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(No9) 2005 Jリーグ 第34節 セレッソ大阪 VS FC東京 観戦記
まったくえらいことになったもんである。
前回レポート時(31節)、川崎フロンターレには快勝した。その後の動きを表にしてみる。
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31節終了時 |
32節終了時 |
33節終了時 |
34節 |
| 1位 |
ガンバ 57点(名古屋●) |
ガンバ 57点(大宮●) |
セレッソ58点(横浜△) |
F東京 |
| 2位 |
セレッソ56点(川崎
○) |
セレッソ57点(大分△) |
ガンバ 57点(千葉●) |
川崎 |
| 3位 |
アントラ55点(大分 △) |
アントラ55点(横浜●) |
レッズ 56点(磐田○) |
新潟 |
| 4位 |
レッズ 53点(東京V
○) |
レッズ 53点(千葉●) |
アントラ56点(清水△) |
柏 |
| 5位 |
ジェフ 50点(F東京 ●) |
ジェフ 53点(浦和○) |
ジェフ 56点(G大阪○) |
名古屋 |
30節終了時に3位だったセレッソだが、首位ガンバが負け、2位鹿島アントラーズが引き分けと足踏みしたため、31節終了時に2位に上がった。
(あまりJリーグにお詳しくない方のために解説すると、試合に勝つと勝ち点3。引き分けはお互いに1ずつ。負けると0。で、この勝ち点の合計で順位が決まる。勝ち点が同じ場合は、得点と失点の差が大きい方が上になる。セレッソの場合、ガンバのように得点を量産するストライカーがおらず、しっかり守って勝つチームなので得失点差は少ない。よって、勝ち点で上回らないといけない)
32節、ホームに難敵大分トリニータを迎え、前半ファビーニョの得点でリードしていたが、森島が後半30分で交代で引っ込んだ後、大分が後半32分に交代で入れた山崎がその直後(後半35分)に同点ゴールを決め、引き分けてしまった。
しかし、上表にあるように、ガンバが連敗したため、貴重な引き分け1点で、首位ガンバに勝ち点で並んだのである。鹿島が勝ったら、代って久しぶりに単独首位に立つところであったが、負けてしまった。
4位浦和レッズと5位ジェフ千葉が直接対決し、5位のジェフが勝ってこれまた勝ち点で並ぶ・・・なんて、まるで作ったような展開である。
で、前節、アウェイで横浜F・マリノス戦。事情が許せば横浜まで観に行きたいところであったが、そんなもの許されよう筈はなく、夜まで仕事で、TVのスポーツニュースで見た。
前半0−0で折り返し、後半開始直後、相手DFのクリアミスを森島が拾って押し込む。森島は、また、後半35分に交代で出た。誰しも、これで勝ち点3か!と思ったロスタイム、前線まで上がってきた日本代表DFの松田に痛恨の同点ゴールを決められてしまった。
しかし、ガンバがまさかの連敗。鹿島も引き分け止まりで、何とセレッソが単独首位へ。
おまけに1位のガンバが5位のジェフと直接対決で敗れたため、5強の間がぎちぎちに狭まってしまった。
リーグ最終戦、直接対決はないので全国5箇所で戦う上位5チームすべてに優勝の可能性があるという前代未聞の事態、これこそ作ったような話なのだが、もし本当に作っても「こんなマンガみたいな、現実性のないストーリーはあかん」と蹴られそうな展開になったのである。
当然、長居は満員になるだろう。ここんとこはバックスタンド自由席(2500円也)で観戦していたのだが、早々にSB自由席がオンラインショップで売り切れに。
それで、アウェイSS指定席を申し込んだ。値段は倍だが、土曜日は午前中用事があって、自由席の席取りで早く並びに行くこともできない。
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<左写真は、既に開門しているがまだまだ長蛇の列のスタジアム周辺>
ホームSS指定席は売り切れていた。長居でやる以上、アウェイ席がFC東京サポーターでぎっしり・・・・となるとは思えない。そこでSS指定を押さえたのだが、結果としては、もう少し遅ければ全席売り切れ・・・となっていたので、正解だった。
セレッソの公式HPを見ると、早々に場所取りの行列ができていたので、シート類はいったん撤去して、前日午後5時くらいから何度か点呼で順番確認する制度を取ったそうである。
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ずいぶん冷え込んだと思うが、徹夜組はさぞ大変だったことだろう。
キックオフは午後2時。普段は2時間前に開門だが、今回は3時間前の11時に開門。私が着いたのは11時半頃だったが、上の写真のように自由席のゲートはまだ行列が出来ていた。
一度になだれ込まないよう、相当入場規制をしていたのではないだろうか。
<右写真は、子供たちのサッカー>
11時30分、セレッソサッカースクールのキッズ&ガールズの試合が始まる。
前回の前座試合では、コートを2分割して、同時進行したので「目移りした」と書いた。
今回は何と4分割して、4試合同時進行。
かなり年齢が低いので、いわゆるニワトリ・サッカー
。ボールのある所に全員が集まってくる試合である。
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その密集ぶりは右上写真でもおわかりだろう。時間・技術の両面の都合があったのだろうが、スローインとかコーナーキックとかはなく、エリア外に出るとコーチが適当な所にボールを投げ入れる。
投げ入れると、また、そこへ全員がわっ!と群がる。ちょうど使っていたボールが黄色だったせいもあって、何だかやたら密集している鯉の池にエサを放り込んでいるように見えた。
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<左・右写真は、他選手よりすいぶん早く、ひょっこりピッチに出てきたファビーニョとゼ・カルロス。ひなたぼっこみたいな感じで散歩して、スタンドに手を振って、引っ込んだ。黒帽子で背が高い方がファビ>
スターティングメンバー、アウェイのFC東京。
GK1番土肥(日本代表)、DF8番藤山、同3番ジャーン、同2番茂庭(日本代表)、同17番金沢、MF23番梶山、同6番今野、同15番鈴木、同27番栗澤、FW13番戸田、同11番阿部。
一方、ホームのセレッソ。
GK22番吉田、DF30番前田、同26番藤本、同3番柳本、MF5番ファビーニョ、同23番下村、同7番久藤、同6番ゼ・カルロス、FW8番森島、同20番西澤、同9番古橋。
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アキもいる。モリシもいる。古橋もいる。怪我の下村や前田も帰ってきた。ファビも、ゼ・カルロスもいる。しかし、開幕からずっと守備の中心となってチームを支えてきたブルーノを、この大一番の試合で初めて累積警告で欠くことになってしまった。
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<左写真はスタジアムDJの西川氏。
右写真は、試合前の選手インタビュー。ここに出る選手は、大抵背広姿でやって来る。原則として、ケガや出場停止などで、ベンチ入りしていない選手が対象となる。
本日はブルーノ選手。
西川氏やブルーノ、インタビュアーなどがかぶっているのは、当日スタジアムで配布されたサンバイザー>
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なかなか、かっこええ。しかし、しかし、できればその姿はピッチで見たかった。
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<手を振って、スタンド内に引っ込む青野ことブルちゃん>
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14:04、運命のキックオフ!
さて、冒頭で少し書いたが、今回私はSS指定席を取った。前から3列目くらいのなかなか良い席。
隣に座られたおばさん(私もおぢさんなので、なかなか良いコンビ)はかなり熱心なファンのようで、前節の横浜・Fマリノス戦も観に行かれたそうだ。すげえな。
長居ではオーナーズシートを購入されているそうなのだが、そこは2席なんで、今日は主人と息子がそこに座ってんねん。そこはお弁当が出て、ビールが飲み放題なんよ、とのことであった。
隣の女性が「いやあ、ドキドキするわあ、どやろ、勝てる思う?」。
で、私が、「セレッソも15戦負けなしやけど、FC東京もここ11戦負けなしなんですわ。それと、前にセレッソがJ2に落ちた時、負けたんがこのFC東京やそうですわ」と答えた。
すると「いやあ、そしたら相性悪いやんか。どないしょう」。ほんまや、どないしましょ?
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<この辺の写真は、すべて練習風景>
試合始まったのだが、何かセレッソの各選手の動きが硬い気がする。
ちょっと心配していたが、チャンス到来。
西澤からファビ、そして古橋がヒールで後ろへ戻す。
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それをペナルティエリア内で受けた久藤がFCのDFに囲まれ、倒される。が、PKにはならない。
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続く3分、相手にぶつけて、外に出し、右サイドから素早く9番古橋がスローイン。
それを受けた久藤が右サイドからセンタリングで中央へ返す!
そして、ゴール前、ジャンプした20番西澤が頭で合わせる!
セレッソ、先制!!
優勝を引き寄せる大きな一歩だ! |
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しかし、しかし・・・・・これで乗ってくるか、と思ったのだが、やはり、セレッソ各選手の連携が悪い気がする。
セレッソ26番のルーキー藤本、がんばって守備しているのだが、攻め込んできたFCの選手をかわすのが精一杯で、クリアしたボールは再びFCに拾われる。
FC、左からCK。直接、吉田がキャッチするが、ぽろっと足元に落とした。あわてて、身体をかぶさたが、思わず「頼むでぇ!吉田ぁ!」と言ってしまった。
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10分頃、FCの23番がドリブルで持ち込み、シュートまで持っていかれる。
下村が深いタックルでイエローをもらう。
続いて、FCが右CKを得るが何とかクリア。
9番古橋がスライディングタックルでFC選手の足をかっさらい、FKを取られる。
右サイドから蹴るのは、FC東京15番鈴木。低い弾道でドライブのかかった素晴らしいシュート。
幸い左に切れたが、危ういシーンが続く。 |
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15分過ぎ、FCのセンタリングをヘッドでクリアしたが正面に転がったこぼれ球を再度FCに拾われ、シュート。
何とかGK吉田が押さえたが、何かおもしろいように(←いや、決しておもしろくはないのだが)ボールを奪われ、ゴール前まで運ばれ、シュートをうたれる。
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| サクラ一色に染まったホームのスタンドを覆い尽すビッグフラッグ!! |
古橋、ゴール前で倒され、いい位置でFKを得る。ゼ・カルロスが蹴ると見せかけ、古橋がシュートしたが、惜しくも枠を捉えることができない。
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<長居ではスタジアムDJ西川大介氏のコールに合わせて、タオルマフラーなどピンクのセレッソグッズを掲げて、スタンドをピンク色に染めて盛り上げる。
この日、マッチデープログラム(試合会場で配る、新聞形式のプログラム)の中面見開きが全面ピンク色で印刷されていた。
左写真は、バックスタンドの観衆がそのプログラム中面を掲げているシーン> |
逆に20分、FCにボールを奪われる。ドリブルで右サイドを駆け上がる。セレッソのDF、正対できず、一緒の方向で走ってる。やばい!FC、そこから左へ流す。走り込んだFCの鈴木が、ゴール右隅へ蹴りこむ!GK吉田、倒れこみながら懸命に手を伸ばす。が、今一歩届かない。あああ・・・・・・・・同点。
最前列で応援していた3人組のセレッソサポーターがいた。
中央の、ドランク・ドラゴンの塚地に似た顔の男が、かなりの興奮状態というか、情緒不安定状態。
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彼は、西澤が先制したとたん「もう勝たしてくれ〜!。もう、ええやろう!!」とFCのイレブンか、サポーターらに懇願していたのだが、この同点シーンでは、喜びに湧くFCサポーターらに向かって「何でやねん!お前ら勝ったって、何にもならへんやんけぇ〜!!」と絶叫していた。
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ま、確かにFCは優勝争いにも、降格争いにもからまない状態ではあるのだが。
「そうは行かんやろ。情けないやっちゃなあ。セレッソサポなら、もっとプライドを持て、プライドを!」と思ったが、本音の部分では、よくわかる。
下村(インパルスの板倉に似ている)、ミスが多い。クリアボールが簡単に敵にわたる。トラップミスで、外に出てしまう。ドリブルで攻撃参加するが、呼吸が合わず、パスがそのまま外へ、とか。
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西澤は相手ディフェンダーのジャーンに厳しくマークされている。くさびになろうとするのだが、後ろからジャーンが西澤の両肩に手を置いてジャンプし、ヘディングで奪ってしまう。しかし、FCのDF3番ジャーンは身体に行き過ぎじゃないのか?よく、西澤は後頭部を押さえ、顔をしかめていた。
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<右写真は、前列右より森島、柳本、古橋、久藤、ゼ・カルロス。
後列右より前田、吉田、下村、藤本、ファビーニョ、西澤、ロビー>
ゼ・カルロスの動きも何かおかしい。
ボールはゼ・カルロスによく通るのだ。
しかし、左サイドをドリブルで持ち上がり、FCの選手に迫られ、いったんゴールに背を向け、ボールをキープしようとして、ぼてっ!と尻餅をつくシーンが続く。
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なので、ゼ・カルロスにボールが渡ると、つい、「大丈夫かあ?」と言ってしまい、隣の女性が大笑いする。
一方、ファビーニョはなかなか体がキレている。で、両手を広げ、盛んにアピールしているのだが、なかなかファビにボールが渡らない。
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25分頃、また簡単に深い所まで持ち込まれ、FC東京4番阿部が右から強烈なシュート。
上部のゴールポストに当たって辛くも外へ出たが、危うく逆転・・・というシーン。
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ファビーニョも、エリア外側から強烈なシュートを30分過ぎにシュート!残念ながらFCのDFにカットされた。
その後、ボールを受けようとした森島を後ろからジャーンが引きずり、倒れたところを茂庭が踏みつけるような形になる。頭と足を押さえ倒れて動かない森島。西澤も引っ掛けられてピッチに倒れる。だ、大丈夫か?
35分、FW9番古橋がペナルティエリアに持ち込み、DF二人に囲まれ倒れる。
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ホイッスル!え、PK?あっ、ほんまにPKだ!やった!!
ボールのところへ行ったのはゼ・カルロス。
FCのGK土肥が、執拗に何かクレームをつけている。
ボールの位置か?蹴るタイミングか?
いや、ゼ・カルロスの集中力を削ごうとするのが狙いだろう。 なかなか蹴ることができない。 |
「しつこいぞ、こらぁあああ!」と野次が飛ぶ。
ついには、土肥にイエローカードが出た。
「当たり前じゃあ!ざまあ見い!!」大きな拍手が鳴り響く。
が、しかし、まだ土肥は何か言ってる。
頭に来る。「まだ、ゆうとるやんけ!レッドじゃ、レッド!!」
ようやく、ぜ・カルロスが助走をつけ、蹴った!
ん?キーパーに近い。あっ!土肥が止めた!前に転がったが、セレッソの選手は詰められない。クリアされてしまった。
PK失敗!!!心の中に暗雲が広がる・・・・・・・。
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40分過ぎ、9番古橋の右からのクロスを西澤がヘッドで落とす。
それを拾った8番森島がヘディングシュートしたが、またも憎っくきFCのGK土肥が止めた。
その後の下村のミドルシュートも土肥に止められた。
CKから西澤がヘディングシュートをうったが、枠に行かなかった。
再度、ファビーニョのミドルも土肥がキャッチ。
結局1−1のドローで前半を終える。
引き分けじゃいかん。勝たねばならないのだ・・・・。 |
さて、後半が始まった。
FC東京のサポ席、今日は混雑が予想されたのでアウェー席が狭められたのであろう。やたら人口密度が高い。
隣の女性と「何や、ぎゅうぎゅうで気の毒やなあ。ゴール裏の上の方、ちょっと空いてるのになあ」なんて話をしていた。
しかし、その「密着感」が、こんな狭い所に押し込められたという反発心、そして虐げられし者同士の連帯感を生むのか、やたら応援は元気だ。
「ルパン3世」や、ディープパープルの”Smoke on the water”の替え歌で応援歌を大合唱している。何か応援まで押され気味だ。
FCサポと、セレサポにはちょっとした因縁がある。
これは私は直接経験していないので、あくまでセレッソの公式HPの掲示板などによる又聞きなのだが、セレッソがFC東京に破れJ2落ちが決定した試合。FCサポ(FC東京は親会社が東京ガスなので、ガスサポと呼んだりする)たちは、傷心のセレッソイレブンとサポーターたちに対し、嘲笑を浮かべながら「さよなら セレッソ! さよなら セレッソ!」とコールしたそうなのだ。
それで、古くからのセレサポには「ガスサポだけは許せん」と恨みに思っている人も多い。
そういった因縁を髣髴させる一幕があった。
先にも言った通り、私の席はガスサポの席に近いのでよく聞こえたのだが、奴ら、声を揃えてこう合唱した。
「やばいぞ セレッソ!(ダン ダン ダダダン!) やばいぞ セレッソ!(ダン ダン ダダダン!)」
「ガンバは3−0!(ダン ダン ダダダン!) ガンバは3−0!(ダン ダン ダダダン!)」
「携帯見るな!(ダン ダン ダダダン!) 携帯見るな!(ダン ダン ダダダン!)」
「あせるな セレッソ!(ダン ダン ダダダン!) あせるな セレッソ!(ダン ダン ダダダン!)」
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<左写真は、2時4分、運命のキックオフ>
この試合、他球場の結果がどうあれ、セレッソが勝てば優勝である。逆に、勝てなければ得失点差で不利なセレッソは、(他の4チームの、どこも勝たないなんてことはないだろうから)優勝が遠のく。
場内では、他球場の途中経過は一切報じられなかった。
FCが、別に優勝にも降格にもからんでいなくても、目の前の試合にベストを尽くすのは当然だ。また、サポーターは12人目の選手。相手チームの動揺を誘い、自チームを有利に導くのが務め、とも言えるだろう。
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自チームの応援だけをしろ、他チームをけなすな、なんて言うつもりもない。「××を潰せ〜!」なんて野次も日常茶飯事だ。
しかし、あれだけバリエーションに富んだセリフを、次々と一糸乱れず合唱できるということは、予め準備していたのだろう。ガンバが3−0で勝っているなんて嘘の情報を入れたコールを練習しているガスサポの姿を、私は少なくとも美しいとは思わない。
後半3分、ゼ・カルロスのシュートのこぼれ球を西澤が拾って、そのままゴールエリアの左に突き刺した!
セレッソ、再びリード!!
| <右写真は、先制のヘディングシュートを決めた後の西澤>
西澤、看板などを飛び越えて、ゴール裏、ホーム側の観衆にアピールする!
ガッツポーズで外へ出すぎてイエローをもらうケースもある。ちょっと心配したが、そこまで審判は無粋ではなかった。
よし、いけるぞ!「モリシを胴上げしたい」というアキのせりふは口だけやなかったんや!よし、いける!今度こそ優勝や!
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アキの魂のゴールで今度こそセレッソイレブンも一丸になるだろう・・・・・そう思ったのだが、やはりおかしい。
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<ゼ・カルロスのPKの前。執拗にクレームを続けるFC>
FCは後半10分頃、27番栗澤に代えて、16番MF宮沢が入る。
こいつがなかなかうるさい。
FKを宮沢が蹴る。危うくバーの上へ。
15分頃、前半にもフリーで打たしてしまった阿部がシュート。さらに高さのあるジャーンがヘディングシュート。危うく吉田が弾く。
ゼ・カルロス、珍しくペナルティエリアに持ち込むが、自分で勝手に倒れてバレバレのシミュレーションでイエローをもらう。
ファビーニョ、非常に長い距離を右サイド、ドリブルで駆け上がり、センタリングをあげて、西澤が頭で合わせたが入らない。 |
ゼ・カルロスがゴール前小さく上げたところをゴールに背を向けた西澤が胸でトラップして足元に落とし、身体を反転させてシュート!惜しくもゴールポストの右へ外れる。
後半25分頃、FCはMF梶山に代えて、FW32番の近藤を入れる。
後半30分頃、FCがゴール正面でFKを得る。宮沢のFKは何とか壁で弾くことができた。
再び宮沢が右からFK。GK吉田が飛び出す。こぼれ球をジャーンが蹴りこむ!ああ、万事休す・・・・・と思ったが、そこへセレッソ3番柳本が滑り込んできて、右足でゴールの外へ蹴り出した。
さすが、ヤナギ。優勝争いを経験しているベテランは頼りになる!
続くピンチ、後半35分過ぎ、ピンチの場面に8番森島が後ろから追いすがる。警告を取られたが、モリシの必死さが伝わってくるようなプレーだった。
ところがモリシは、11番徳重に交代させられてしまった。
モリシは、時間内は精一杯プレーをし、交代時には残るメンバー、交代要員に後事を託し、グランドに深々と礼をして、ピッチから出るのが通例だ。 |
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しかし、珍しくモリシは、交代を拒むような、ピッチを立ち去り難いような態度を見せた。
最近、モリシが交代で引っ込んだ後に追いつかれるパターンが多い。いや、そんなジンクスより優勝の瞬間に、誰よりもモリシにはピッチに立っていてほしいではないか。
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<左写真は、かなりヘロヘロのゼ・カルロスと、何やら指示を出しているセレッソ小林監督。ちょっと後手後手に回ったのでは・・・>
後半40分頃、再び宮沢がミドルシュート。カーブしてやや逆につかれた形になったが、何とか押さえる。
また、動きのおかしかったゼ・カルロスが歩いている途中でピッチに倒れる。
限界だ。誰しもそう思っているのだが、なかなか交代が告げられない。早くしてくれ。一人でも多く、走れる選手がいる時ではないか。
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ゼ・カルロスに代って入ったのは、10番黒部。局面からいくと宮原かな?と思ったのだが、最近宮原は少し不安定だったからな。
しかし、黒部なら、もともとオフェンスの選手だから、きちんとどこをディフェンスのポイントとするか指示しないと、ここでマークがずれたら命取りになる。
会場の時計が止まった。ロスタイムか?ゴールライン近くに持ち込まれたボールを、9番古橋から後ろからスライディングして、外へ蹴り出した。ゴール右のコーナーキック。
横の女性が「怖いなあ」、私も「ほんま怖いですなぁ」
それから後のことは、何かストップモーションのような記憶になってしまっている。
コーナーキックがゴール前に飛ぶ。FCの選手がシュートをうつ。GK吉田が弾く。ボールは前に転がる。FCの6番今野が胸でトラップして、足元に落とす。左足を振りぬく。
ここから、さらにスピードの遅いストップモーションの記憶になっている。セレッソの選手が二人くらい間にいた。反応はした。びくっと身体は動いた。でも手や足を伸ばすほどの時間はなかった。GK吉田もびくっと動いた。でも、今野の足元からゴール右隅まで白い線のようなものが見えた。ここしかない。ここを少しずれたら、引っ掛かってコースを変えたことだろう。
今野のシュートは、その「ここしかない」白いラインを通って、ゴールに吸い込まれ、次の一瞬、スタジアムは恐ろしいまでの「空虚」に陥ち、そして、今見たものを信じたくないという混迷が会場をおおった。 セレッソの久藤がDF山崎に代る。追いつかねばならないセレッソが、なぜ選手交代で時間を使うのか?それもなぜDFに?守備固めで用意されていた選手交代が、投入のタイミングがずれてしまったのか?
そして、空しくタイムアップの笛が鳴った・・・・・・・・・・・・・。
ガスサポたちは、「やっちゃった!(ダン ダン ダン!) やっちゃった!(ダン ダン ダン!)」というコールをしていた。
また、これは、私は見ていないのだが、「ガンバ優勝おめでとう」という横幕も掲示したという。
そんなことをして嬉しいのか、お前らは。
どうもご退屈さまでした。
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