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たべそこなったなべ


私の住んでる地方では秋になると芋煮会と称して野外でなべ物をする習慣?があります

ご多分にもれず私たちも芋煮会を私の家族と友人1号と共に、紅葉狩りを兼ねてとある高原に行った時の話です。

当日は、朝から秋晴れの良い天気で絶好の芋煮日和だったのです。

現地に到着し、ツーバーナーを設置し芋煮なべを作りながら、バーベキューを始めたのです。

1時間ほどしてなべは出来上がり私の家族は食べ始めたのですが、私と友人1号はまだ焼き肉を食わなければならないという使命感に燃え、ひたすらバーベキューに集中していたのです。

女心と秋の空てな具合で、急に時雨れてきたのですが私と友人1号は気にもせず焼き肉を食べ続けていたその時、突風が我々に襲いかかったのです。

それと同時に後ろのほうでガチャンと物がひっくり返る音が聞こえ、我々が見たものは未だ口にしていない鍋がツーバーナーごと地面の上に散乱していたのです。

無残に散らばった鍋を呆然として眺めた私と友人1号は、地べたの上に転がっている具の中で比較的食べられそうなものに箸をつけ、こう叫んだのです。

うまいなこの鍋!!

汁が飲めたら最高なのに・・・

いい大人が2人揃って地面の上に転がっている具を食べている光景は周りから見ても、きっと異様だったと思います・・・

たべそこなったなべはうまかった

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