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なん中華(27) いざ行かん「中国」へ Part2
1 旅行会社への予約
6月9日、学校が休みの土曜日だったので、家族で尼崎の「わんわんふれあいパーク」に行った。
より正確には、そこに併設されたミニ遊園地に行ったのである。
その遊園地は、ジェットコースターとか大掛かりな絶叫マシンはない。敷地も狭い。しかし、回転ブランコとか、サイクルモノレールとか遊具は10種類くらいあり、何より「乗り放題チケット」が安いのが魅力だった。
たしか1200円くらいであって、ものの3つか4つ乗れば、もとが取れてしまうのである。彼女とのデートには相応しくないが、小さな子供と行くにはこんないい遊園地はない。
ところが、遊園地の手前で呆然とたちつくしてしまった。
5月27日で閉園したというのである。しかし、ないものはないのであって、どうしょうもない。
(うちのほかにも、自転車で来て、看板をくやしそうに眺めている親子連れがいた)
わんわんふれあいパークもこの遊園地も、キリンビールの系列である。工場跡地か何かだったのかもしれない。
「わんわん〜」の方は、土日祝日だけの営業に変わったと書いてあった。平日だと経費倒れになるのだろう。
しかし、遊園地の遊具は止めておけばいいが、犬は平日でも餌を食べる。
犬達はひもじい思いをしていないだろうか。掃除の回数が減ったりしてないだろうか。犬の将来が憂慮された。
閑話休題、仕方ないので戻って家の近所でボーリングにでも行くかということになった。
「ほな、駅に戻ろうか」「ちょっと待ってや」
さっそく戻ろうとする家族を制して、旅行社に電話することにした。
前回にも書いたが、やはりツアーとしてはC社の「専用車でまわる」コースにしようと考えた。
しかし、いっぱいだったら元も子もない。あいにくお盆シーズンで人気も予想される。だから、早く空き状況の確認をしたいな、と思っていたのである。
旅行代理店に電話した。おっとりした感じの、ちょっと年配かな?と思わせるTさんという女性が出てきた。
第1希望の出発日は、やはり満員とのこと。しかし、その3日後の分が今なら空いているとのことであった。
私の会社といくつかの大手旅行社が提携していて、パック旅行だといくらか割り引いてくれる制度がある、と嫁さんから聞いていた。
今回電話した旅行社もそのひとつだったので、その割引制度のことを聞くと、「うちの会社の××というツアーだと割引になるのですが、これはそのツアーではないのです。××で調べてみましょうか?」と言われた。
「いや、××ツアーも調べたけど、こういう専用車でまわる、という内容のツアーありますか?それに、××は高いんですよ」と答える。
「たしかに、××では、こういうのはないですねえ、では、どうしましょう?」
仕方ないので、第2希望の分で押さえておいてもらって、第1希望日でキャンセルが出ないか今月いっぱいくらいまで調べてもらうことにした。
あてにしていた割引がなくなったのは痛いが、「惚れた弱み」というやつで、今更別のツアーに変える気持ちにはなれなかったのである。
次に予約金の話になった。よく電気屋なんかでは、「とりあえず1000円くらいでもいいですから」って会話をする。
内心そのつもりで「で、予約金はいかほどぐらい・・・?」と聞くと、一人3万円といわれた。
そんな現金の持ち合わせはないので、「じゃあ月曜以降、銀行行って、お伺いしますわ」というと、いつ頃来てもらえるか、今日クレジットカードの番号を言ってもらえたらそれでもいいですよ、とたたみかけてくる。
書類も見ずにカードの番号を言うのはいやだったので、「とりあえず月曜には行きますわ。早ければ、明日、日曜のお昼前後に行けるかもしれません」とこたえると、では、お待ちしていますとのことだった。
けっこう長い電話だったので(その日は暑かった)、横のみんなはグロッキー気味だった。しかし、(だいぶ当初のもくろみからは厳しくなってきたものの)長年の夢がだんだん具体化してきて、嬉しさが隠し切れない私だった。
翌日、京劇「覇王別姫」を見に行く前に、その旅行社に寄った。(早ければ明日・・・といったのは、これを念頭においていたのだ)
昨日に引き続き、店の前で立ち尽くす私。店が閉まっている。
月曜日、旅行社のTさんに電話した。
「おたく、日曜日はお休みなんですねえ」と言うと「ええ、そうなんです」と悪びれずに答える。ムムム。
「土曜日に電話した時、できるだけ早く予約金持ってきて下さいと言われたんで、早ければ日曜のお昼頃に行きますと言ったでしょ。だから、昨日行ったんですよ」「あらあ、そうでしたか」ブチッ!
Tさんが「すみませんでした」という言葉をどこかで口にしたかどうかは、正直いってよく覚えてないが、少なくとも私の望んでいた反応がなかったのは間違いない。
「とりあえず、今回の申し込みはなかったことにさせてもらいますわ」「あらあ、そうですか。何か不都合な点でも?」
「あんたや、あんたや」というツッコミの言葉は胸にのみこんで、電話を切った。
実は、Tさんに電話する前にうちの会社の割引制度の規定を調べていた。
確かにA社の××、B社の○○とか特定のツアーが割引対象であるとのことであった。で、今回行こうと考えた「専用車で〜」というツアーはC社の△△というツアーだった。
大きな代理店であれば、自社企画のツアーだけでなく、他社のパンフも置いてある。
私は、たまたまA社に置いてあったC社のパンフを手にしたので、パンフにスタンプで押されていたA社の電話番号に電話したのであった。
向こうも商売であるから、「お客さんが言ってるツアーは、△△やから、うちでは割り引きできませんが、C社の旅行代理店通じたら割り引きになりますよ」、なんてお人好しなことは言う訳がない。それは頭ではわかっているのだが、Tさんに淡い不信感を抱いたのも否めなかった。
それで、この対応だったのでいっきょにキャンセルということになってしまったのである。
「真実の瞬間」という言葉があるそうである。別にたいそうな話ではなく、ある商品を買おうとか、逆にキャンセルしようとかいう時の決定的要因のことをさすらしい。
たしかに、いくらその会社のトップがすばらしい論文を書いていたとしても、訪問した時、受付の女性からぞんざいな扱いを受けたらそれで終わりであって、その会社に対するイメージは決定的に悪くなってしまう。
反対に、苦情を申し立てた時、迅速で心のこもった対応をされると、今までの苦情客が一転して、他の人にまでそこの会社のことを宣伝してくれる応援者に変わってしまう。
だから、苦情処理というのはとかくコストばかりかかる負の部分というとらえ方をする企業が多いが、それは誤り・・・という本を最近読んだ。
私とTさんとの間にもたしかに「真実の瞬間」が存在したなあ、と思ったのであった。
(なお、別の窓口を通じ結果的には、ぶじ予約も取れ、割引もしてもらえることになった)
2 旅券申請編
若い頃というのは、金はないが時間はある。
17年ほど前、新婚旅行で初めて海外旅行(ハワイだった)に行く時、旅行社が当然のように「パスポートとビザはこちらでご用意しますね。手数料はいただきますけど」と言った時、「両方自分で取ります」と答えた。
旅券の方は比較的簡単だったが、ビザはアメリカの大使館に電話して取り方を聞き、手紙を出して申請書類を郵送してもらった。それで、嫁さんと二人で神戸の大使館まで手続きをしに行った。
今回も挑戦しようか、と思ったが、中国大使館でべらべら中国語でしゃべられると手に負えないので、旅券だけでがまんすることにした。「池乃めだか」さんの「今日は、このくらいにしといたるわ」というやつである。
嫁さんが旅券申請書を5通用意してきた。区役所の窓口においてあるらしい。戸籍と住民票も取ってきた。準備はするから、書くのんと出すのはお父さんやってや、というのである。
写真も撮った。眼鏡が少し反射してしまった。
うちは、末っ子以外、みんな眼鏡をかけてるんで、「写真撮る時は眼鏡外すように!」と厳命をくだし、写真も揃った。
私が撮った写真は400円で4枚、京橋で撮った長女は600円で4枚、最寄りのJR駅で撮った長男は700円で4枚。近所のコンビニで撮った嫁さんと次男のは、700円だが3枚しかない。
同じスピード写真だが、1枚の単価では2倍以上の開きがある。みごとに家からの距離と反比例。
本人自署のところはそれぞれにサインさせ、申請書もととのった。
いざ出陣。大阪府のパスポートセンターは、まず事前受付みたいな窓口で書類の不備をチェックされて整理券をもらう。それから本申請となるのだ。
私の写真は、左目の上の方(眼鏡)が少しだけ光が反射している。でも、ちゃんと瞳は写っているし、同一性の判断には何も問題がないじゃないですか!もし、この写真はあかんと言われたらこう言おう、ああ言おうと考えていたが、別に何も言われなかった。
念のため、眼鏡を外して撮り直しておこうかな、と思っていたので得した気分になった。
自分の住所を書いたハガキを提出するのだが、このハガキが郵送されてきたら、今度は受領だ。申請は代理でもいいが、受領は本人でないとだめとのこと。
子供でも、本人が来ないとだめなんですか?と聞くと、そうだ、という。
1年坊主を連れて来ないといかんのかあ・・・こりゃ、大変だなあ。
さて、旅券の受領やビザ申請、旅行用品の準備や荷造りなど、旅行(前)記はまだまだ続く・・・と思う。
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