国立国会図書館を南東から見た外観です.
国立国会図書館2Fの中央出納台の上には日本語の「真理が我らを自由にする」の隣にギリシャ語が書かれています:
Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕI ΥΜΑΣ
ここに「ΑΛΗΘΕΙΑ」は「真理」, 「ΥΜΑΣ」は「自由」を意味します.読みは
「イ アリシア エレフセロシィ イマス」という感じです.
国立国会図書館は昭和23年(1948年)2月,「国立国会図書館法」に基づいて設立されました.この法律の前文には, この言葉が「真理が我らを自由にするという確信に立って,憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命とする」のように国立国会図書館の理念として高らかにうたわれています. 参議院側の羽仁五郎図書館運営委員長から提案があり,衆議院側の中村嘉壽図書館運営委員長が賛同した結果です.
森戸辰男議員は次のように趣旨を説明しています:民主主義は何よりもまず人間の理性,道理と真実に基礎をおく政治でなければならない. 国会が真実を尊重し,真理に聴従するところとなり, 衆愚の政治の府ではなく, 衆智の政治の府となり, かくて, 新議会の品位を高め, 新政治に科学性を加え, もって平和と文化と人道を目指す民主主義を樹立しなければならない. 国会図書館はこうした民主主義を樹立し, 文化国家を建設する為の極めて大切な基礎条件の一つである. 何よりも真実をつかみ, 真理をとらえようとする態度が大切であり,真の自由はそうした中から得られるものである.(昭和21年(1946年)10月12日)
新約聖書ヨハネ福音書第8章32節にも「真理が我らを自由にする」とあります.
羽仁五郎委員長は以下のように書き残しています:聖書の言葉だが,あるいは聖書よりもっと古いヘブライ時代の言葉だろう. 僕がヨーロッパで勉強していた頃, チュービンゲンだったか, 大学図書館の玄関の上のところに
Wahrheit macht man frei.
という言葉が刻んであった...「真理が我らを自由にする」のドイツ語です.
英語では以下のように表現されます:
The truth shall make you free.
The truth will set you free.
参考文献:国立国会図書館三十年史,国立国会図書館編集発行(1979)
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