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(No12) 中国古代文明Part1
前回、「中国五千年」か「四千年」、「三千年」いずれが正しいのかということを取り上げました。
その際、中国古代文明に関する本をいくつか読み、また、その後にもいくつか新たに本を買いました。
鳥越憲三郎氏の『古代中国と倭族』(「倭族」と略。中公新書)、徐朝龍氏の『長江文明の発見』(「長江」と略。角川ソフィア文庫)、コリンヌ・ドゥベーヌ=フランクフォール氏の『古代中国文明』(「文明」と略。創元社)の3冊が特に印象的だったので、エッセンスをご紹介します。
1.黄河文明と長江文明
世界四大文明のうち、中国は「黄河文明」。私も、学校でそう習いました。
しかし、現在では黄河流域以外にも実に多様な文明が存在したと考えられています。
なお、文中で「ギャラリー〜」は、最下段の「古代文明ギャラリー」で出土品の写真が、「図中〜」は、下の「古代文明概略図」で位置が確認できます。
(1) 黄河文明
黄河文明として有名なものは、まず、アンダーソンが発見した仰韶(ぎょうしょう又はヤンシャオ)文化があげられます。彼は1921年に仰韶村で彩陶を発掘しました。
現在、仰韶文化、特にその前期を代表する遺跡としては、西安近くの半坡(図中6)が有名で、土器の文様として人面魚身文が特徴的です。仰韶文化前期に属する半坡遺跡は、約6500年前(「倭族」)のものとされています。
黄河下流域では、後李文化→北辛文化→大汶口(だいぶんこう又は、だいもんこう)文化(1959年に発見。図中4。ギャラリー1)と発展してきた文化が龍山(ロンシャン)文化として開花します。
轆轤(ろくろ)による黒陶を特徴とする龍山文化の代表は、1928年に発見された城子崖遺跡(図中3)です。龍山文化は、約4500年前(「倭族」)と考えられています。
1910年に甲骨文字が発見されたのが安陽(図中★)です。1936年に卜辞の記された亀甲が安陽の小屯村から出土し、一躍殷墟としてクローズアップされました。
なお、二里頭文化(図中5)は、龍山文化と小屯文化をつなぐものと考えられています。
(2) 長江文明
長江下流域では、1973年に河姆渡(かぼと)遺跡(図中8)が発見されました。河姆渡文化は、約6000〜7000年前(「倭族」)と考えられています。
玉j(ギャラリー3)などの玉文化で知られているのが、1936年に発見された良渚(りょうしょ)文化(図中7)です。
時代的には、長江河口南側の太湖周辺(浙江省北部から江蘇省南部)の新石器文化は河姆渡文化→馬家浜(ばかひん)文化(約5000〜6000年前。「倭族」)→ッ沢(すうたく)文化→良渚文化に区分されると言われています。良渚文化は、約5300年前(「倭族」、「長江」) と考えられています。
長江中流域の鄱陽(はよう)湖付近に発達したのが呉城文化(図中9)で、1989年に発掘された大洋洲遺跡では、おびただしい青銅器(ギャラリー3)が発見されました。
洞庭湖周辺では、玉蟾岩(ぎょくせんがん)遺跡で1万数千年前の稲作の形跡が発見され、さらに約9000年前には彭頭山遺跡などで本格的に稲作文化が発展しました。
こうした稲作文化は、約6500年前の大渓文化、約5300年前の屈家嶺文化とステップアップし、約4400年前には長江中流域で最初の都市文明である石家河(せっかが)文化(図中10)が誕生しました。
湖南省北部一帯で出土される青銅器は象尊など動物を形象したもの(ギャラリー2)が多く、また、饕餮(とうてつ)食人卣(ゆう)(ギャラリー1)は造形のユニークさから評価が大変高いものです。
長江上流域で最近脚光を浴びているのが、四川省の省都成都市の約40km北に位置する三星堆文化(図中11)です。
三星堆文化が注目されるのは、何と言っても出土品の特異性。人頭像においては、口は左右に裂け、耳は尖り、目は大きく見開かれて吊り上がっています。人頭像では、漆を混ぜた粘着剤で金箔マスクが貼られたもの(ギャラリー2)もあります。
高さが2.6米もある立人像(ギャラリー1)や、4米近い神樹など巨大さも特徴のひとつ。
また、「縦目仮面」と呼ばれる仮面では、目玉が蟹の目のように円柱状に飛び出しています。
三星堆文化は、およそ4800年前(「倭族」)と考えられています。
(3) 東北部の文化
古代文化が存在したのは、黄河や長江の流域だけではありません。
約8000年前(「倭族」)と考えられる内蒙古の興隆窪(こうりゅうわ)文化(図中1)や、約5500年前(「倭族」)の紅山文化など、中国東北部にも発見されています。
紅山文化に属する牛河梁遺跡(図中2)で発掘された女神像は、明らかにモンゴロイド系の容貌でありながら、目には青い玉がはめ込まれており、中央アジアとの交流を物語っています。
中国古代文明概略図
1:興隆窪文化
2:牛河梁遺跡
(紅山文化)
3:城子崖遺跡
(龍山文化)
4:大汶口文化
5:二里頭文化
6:半坡遺跡
(仰韶文化)
7:良渚文化
8:河姆渡文化
9:呉城文化
10:石家河文化
11:三星堆文化
★:安陽(殷墟)
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(古代文明ギャラリー)
ギャラリー1はここから
A:大汶口出土の筒形土器(透かし彫り)
B:湖南省の饕餮食人卣(泉屋博古館展示目録では虎食人卣)
C:三星堆巨大立人像
◎:西北地域の彩陶
ギャラリー2はここから(四大文明展HPの表紙で「中国」をクリック
※ 注 平成16年4月12日現在 リンク切れです)
◎:三星堆黄金マスク(貼金銅人頭像)
◎:湖南省の四羊銅方尊
◎黄金マスクだけなら、ここの方が早く見ることができます。
ギャラリー3はここから(最初のページの文中で「j」をクリック。次のページで「人面形銅器」をクリック。「スクリプトエラー」と出たら「いいえ」をクリックしてください
※ 注 平成16年4月12日現在 リンク切れです)
◎良渚文化の玉j
◎呉城文化の人面形銅器
2.夏墟は、いずこに
3.稲作の起源を求めて
4.資料編(各遺跡一覧表等)
・・・等については、次回以降で。
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