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芝居・ミュージカルの感想(1999年)

1999年2月17日(水)19:00開演 HEP HALL

リバウンド MOTHERLESS CHILDREN 2,800円 自由席 評価:「B+

すごく感動するとか、おなかを抱えて笑ったということはないけど、とても楽しめた。Motherの若手やリリパットアーミーの役者が作った新ユニット。
舞台は空港内の閑職の忘れ物センター。元パイロット候補生の新人浅野が配属され、忘れ物を巡りそこで起こる様々な事件。女記者や爆発物処理の事件とをうまく絡め、なかなかおもしろい仕上がりになっている。今後も注目したいユニット。

1999年3月13日(土)18:00 開演 シアター・ドラマシティ

リチャード三世 演出:蜷川幸雄 出演:市村正親  9,000円 S席12列25番 評価:「 A+

「やっぱり芝居はおもしろい!」と再確認させられる作品。舞台の始まりから意表をつく演出、シンプルな舞台道具での表現、照明の美しさ、どれをとっても一級品と言わざるをえない。
ICHIの徹底した見事な極悪ぶりの演技に観客は憎悪を感じるが、一方でその裏に潜むリチャードの悲しみを感じさせる演技力。参りました。観客を市民の役に利用する演出もおもしろかった。(^o^)//

1999年4月4日(日) 18:00開演 近鉄小劇場

HOSPITAL (MOTHER) 4,000円  出演: 升毅、牧野エミ、宮吉康夫他 H列29番 評価:「B+

近鉄小劇場には初めて来ました。上の近鉄劇場は四季を観に何度も来てるけど、ここの大きさは小劇団にぴったりです。

病院を舞台にしたサスペンス風?現代劇。劇中劇あり、ミュージカル風ダンスあり、笑いあり、はたまた推理小説風どんでん返しあり、と十分楽しめる作品でした。エミさんの舞台最後のしゃべりくりのあいさつもよろし。彼女の話では現代劇って久々とのことでしたが、筆者はMOTHER初挑戦なので、残念ながら前作との比較は出来ませんでしたが、次回作も是非観に行きたい。秋頃らしいです。

1999年4月17日(土)16:00開演 シアター・ドラマシティ

銀河旋律 (Caramel Box) 作・演出:成井豊 3,000円  19列12番 評価:A-

さすがに人気劇団の芝居である。ドラマシティーの通路に補助椅子しかも立ち見まで出るとは立派。ハーフタイムシアターの一本で1時間のショートドラマ。内容はSF未来ラブストーリー。
タイムトラベルが一般にも許されている時代で、歴史改変が大きな問題になっている。恋人同士の二人を疎ましく思っている男が彼女を横取りするため歴史を改変する。二人は引き離されてしまうが、主人公が自らタームトラベルして恋人を取り戻すまでのストーリー。全体にうまくまとめられており、おもしろかった。もう一本は「広くすてきな宇宙じゃないか」。次回は是非2本ともみたい。

1999年4月29日(木)13:00開演 大阪MBS劇場(OBP)

ライオンキング (劇団四季) 9,000円  A席E列30番 評価:A当日の出演者

動物たちの登場とともに圧倒的な美しさから舞台は始まり、完全に引き込まれる。小道具、大道具、衣装、舞台装置のすべてが良くできている。もちろん出演者もホントに素晴らしい。関西弁の二人組もええ味出してます。東京公演でも関西弁か?なんか気になります。
あえて難点をいうなら、かぶり物や衣装(人形)のせいかダンスが少な目なのと、単純なストーリーのため最後の盛り上がりに欠ける点。ラストはもう一工夫が欲しい。しかし是非もう一度観てみたい作品であることに違いはない。

MBS劇場はビジネスパーク内に新しく出来た劇場(左写真、堂島のは閉鎖)。舞台装置などはさすがに整っているようだが、壁や天井、椅子などは割と安っぽい。ただ芝居を見るにはちょうどいい大きさで、2階席からでも十分楽しめた。なんと2階のA席はこの一列のみ。

1999年4月30日(金)19:00開演 ザ・スズナリ(下北沢)

おやつの季節 (ベターポーヅ) 作・演出 西島明  2,800円 自由席 評価:「C

奇妙なダンスから始まり、一種独特の雰囲気が一貫した芝居。最後は、出演者全員による銃撃シーンのダンスともパフォーマンスとも言える演技で終了。このシュールさをおもしろいと思える人には楽しい?作品かも。くすくす笑える場面はしっかりあります。
筆者はベターポーズ作品初挑戦であるが、スズナリといえどもほぼ満席状態で、しっかり固定客はついている様子。評価はCにしているが、退屈とか低レベルという意味ではありません。

1999年5月1日(土)13:00開演 赤坂ミュージカル劇場

オペラ座の怪人 (劇団四季) 6,000円  B席24列31番 評価:「A-当日の出演者

赤坂TBSスクェア内の一角にこのミュージカル劇場はある。座席まわりの空間が比較的ゆったりしているのはいいが、B席ではかなり舞台から遠かった。壁や椅子は割と安っぽいです。

オペラ座の怪人は3度目の観劇。以前は市村正親が怪人役で、今回は今井清隆。ラウル・シャニュイ子爵は柳瀬大輔、クリスティーヌに村田恵理子。
作品の良さに加え、シャンデリアの落下や幻想的なシーンの数々、仮面舞踏会での華やかな衣装など、どれをとってもやはり「オペラ座の怪人」はすごい。特に歌のレベルが以前よりかなりアップしてるような気がする。

いよいよ7月末で千秋楽を迎えるのは非常に残念。しかし、土曜日にも関わらずS席にはかなり空席がめだっていたのも事実。四季専用劇場も出来たのでやむを得ないかも。

1999年5月2日(日)11:00開演 新橋演舞場

新・三国志 (スーパー歌舞伎) 12,000円  一等席2階2列45番 評価:A

これぞエンターテイメント!!と呼ぶにふさわしい内容。まず中国劇団員の踊りのすばらしさに圧倒。もちろん飛びます、泣かせます。その他第3幕のあっと驚く演出は観てのお楽しみ。とにかく是非9月の大阪でもまた観たい。しかし、三国志をここまで、ドラマティックに仕上げた脚本の横内謙介の名前は今後とも大注目。なにしろ商業演劇だけでなく小劇場向けの仕事も手がけているようで、こういう作家は珍しく、貴重です。

お昼用にデパート(雰囲気的にコンビニ弁当は不可。)でお弁当を買うつもりが、時間がなく、劇場で幕の内弁当2,000円也を予約。一回目の休憩時は予約が一杯のため2回目の休憩の時に2階食堂で頂きました。お茶とお吸い物がついているのでちょっと高いけどまあよしとしましょう。

1999年5月22日(土)14:30開演 近鉄小劇場(上本町)

母を逃がす (大人計画) 作・演出 松尾スズキ 4,000円  G列25番 評価:「B

なかなか良くできた芝居というのが第一印象。お笑いの中にも独自の雰囲気が一貫して流れており、センス的にもレベルは高い。芝居の展開もテンポがあり、おもしろい。しかし、東北弁系関東ギャグになじみがない筆者の評価は辛い目です。
父は瀕死、兄は投獄中という状況下、頭目を引き継いだ雄介(阿部サラダ)が「クマギリ第三農楽天」という閉鎖コミュニティで悪戦苦闘の日々を過ごしている。突然の兄の帰宅、自らの結婚問題、陽蔵/万蔵の来訪、保険金を巡るトラブルなど様々な事件が起こる。第一章の「啓示」から「洗脳」「破壊」「何処へ」の4章まで2時間たっぷり楽しめる。最後に登場の父親は、人形を使うより人間で演じて欲しかった。テレビを使った演出はグッド。

1999年5月30日(日) 14:00開演 新神戸オリエンタル劇場(新神戸)

アゲイン -怪人二十面相の優しい夜- (劇団扉座) 作・演出 横内謙介 4,000円  1階F列27番 評価:「B+

近藤正臣を怪人二十面相役にむかえ、なかなか味のある芝居に仕上がっている。レトロな怪人二十面相が見事に舞台に甦る。あくまでも美を追究し、誇りを捨てない怪人二十面相。宿敵であり、愛すべき少年探偵団のメンバーは、既に家庭生活に疲れた中年男たちになっている。妙なノリの明智小五郎と小林少年ももちろんいます。また、セットや衣装もきれいに仕上がっていた。これは、間違いなくお値打ち作品と言えるでしょう。
このような小劇団の舞台に立つのは近藤さんも初めてとのことであるが、演劇界の活性のためには、こういうことをもっといろいろな役者にもやってもらいたい。 ただ、近藤さんの存在感はやっぱり圧倒的で、他の役者も全般的に良いが、かなり喰われた感は否めない。

今日がこの芝居の千秋楽で、横内謙介が近藤正臣に感謝状と記念のカップを渡すシーンが見られたのはラッキーであった。感謝状の中で、「役者界の怪人としていつまでも活躍して欲しい。」と言うようなくだりがあったが、確かにこの人は今いくつなったのだろう?と思うほど、昔と変わらない雰囲気であった。

1999年6月27日(日)14:00開演 近鉄小劇場(上本町) 当日のキャスト

直撃!ドラゴンロック2・轟天大逆転〜九龍城のまむし(劇団☆新感線) 5,500円 M列19番 評価:「B」 

近鉄小劇場新感線初挑戦です。しかし、途中15分の休憩を夾み3時間の徹底した"B級エンターテイメント"は十分に楽しめた。ギャグ満載で、歌あり、踊りありでお腹を抱えて笑えた。ここで言うB級とは決してけなしているのではなく、橋本じゅんが最後の舞台挨拶で言っていたように、特に中身のある芝居ではないと言うこと。 かなりはまっている人も多いらしく、すごい盛況振りで横や後ろに立ち見が30人くらいはいたと思う。新感線の芝居は2面あって、この種のギャグ物と普通の芝居物とがあるらしいが、ギャグ物がここまでの出来であるのなら、一度シリアスな芝居も見てみたいと思った。

1999年7月11日(日) 15:00開演 シアタードラマシティ(茶屋町)

破壊ランナー (惑星ピスタチオ) 5,500円  14列41番 評価:「B+

パワーマイムの体験は2度目。94年の初演に次ぐ再演とか。しかし、スピード感と照明の使い方には、とにかく圧倒的される。芝居という意味では好きではないが、パフォーマンスとしてはレベルが高いのでまた、観てもいいかなと思わせる内容であった。シアタードラマシティーに補助椅子が出るほどの盛況ぶりも付け加えておきたい。
物語の舞台は西暦2707年。生身の人間による音速レース「ソニックラン」で99連勝中のチャンピオン・豹二郎ダイアモンドがついに破れるときがやってきた。1.80音速で走るライデンとのデッドヒートでレース中に核爆発クラッシュを起こしてしまう。奇跡のカムバックを果たすまでのSF超演劇。

1999年7月17日(土)13:00開演 新神戸オリエンタル劇場(新神戸)

TRUTH (キャラメルボックス) 3,500円  3階X列04番 評価:「B+

キャラメルボックスは2度目。前回のSFラブストーリーとはうって変わり、幕末を舞台にした時代劇シリーズのひとつ。舞台となる上田家は代々の譜代大名であるが、藩内でも時代の流れを読む倒幕派と幕府擁護派があり、そんな中家臣たちも翻弄される。家老の陰謀、仲間の裏切りなどオーソドックスな物語展開で、安心して観られるところがよい。それにしてもこの劇団の人気はすごい。3階までの各階に30人、計100人くらいは立ち見がいた。劇場がこじんまり作られているせいか作者が観た3階のX列(向かって右端)は舞台に近く、思ったより見やすかった。

1999年8月10日(火)13:00開演 帝国劇場(有楽町)

レ・ミゼラブル (東宝) 9,000円  A席S列35番 評価:「B当日の出演者

帝国劇場

レ・ミゼラブルは既に何度も再演されているためかかなりこなれている。ジャンバルジャンはトリプルキャスト(鹿賀丈史、滝田栄と山口裕一郎)で、他の役も違う役者で観てみたい。今回観たのは鹿賀丈史。
当日、作者の体調がよくなかったのと、内容が内容だけに(暗すぎる!?)作者の評価は低めとなっているが、次回また見る機会があれば違った感想を持つと思う。当分やるのではないかなあ。

1999年8月11日(水)12:00開演 新国立劇場 中劇場(初台)

少年H (原作:妹尾河童) 8,000円  S席8列23番 評価:「B+

新国立劇場

ピカピカの新国立劇場。水と石をうまくつかったエントランスにも注目(写真ではちょっと見づらいが、なかなかきれい)。中劇場とはいえかなり大きな劇場で平日昼間のため後ろは空席が目立ったが、それでも7分の入りくらい。めずらしいことにアイスクリームの売り子よろしく少年HキーホルダーやTシャツを休憩中に売り歩いているのが見られた。
妹尾河童さんの原作が良かったのでチケットを衝動買いしたが、まずまずであった。出来事の選択と積み重ね方、またその切り替え(つなぎ)が問題かと思っていたが、それほど違和感なく芝居が観られたのは良かった。作者自身も取り上げて欲しい話が選ばれていたので楽しめたが、原作を読んでいない人にはちゃんと理解できたのかちょっと心配。関西弁というか神戸弁をちゃんと全員が使いこなせていないのが残念なことと幼少期のHがもう少しはっきりと台詞がいえれば更に良くなると思う。

1999年8月12日(木)18:00開演 四季劇場「春」(浜松町)

ライオンキング (四季) 6,000円  3階バルコニー席B列22番 評価:「A-当日の出演者

四季劇場「春」

浜松町北口から徒歩10分弱、四季専用劇場「春」(写真参照)。3階バルコニー席は上からのぞき込むように観るため前の手すり部分は布張りで、椅子には大きなクッションが用意されていた。長時間見るにはちょっとしんどい。3階席の立ち見までいたのには驚いた。
東京公演ではティモンとプンバァは下町系の"しゃべり"であったが、この二人は大阪公演でやっているように関西弁の方がおもしろい。特にブンバァは関西弁の泥くささが似合う。それと、昼夜2回公演でもしていたのか?シンバの歌唱力がいまいち。声はひっくり返るし、迫力に少々欠けたのは残念。しかし、それでも楽しいミュージカルであることに間違いはなく、もう2-3度観てもいい。エドとサラビは大阪公演と同じ役者さんだったので、どうやら行き来している様子。主役級も移動しているのかなあ?

1999年9月12日(日)11:00開演 松竹座(道頓堀)

新・三国志 (スーパー歌舞伎) 14,175円  S席12列12番 評価:「A

今回の席はほぼ正面の真ん中ということもあり、2度目でも十分堪能できた。しかし、3部に分けて約4時間半もの長丁場を退屈させることなく魅せるところは、改めて脱帽である。Thanks to KK!

なぜか大阪公演のパンフレットにはCDはついていない。1500円也で、大阪公演用に一部手が加えられている様子 (因みに東京はCD付き2千円。加藤和彦作曲,新三国志:[1]序曲[2]テーマ)。
2部の休憩中、花道前方を中心にかなりの座席の人にビニールシートを配っているのが見られた。よかった、真ん中の席で。あのしぶきは人ごとだから笑えるが結構つらいかも。

1999年10月31日(日)13:00開演 新神戸オリエンタル劇場(新神戸)

白血球ライダー2000 (劇団ピスタチオ) 5,500円  1階C列18番 評価:「C

不覚である。ほとんどストーリーを覚えていない!久々の芝居というのに...。従い、正確に評価できないと言う意味での「C」ですが、やはり台詞は聞き辛くほとんど叫びっぱなしの展開はひどく疲れます。「ナイフ」や「破壊ランナー」の方が分かりやすかったように思う。次回は2−3年後にしよう。

1999年総括
こうして改めてリストを見てみると1年に18作も観劇している。しかも、東京へ2度もよく出かけたものと思う。しかしHPを作って感想などを書き始めると改めて芝居のおもしろさが確認できるようになった。道楽も程々にせねばと思いながら、2000年もすでに東京へ出かける予定がはいっているのである。ムムム...

 

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