エイリアン VS  貞子

                      (alien VS sadako)

                         by gigaHz




ある日、日本山中に巨大な宇宙船が墜落する。

調査に向かった探査チームは、宇宙船内で無数のエイリアンに遭遇する。
やもえず撤退するが、運良くフライトレコーダーと思われるパーツを持ち帰る。

フライトレコーダーのハード的な解析と内容の解読が行われ、謎の宇宙船が辿った運命が明らかになる。


地球から遠く離れた星系に暮らしていたヒューマノイド型異星人はエイリアンに襲われ、
巨大宇宙船で逃げ延びたが、エイリアンの宿主が紛れ込んでいたため、乗組員は壊滅したことが判明した。
そして、ヒューマノイド型異星人を壊滅させた張本人であり、船内に巣くっている「エイリアン」の生態が克明に記されていた。


人類は直ちに武装兵士を送り込むが、あえなく敗退。

そして、「エイリアンを研究したい」と言う人類の考えが、遠距離からの爆破攻撃を遅らせ、
瞬く間にエイリアンは広範囲に生息範囲を広げた。


その近くに「貞子村」があった。

数年前、瞬く間に数十万の規模に膨れ上がった貞子は、人類と戦争状態に突入し、数千人に減っていた。
生き残った貞子は人類と協定を結び政府の指定した場所に隔離されていたが、
残りの貞子達は、人里離れた山奥に村を造り隠れ住んでいたのである。


その「貞子村」にエイリアンが押し寄せた。

貞子達はエイリアン・エッグに変態させられたり、宿主となった。


その貞子村に、前回の敗退に学んだ政府が超重装備兵士を送り込んだ。
エイリアン達は超重火器に一掃されてしまう。

しかし、町に戻った兵士達はエイリアン・エッグ化し始める。


貞子の遺伝情報を搾取していた「サダコ・エリアイン」は、

相手に触れずして、人類の体内にエッグ・エキス(ウイルス)を発生させるする事が可能であったのだ。

つまり、貞子の特殊念写能力をエイリアンも獲得したのである。

すなわち、人類はエイリアンの頭頂部に睨まれたでけで体内にエイリアン・ウイルスが形成され、やがて「エイリアン・エッグ」と化すのである。
また、エイリアンを見た(に見られた)女性の一部はエッグ化せずにチェスト・バスターやフェイス・ハガーを直接出産する者もいた。


貞子パニックが落ち着き始めるやいなや、エイリアン・パニック。
そのエイリアン・パニックが、更に強力なものに成ろうとしていた。

もはや、エイリアンの抹殺は不可能に思われた。

重火気を装備した兵士も、敵のエイリアンを目視しなければ、攻撃も何もできない。

遠距離からミサイル攻撃を加えても、生息範囲が広範囲に広がりすぎた為、エイリアンの壊滅は不可能。

人類は途方に暮れ、エイリアンが日本全土を侵略するのをただ見守るしかなかった。

日本は他の国々から見放され、国交はなくなった。

日本を脱出しようとする船、飛行機はエイリアン・ウイルスの保菌者が乗船しているかもしれないと言う理由で

他国の軍に攻撃、撃墜、撃沈された。

そして核保有国は日本に照準を定めた。

もはや、日本壊滅は秒読み段階に入った。



とその時、エイリアン達に異変が起きた。

エイリアンの胸を突き破り、貞子が産まれ始めたのである。



エイリアン細胞に取り込まれた貞子遺伝情報が、
以前人類の体内でこの世に再生を果たしたように、
エイリアン体内でまたしても再生を果たしたのであった。


それは急激で同時であった。
瞬く間に貞子は数を増やし、エイリアンの数を上回った。


        
               エイリアン&貞子


貞子は、念写による「リング・ウイルス発生能力」を駆使し、エイリアンを次々と貞子の宿主とさせた。
宿主となったエイリアンはやがて胸が裂け、貞子を産んだ。

しかし、エイリアンも遠隔で貞子の体内に「エイリアン・ウイルス」を発生させ、エッグ化、宿主化させた

お互いに相手を先に目視して念を送り込みウイルスを発生させ、自らの子孫の宿主とさせる類まれなる戦いとなった。


エイリアンと貞子の戦いは、敵を自からに変える「オセロゲーム」と化し、長期化のようそうを呈してきた。





================= 第一部 完  ======================







しかし、戦いが長期化するに従い、貞子の情報を搾取していないエイリアンはいなくなり、貞子の遺伝情報を搾取しているエイリアンは最終的に胸が破裂し内部から貞子を産んだ。

また、一旦貞子の遺伝情報を搾取してしまったエイリアンはその情報をストックしてしまう。

いかに、貞子に遠隔でエイリアン・ウイルスを植えつけエイリアン化させても、そのエイリアン・ウイルスに貞子の遺伝情報がストックされている為、最終的にそのエイリアンは貞子を出産して死亡した。

エイリアンの他生物の遺伝情報を搾取ストックすると言う凄まじい適応能力が、この場合、エイリアンに不利をもたらした。


やがて戦いは、エイリアンの数が減り、貞子達が優勢に立ち始めた。

人類が敵視していた貞子が、皮肉にも人類を救ったのである。



日本に存在する全ての巨大コンピューターを直結し分散コンピューティングシステムとして「ループ・ソフト」を稼動させていた政府関係者は、結果を見届けた。

ループ内と同じ経過でエイリアン襲撃された日本は、エイリアン壊滅のヒントを得るため、「ループ」内にエイリアンの情報を入力し、地球の未来を、エイリアンの撲滅方法を模索していたのである。




政府は「貞子実体化計画」を実行する。
以前、高山を実体化させたように貞子を実体化させたのである。

実体化した貞子は、その特殊な体質の為、約一週間で成人した。

以前住んでいた世界の仕組みを聞かされ多少驚いた貞子であるが、今まで、想像を絶する生涯を経験している貞子はその驚きからも直に立ち直った。


ループ内で最初にエイリアンに襲われた時にパワーアップしていた貞子は、
ループ【外】の世界では救世主として迎え入れられ、
エイリアンの群れとの戦いを開始するのであった。



実体貞子はテフロン加工された防具に身を固め、出撃した。

ループ内でのエイリアンと貞子の戦いは両者共に「遠隔ウイルス発生能力」を持っ戦いであった。
いわば両者「飛び道具」を持っていたが、現実の世界ではまだエイリアンは「遠隔ウイルス発生能力」を持っていない。

仮に、実体貞子がエイリアンに寄生された場合、(最終的に貞子が勝つにしても)ループ内

と同じく戦いは長期化するおそれがある。

その危険を避けるため、貞子を絶対エイリアンの宿主とさせてはならないのだ。


テフロン加工されたスーツはエイリアン強酸を防ぎを防ぎ、丈夫さは直接接触によるエッグウイルス注入の危険を防ぐ。
また、フルフェイス・マスクはフェイスハガーのハガーを不可能にする。

貞子は完全武装ハイパー貞子となり、数百名の兵士とともにテフロン加工完全武装戦闘車両にのせられ戦場へと出陣した。

貞子は「念写のバリエーション」による「エイリアン体内への貞子ウイルス発生能力」を駆使し、エイリアンを「貞子宿主」へと変態させた。

また、いきなりエイリアンに襲われた時にはパワーアップした念動力でエイリアンを抹殺した。

貞子はループ内で、最初にエイリアンに宿主にされた時に能力の全てをパワーアップしていたのだ。
貞子は一番最初に殺された時も、ビデオテープへの念写能力を獲得した。
怨念が貞子の能力をアップさせるのだ。


エイリアンから産まれた新たな貞子の為に「パイパー貞子用」のスーツはいたる所にばら撒かれた。

新たな貞子は「貞子ウイルス発生時点」の「親貞子の記憶」を持っているので、単独でも状況を理解しており、戦線にゲリラ貞子として参加した。


途中、何人かの貞子がスーツ着用前にエイリアンに寄生され、
エイリアンも「念写バリエーションによるエイリアン・ウイルス発生能力」を獲得してしまった。
兵士達は撤退し、ハイパー貞子はバイクにまたがり、戦場を駆け巡った。

やがてエイリアンの数は減り、貞子優勢に傾いた。



だが、ある時期を境にエイリアンは貞子を産まなくなった。

ループ内で、貞子は「貞子にしか効果のないウイルス」が効かない体質に進化したように(貞子はループ内で高山の造り出したウイルスにより数週間しか生きられない体質になったが、絶滅寸前にウイルスが効かない体質に進化したのだ。免疫ができたととも言える)、エイリアンも貞子ウイルスが効かない体質に変化したのだ。

もともとエイリアンは「繁栄に有効な遺伝情報」しか発現させない。

あまりにも特殊なパターンだった為、エイリアンの遺伝情報発現制御が遅れたのだ。


エイリアンと貞子の戦いは熾烈を極め、長期化の様相を呈してきた。




政府関係者は慌てた。
エイリアンが貞子宿主に変態しない体質を獲得するのはループ内では起きなかった現象である。


実はループ・ソフトにエイリアン情報を入力する際、「ニュートリノ・スキャニング・キャプチャー・システム」を利用せず、墜落した異星人のフライトレコーダーの情報をそのまま入力したのだ。

「ニュートリノ・スキャニング・キャプチャー・システム」は、アメリカの「フォーコーナーズ」に存在するため、アメリ

カまで「生きたエイリアン本体」を輸送することが不可能だったのだ。

エイリアンの実際の体構成、生態、能力と異星人が調べたエイリアン情報には誤差があったのだ。



戦いの長期化と共に、念写能力によるエイリアンの貞子宿主化が不可能となった今、
些細な念動力しかもたない貞子は徐々に劣勢に陥った。

やがて貞子は全滅し、日本全土のエイリアン侵攻は時間の問題となった。


ループ内のように他国は日本を見捨て、核保有国は日本に照準を定めた。

もはや打つ手なしと思われ、各国は日本総攻撃のカウントダウンを開始した。






貞子は殺される度に「怨念」を新たな力に変える。
エイリアンに殺された無数の貞子の「怨念」の「総怨念量」は凄まじく、「貞子総怨念量」は下記の式によって求められる。

貞子総怨念量=
 【ある貞子の殺され方の残酷度 × その殺され方で死んだ貞子の人数 】
プラス
 【ある貞子の殺され方の残酷度 × その殺され方で死んだ貞子の人数 】
プラス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 





日本総攻撃カウント・ダウンが残り数秒になった時・・・・・。





日本に点在していたクイーン・エイリアンのある一匹の体内から「エイリアンの遺伝情報」を搾取した「エイリアン・サダコ」が産まれた。




「エイリアン・サダコ」は、髪の毛を触手と化し、四枚の羽を生やした外骨格バイオ・メカ・人型生物といういでたちで、顔のみが貞子の面影を残すのみであった。
念写能力は勿論、念動力も凄まじい威力と化し、エイリアンがストックしていた宇宙に生息する生物の特殊能力を全て自らのものとしていた。

絶滅した貞子の総怨念はたったひとりの超強力貞子を産み出したのだ。



今や日本全土に生息域を広げたエイリアン軍団と、念写、念動力、念殺能力、その他もろもろの特殊能力を持った「空飛ぶハイパーエイリアン貞子」の戦いの火蓋が切って落とされたのであった。


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