移動メニューにジャンプ

故宮の文物 中華の至宝(5) 「故宮」第四集

 「NHKスペシャル 故宮〜至宝が語る中華五千年〜」の第四集バージョン。

 図版の「2」100等は、『故宮』(NHK出版)、『ふたつの故宮』(同)の巻数及び写真が掲載されたページ。


 

快雪時晴帖   「第四集 書聖誕生 〜六朝〜

 
書聖とは、4世紀の東晋、王羲之(おうぎし)のことです。
  書は、書き手の人格や心を映し出すものとして、古来よりとりわけ高く評価されてきました。

 清の乾隆帝は、特に貴重な三つの書を鑑賞するために、故宮に「三希堂」という一室(「上」10)を設けました。なお、「三希堂」は、故宮養心殿西暖閣の西に続く小室とのことです。 
文物 収蔵 サイズ
cm
備考 時代 図版
弘暦是一是二図
(こうれきぜいつぜじず)
北京   郎世寧の作と伝えられる。文物を鑑賞する清乾隆帝を描く。嘉量なども描かれている。 「2」71
中秋帖
ちゅうしゅうじょう)
北京 縦27
横11.9
王羲之の子である王献之(おうけんし)の作。後世の人間が続き書きの部分だけをつなぎ合わせたもの。三希の一。伯遠帖と本帖は、後に瑾妃(清光緒帝の妃)によって売りに出され、郭世五(郭保昌)が買い取った。 東晋 「2」80「上」カラー(18)191
伯遠帖
(はくえんじょう)
北京 縦25.1
横17.2
王羲之の甥の王c(おうじゅん)作。自分が地方に転出したことを友人の伯遠に報せる手紙。三希の一。
東晋 「2」80
「上」9
快雪時晴帖
(かいせつじせいじょう)
台北 縦23
横14.8
王羲之の作。パッケージ収録。三希の中でも最高に珍重されている。24文字の短い手紙。
乾隆帝は雪が降ると、この書帖を取り出して鑑賞したという
東晋 「2」73「上」カラー(16)261
王羲之像 台北     「2」91「上」カラー(19)
洛神賦図
(らくしんふず)
北京 縦27
横572
曹植の原作を画材に、顧ト之(こがいし)が描いたと伝えられる 東晋 「2」78、
105「上」6、234
平安何如奉橘三帖
(へいあんいかんほうきつさんじょう)
台北 縦24.7
横46.8
王羲之の行書。平安帖、何如帖、奉橘帖をひとつにまとめたもの。奉橘帖の末尾に開皇18年(598)の年号と隋煬帝から学士の長に任命された「柳べん」の名が記されている 東晋 「2」74「上」221
山陰書箑図
(さんいんしょそうず)
台北 縦31.3
横58.9
梁楷の作。老婆が売っていた箑(うちわのこと)に王羲之がいたずら書きをした逸話(『晋書』)を描いた 南宋 「2」75
甲骨 北京   甲骨に刻まれた甲骨文は、漢字の起源といえる   「2」99
師酉簋
(しゆうき)
北京   周代の器で金文が刻まれている   「2」99
秦権 北京   第三集で既出。刻まれた文字は篆書(てんしょ) 「1」44
曲水流觴図
(きょくすいりゅうしょうず)
台北 縦28
横135
小川の清流に杯を浮かべ、流れてくるまでに詩をつくり、できなければその酒を飲み干さねばならないという、曲水の宴を描いたもの。作者不詳 南宋 「2」
76
馮承素模本蘭亭序
(ふうしょうそもほんらんていじょ)
北京   王羲之が、353年3月3日(上巳の節句)に会稽の蘭亭で催した曲水の宴での詩を集め、それに序文を付したのが「蘭亭序」。
真筆は唐の太宗が自らの遺体とともに昭陵に葬るよう遺言したので、写しや拓本しか現存していない。
この模本は、最も真筆の精髄を伝えているといわれている 
「2」34、117
蕭翼賺蘭亭図
(しょうよくたんらんていず)
台北   巨然の作。唐太宗の命を受けた蕭翼が、首尾よく蘭亭序を騙し取った場面を描く 五代 「2」121
定武本蘭亭序
(ていぶぼんらんていじょ)
台北 縦27
横66.7
cm
欧陽詢が蘭亭序を模写した字を石碑に刻み、それを拓本にとったもの。現在、石碑は残っていない 「2」74


 その他の文物です。
宴楽図
(えんらくず)
    沂南漢墓(きなんかんぼ)から出土した画像石からは、雑技の原形のようなものが描かれています    
東晋灰陶女俑
(とうしんかいとうじょよう)
南京博物院   日本髪をさらに立体的にデフォルメしたような、奇抜なヘアースタイルの女性の俑   「2」95
銀雀山竹簡
(ぎんじゃくざんちっかん)
山東省博物館   1972年、山東省臨沂(りんぎ)市から出土した7500枚もの前漢早期と思われる竹簡に書かれている文字は隷書(れいしょ)。
内容は孫子及び孫ぴんの兵法
   
放馬灘紙
(ほうばたんし)
    甘粛省天水市から出土した「放馬灘紙」は、現存する最古(前漢)の紙のひとつといわれています   「2」99
戦国湖南長沙筆
(せんごくこなんちょうさひつ)
歴史博物館   現存する最古の毛筆。木の軸の先端に獣毛がくくりつけられている   「2」99
王閩之(びんし)墓誌     王羲之の書   「2」42
喪乱帖
(そうらんじょう)
宮内庁   王羲之行書の最高傑作。異民族に対する憤りを率直に綴る   「2」111



 第五集以降も、順次ご紹介します。