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<以下は、「環境破壊」というテーマの宿題が出たうちの長男(中二)の冬休みの自由研究である。
 最近は、宿題もワード、一太郎、又はパワーポイントで作成せよ。提出はフロッピーディスクか、先生のメールアドレスにファイル添付で送信してもよい・・・とのことである。
 私が学生の頃に比べると隔世の感は否めない。
 で、息子のワードで作ったファイルを、むりやりフロントページに貼り付けて作ったのが、今回のファイルである。>

ストップ・ザ・環境破壊

   〜 第二寝屋川の水質をめぐって 〜

 

表紙

 

     2年○組 ○○番  ○○ ○○

ストップ・ザ・環境破壊

 

1.身近な場所の環境破壊

 最近、特に「環境破壊が問題だ」とか「地球環境を守ろう」と叫ばれているように思う。TVのCMや、新聞の広告などでもよく取り上げられている。だから僕も「酸性雨」とか「オゾン層破壊」、「地球温暖化」、「砂漠化」といった単語を目にしたことがある。

環境問題というと、とても範囲が広い。アマゾンの熱帯雨林が、現在もものすごいスピードで失われていっているとか、アフリカの砂漠が広がっていっているとか世界各国に及んでいる。

オゾン層の破壊などは、地球全体の規模の話だ。

だけど、正直言って、あまり遠いところの話は直接見ることができないし、はっきりと実感がわかない。

それで、僕は、僕の家の周りで、直接実感できる環境問題は何だろうか考えてみることにした。

 僕が通っていた小学校の裏に、第二寝屋川という川が流れている。

近所のジョリーパスタという店に外食に行く時などは、その第二寝屋川の上に架かっている橋(下の地図の赤い十字の場所)を通るので、川の様子が見える。

地図1
  第二寝屋川1

 八戸ノ里のトイザラスに行く時に、近鉄バスでやはり第二寝屋川の上の橋(下の地図の赤い十字の場所)を通るので、川の様子が見える。

 

地図2 川2


 水は黒く濁っているし、ごみなどもたくさん浮いている。においもする。

(上の2枚の写真は、12月30日に、地図の赤い十字の場所に立って、北側に向かって撮ったもの。前日の29日にだいぶ雨が降ったせいか、その日の川には、ほとんどごみも浮かんでおらず、水もまあまあきれいだった。普段はもっと汚い)

 僕は、お父さんと友達の人と、和歌山県の方へマスやアマゴを釣りに行ったことがあるが、その川とは全然違う。もちろん、今年の夏に行った馬路村の川とも、比べものにならない。

 さて、第二寝屋川はどのくらい汚れているのだろうか。


2.第二寝屋川の水質

水の汚れは、見た目で濁っているかとか、においがするか、でも表現できるけれど、数字で表わしにくい。
 そこで水の汚れを表わすのに、よく「BOD」という基準が使われるそうだ。インターネットのフリー百科事典『ウィキペディア』で調べたら、生物化学的酸素要求量の略称だと書いてあった。(Biochemical Oxygen Demand
 今年の夏の自由研究「下水処理と微生物たち」で調べたが、水中の微生物が汚れを分解する時には、酸素が必要となる。だから、水の汚れがひどいほど、微生物が必要とする酸素の量、つまりBODという数字が大きくなるようだ。

 大阪市都市環境局のホームページで、川の水質を調べてみた。いろいろな場所で調べているみたいだが、第二寝屋川で調べている場所を、下の図で丸で囲んでみた。

http://www.city.osaka.jp/toshikankyo/contents/jyoukyou/index.htm

赤い丸で囲んだ所が僕の家に近い所で、青い所は大阪城の近くだ。
水質地図1

 僕の家に近い所は、「環境基準不適合地点」となっている。第二寝屋川の基準はBODで10mg/ℓだが、11だから基準オーバーだ。もう一つの場所も、9.2だからギリギリだ。
 上のBODの数字を見比べても、第二寝屋川は汚い川だとわかる。

3.第二寝屋川の魚

 楠根小学校の裏の第二寝屋川を見る時に、不思議に思うことがある。いつも、川岸で釣りをしている人がたくさんいるのだ。

 あんな川で魚が釣れるのだろうかと思うけど、あれだけの人が続けて釣っているのだから、やっぱりいるのだろう。

川3
 上の写真を撮ったのは12月30日で、けっこう寒かったけど、こんなにたくさんの人が釣りをしていた。

 

 第二寝屋川で亀が泳いでいるのを見たことがある。
 川の汚れを表わす方法の一つに、「どんな魚がすんでいるのかを調べる」という方法があるそうだ。
 大阪市都市環境局のホームページには、どんな魚がすんでいるか調査した結果が載っていた。
 フナなどは、かなり汚れた水でも生きていけるようだ。
 また、ハスやモロコといった魚は、きれいな水の川にしかいないらしい。

 それで、第二寝屋川にどんな魚がいたのか見てみたら、下の地図のようになっていた。
 「汚れている」しるしで、赤く塗られているのがかっこ悪いなあと思った。

 すんでいる魚は、やはり、汚れに強いギンブナが多いようだった。釣れるのもきっとフナなんだろう。

 ただ、アユもとれたと書いてあるのにはびっくりした。
 アユといえば、四国の四万十川とか、きれいな川にしかいないと思っていた。

水質地図2

4.第二寝屋川は、いつ頃から汚くなったのか


 では、第二寝屋川はいつくらいから、こんなに汚くなったのか。
 
 同じホームページで、水質の変化のグラフを見て驚いた。
 寝屋川は、大阪市内の川で最も汚い川なのだが、昭和48年くらいはもっともっと汚くて、その頃から比べると、今の汚れは5分の1くらいになっているようだ。

 今の第二寝屋川を見ても汚いなと思っているのに、今より5倍も6倍も汚いなんてちょっと想像しにくい。

 

水質グラフ1

 

5.もっと汚い長瀬川

 

 お父さんやお母さんと近鉄八戸ノ里のトイザラスへ、バスでなく自転車で行ったこともある。その時は、危ないからバス道でなく、住宅地の中の道路を通ることが多い。
 その時に、変な川を見て、お父さんに聞いたことがある。
 川の中に仕切りの壁があって、川の幅が、真ん中の広い所と、両側の狭い所の三つに分かれているのだ。

 そして、真ん中に比べると両側の細い所はすごく汚れている。

 

 その川は長瀬川というそうだ。
 長瀬川の側には住宅地が並んでいる。川の両側部分に流れている水が、真ん中より汚れているのは、そうした家の台所や洗濯の水が直接流れ込んでいるからだそうだ。

 

地図3 長瀬川1

 

 右上の写真は、左上の地図の赤い十字の場所から南側に向かって撮ったもの。
 写真では、ほとんど水の汚れの違いがわからない。この写真も12月30日に撮ったので、前日(29日)の雨のせいで水が増えて、真ん中も両端も変わらなくなってしまったのかもしれない。


 僕が前に見た時には、真ん中の所を流れている水は、ちょっと黒いけどまあまあ透き通っていた。
 だけど、両端の細い所を流れている水は、何だか薄い黄土色みたいな感じで、濁った感じだった。それで、茶色みたいな、灰色みたいな太い藻がいっぱい水の中にはえていた。
 両側のコンクリートの岸からは、ところどころにレンガのパイプみたいなのがつき出していて、そこから、洗濯機から出てきた水みたいな、灰色で泡のまじった水が流れてきて、川の両端の所に入っていた。
 それを見ると、端っこの所の水が汚れてしまうのも無理はないなあ、と思えた。

 

 この長瀬川の水質のことは、大阪市のホームページには載っていなかったので、大阪府のホームページで、水質に関する所を調べてみた。すると、大阪府でも第二寝屋川や長瀬川の水質は調べているようで、BODの数字が出ていた。

http://www.epcc.pref.osaka.jp/main/water/

水質地図3

 第二寝屋川の調査場所は上の地図の青丸(新金吾郎橋付近)、長瀬川の調査地点は赤丸(第二寝屋川合流点付近)。

 

測定箇所/測定年

47

50

53

56

59

62

平2

11

第二寝屋川のBOD(mg/ℓ)

28

19

16

14

10

10

14

長瀬川のBOD

74

46

21

27

37

31

20

31

42

21

 

 大阪府のホームページでは昭和47年から平成15年までの調査結果が出ていた。でも、全部書いていると、ページがいっぱいになってしまうから、3年おきにした。
 それと、第二寝屋川の「新金吾郎橋」の結果は、なぜか平成11年までしか載っていなかったので、長瀬川も平成11年までにした。

 

 第二寝屋川も汚いけど、長瀬川はもっと汚いことがわかる。

 

6.なぜ第二寝屋川や長瀬川は汚いのか

 なぜ川が汚れるのか、と言うと、汚いものがたくさん川に流れ込んでいるからである。なぜ、汚いものがたくさん川に流れ込むのか、と言うと、人間がいっぱいいて、工場などもたくさんあって、汚れたものがたくさん出るからだ。
 人や工場が少ない和歌山県や馬路村の川がきれいなのは、汚れたものが少ないからである。

 長瀬川の近くの家は、多分トイレは下水道に流れているのだろうけど、それ以外の台所や風呂、洗濯機などから出る水を、そのまま川に流している家が多いのではないだろうか。


7.川をきれいにするには、どうしたらいいか

 川を少しでもきれいにするために、僕でも出来ることがないか、考えてみた。

(1) 汚れた水をできるだけ流さないようにする。
 僕の家の所では、使った水は、下水管に入って下水処理場まで流れていって、そこできれいにされて川に流される。
 家の近所に川俣下水処理場という所があるから、多分そこの下水処理場へ流れていって、第二寝屋川に流されているのではないかなあと思う。
 牛乳とか、お米のとぎ汁とか油とか、そういったものを流すと、下水処理場できれいにするのが大変なのだそうだ。
 名古屋市上下水道局のホームページに、牛乳や油を川に捨てた場合、アユがすめるくらいの水質(BOD5mg/ℓ)になるまで薄めるためには、浴槽(300ℓ)何杯分の量の水がいるか、というコーナーがあった。

http://www.water.city.nagoya.jp/

 

 

捨てる単位

捨てる量

1mℓあたりのBOD

水の単位

水の量

しょう油

大さじ1杯

15mℓ

176,000

浴槽1.8杯

540ℓ

みそ汁

おわん1杯

200mℓ

37,000

4.9杯

,470ℓ

牛乳

びん1本

200mℓ

78,000

10.4杯

,120ℓ

ビール

グラス1杯

180mℓ

89,000

10.7杯

,210ℓ

てんぷら油

鍋1杯

750mℓ

1,500,000

750杯

225,000


 うちのお母さんは、てんぷらやフライ、唐揚げなどをしても油を流しから直接捨てたりしない。冷ましてから、牛乳パックなどに入れて、廃品回収に出している。
 僕も牛乳などを残して、流しなどに捨てないようにしようと思う。

 

(2)       川にごみを捨てない。
 当たり前のことだけど、川にごみを捨てたりしないようにする。
 僕は釣りをしないけれど、釣りをする人はビニール袋や釣り糸、エサなどを捨てないようにしてほしいと思う。

 

8.感想

 

 このように、身近な所でも環境破壊が進んでいるようだ。でも、僕たち一人一人が環境破壊のことを考えて、出来る事からでいいから生活習慣を変えていけば、きっと環境を守ることが出来るはずだ。僕も何か出来ることから始めていこうと思う。

 


 

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