」カラー(13)71
伏羲坐像 台北   伝説の古王伏羲の像。馬鱗の作。 「上」カラー(14)



 第二集以降も、順次ご紹介します。