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(No14) デスコでヒーバー

 別にジョン・トラボルタの話が書きたい訳ではありません。といっても、ジョン・トラボルタで映画「サタデーナイトフィーバー」を連想する人は少ないかもな。
 私自身、「サタデー〜」は観てないので、タランティーノ作品でマッサージ、マッサージっていってた彼の方が印象的だし。ああ、これ「パルプ・フィクション」って映画の話です、念のため。

 よく、コンピュータ業界で「何で語末の長音符を書かへんねん」というのは、ネタになってますね。コンピューターじゃなくてコンピュータ、プロセッサーじゃなくてプロセッサという具合。
 分厚いコンピュータ解説書のゲラが出来てから、「語末の横棒は全部取れ」と言われてまいったという話を聞いたことがあります。

 こち亀(秋本治氏の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。ここでフルネーム書くんなら略称にした意味がなかったな)の101巻にも、「コンピュータの専門技術者が使う長音符を取る言い方、『データー』を『データ』、『ブラウザー』を『ブラウザ』というセリフが日常語として自然に出て来た時に・・・初めてパソコンを知ったと言える!」という両さんのセリフが。

 これ、コンピュータに限らず工学関係全般の傾向だったのではないでしょうか。4、5年前私が広報関係で出版まがいの仕事をしていた時のこと、やっぱり校正の時、職場の土木屋さん(土木専攻の技術職。私は事務屋又は法律屋)に「横棒を・・・」といわれた覚えがあります。

 その時、一番まいったなあと思ったのが「ボイラー」を「ボイラ」に直せといわれたこと。
 「ボイラ」ですぜ、「ボイラ」。「ボイラはドラマー・・・」と、思わず石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」を口ずさんでしまいやしたぜ。

 ところで、関西では語末の長音符を取る言い方はなじみがあると思うのです。喫茶店の立て看板、特に縦書きのやつに著明と思うのですが、「コーヒー」ではなく、「コーヒ」がポピュラーではないですか。
 しかも、けっこう納得できる。最後の横棒なんてなくたって意味は通じるし、それなら、限られたスペースを4文字で割るより3文字で割る方が、大きくてインパクトありますもんね。

 それと、おじさん、おばさんは小さい「イ」に弱い。「ディスコ」が「デスコ」、「フィーバー」が「ヒーバー」。ハナをたらして「テ、テッシュ取って」というおじさんは確かに存在しますね。

 で、長いネタ振りでしたが、先日うちの近所のお茶屋さん(祇園なんかのお茶屋さんちゃいまっせ。日本茶や紅茶を売ってる店です)で、おもしろいものを見かけました。ここ、お年寄がご夫婦でやっている店で、店頭に並ぶのも、POPとかいう太書きマーカーで巧みに書かれた値札とかとは無縁の、細いマジックのふるえる手書き文字で「緑茶」とか書いてある。
 そんな中で見つけたのが「アップルテ」。え?アップルテ?アップルって?ちゃう、ちゃう。
 それが、アップルティー→アップルテー→アップルテという2段階変化をとげたものと気付くのにちょっと時間がかかりました。合わせ技、一本!という感じですな。

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