テントが消えた事件・・Part1
たぶん13年ぐらい前の夏に、友人とともに山形、秋田の県境の山鳥海山に登るため車で鳥海ブルーラインの駐車場にキャンプすることにした。
あたりはすでに日が落ちて暗くなっていたが、暗い所での設営は慣れていた我々はいつもどうり10分程度でテントを立ちあげた。
辺りは夏の高原の爽やかなそよ風が吹いており気をよくした我々は、テントのペグも打たないまま100メートルほど先にある展望台で、眼下に広がる庄内地方のすばらしい夜景を眺めながら酒を飲み始めたのでした。
友人と酒を飲みながらくだらない話をしている最中、一瞬強い風が吹いたのですがその後はまた爽やかなそよ風に戻ったものですから我々は何も気に留めないまま酒を飲んでいたのです。
小一時間ほど夜景を楽しんだ我々は、テントに戻り夜食を食べる事にしたのですが、戻ってみるとテントが消えているではないですか・・・
今夜寝る所がないっ!
青ざめた我々は真っ暗な広場を懐中電灯片手に我が家を捜索する羽目になったのです。
どうせ近くに転がっているだろうとタカを括っていた我々は時間が経つにつれ諦めの雰囲気が漂ってきたのです。
テントを立てた所で呆然としていた我々は、パタパタとかすかに風にたなびく布の音を聞いたのです・・もしやと思い音のするほうへ行った我々は、2メートルほど上にある木の枝に引っ掛かってるテントを発見し、こう叫んだのです・・
これじゃーみつからねーはずだよ!
そうなんです、我々はひたすら地面の上だけ捜していたのです。まさか木の上にあるなんて事まで考え付くようなかしこい脳みそなんて持ちあわせていなかったんだもん・・
教訓・・・
テントは固定してから酒を飲みましょう。
テントは予想以上に飛んでいく。