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(No5) る・る・ぶ 長安 Part3

 いよいよ「る・る・ぶ 長安」もラストコーナー。盛唐長安のプレースポットをご紹介します。


(3)ショッピングや見世物小屋、花見で遊「ぶ」

 まずは、ショッピングを楽しみましょう。大マーケットプレースが、東市(E・F9)西市(E・F2)
 周辺に貴族の邸宅などが多く、シックなイメージの東市。異国の寺院などに囲まれ、インターナショナルな雰囲気の漂う西市。
 大阪でいえば、東市がウメダ(キタ)で、西市がナンバ(ミナミ)って感じかな?西市は、大きなレストラン張家楼でも有名。

 楽器ならお任せ!なのが、崇仁坊(D8)。特に趙さんのお店が超有名だよ。
 殖業坊F5)には、全国一のメインステーション都亭駅があります。楊貴妃に献上する茘支(れいし)の特急便が来てるかも?
 
 今の崇仁坊もそうだけど、プレースポットとお寺は一緒になってることが多いよね。仏供養の行事や境内の花見で人が集まるし。だから、大慈恩寺(K8)青龍寺(H10)大薦福寺(F6)永寿寺(H7)には、戯場(見世物小屋)で賑わっています。
 特に多いのは大慈恩寺で、仏教伝説に物真似を加えた軽演劇や、載竿(竿を使う軽業)、弄丸(玉のジャグラー)、飛剣(剣芸)、高絙(綱渡り)、呑刀、吐火などバラエティに富んでます。
 
 次に、ちょっとアダルトなプレースポットを。
 店先に青い旗が立っているのは酒場のしるし。エキゾチックタウン長安では、中国酒だけでなく、ワインも楽しめますよ。硝子のグラスで召し上がれ。
 東市西側の平康坊(E8)は、京都で言えば祇園(ぎおん)の先斗町(ぽんとちょう)ってとこですね。
 中国で芸妓のいる花柳街を一般に平康里(ぴんかんり)と呼んだのは、ここに由来しています。

 最後に、花の名所をご紹介しましょう。東南隅の曲江(L10)は、水辺に花樹が多く、南側の芙蓉園(M10)とともに最高の行楽スポットといえるでしょう。
 牡丹の名勝として名高いのが西明寺(G3)で、白楽天が「花開き花落つること二十日、一城の人皆狂うがごとし」と詠じたことで有名ですね。

 


修真 
安定 修徳

宮城

光宅 翊善 長楽 十六宅(入苑)
普寧 休祥 輔興 永昌 来庭 大寧 興寧
義寧 金城 頒政

皇城

永興 安興 永嘉
居徳 醴泉 布政 崇仁 勝業 興慶
群賢 西市 延寿 太平 光禄 興道 務本 平康 東市 道政
懐徳 光徳 通義 殖業 開化 崇義 宣陽 常楽
崇化 懐遠 延康 興化 豊楽 安仁 長興 親仁 安邑 靖恭
豊邑 長寿 崇賢 崇徳 安業 光福 永楽 永寧 宣平 新昌
待賢 嘉会 延福 懐貞 崇業 靖善 靖安 永崇 昇平 昇道
永和 永平 永安 宣義 永達 蘭陵 安善 昭国 修行 立政
常安 通軌 敦義 豊安 道徳 開明 大業 晋昌 修政 敦化
和平 帰義 大通 昌明 光行 保寧 昌楽 通善 青竜 曲江
永陽 昭行 大安 安楽 延祚 安義 安徳 通済 曲池 芙蓉園
  10

凡例

訪ねる(有名人の家)  
参る(寺院)  
遊ぶ(観光地)  
有名人+観光地  
寺院+観光地  
大雁塔(大慈恩寺) とっておき名所めぐり

←左は、大慈恩寺の大雁塔。『西遊記』のモデルとして有名な玄奘法師が建立しました。平面的な市街に屹立する、まさに長安のランドマークです。
 右は、大薦福寺の小雁塔→

 いずれも絶対見逃せないスポットですね。
小雁塔(大薦福寺)

さて、このガイドマップ「る・る・ぶ 長安」は、植村清二氏『中国史十話』(中公文庫)、布目潮ふう・栗原益男両氏『隋唐帝国』(講談社学術文庫)、若山滋氏『ローマと長安』(講談社現代新書)、藤善真澄氏『安禄山』(中公文庫)、外山軍治氏『隋唐世界帝国』(中公文庫)を参考にさせていただきました。
 
(追記)
 なお、上記大雁塔で知られる大慈恩寺があるK8ブロックは、上記『中国史十話』では「進」昌坊ですが、『隋唐帝国』、『ローマと長安』、『隋唐世界帝国』では「晋」昌坊。『安禄山』では、「晋」の誤植とおぼしき「普」昌坊と「進」昌坊が併記されてました。どっちなのやら?と思って中国史MLで質問すると、中村・菅原・高崎・常塚各氏から、中国の史料上でも両方の例があるとご教示いただきました。 

(追記の追記)
 ある中国情報サイトが、うちのサイトを紹介すると言ってくれました。
 それは嬉しかったのですが、うちのサイトが旅行情報のとこに分類されてました。(北京や上海への旅行記を載せていなかった頃の話です)
・・・・・・・実際に西安行っても、「口に蜜、腹に剣饅頭」は売ってませんので、よろしくお願いしますね。