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いろいろなデスクトップ形態
ここでは、マルチディスプレイを構成するデスクトップ形態と,その性質の違いについてのお話。 特許関連のせいか、同義語が結構ありますので混乱しないように・・・
マルチデスクトップDualView/ExtendedDesktop/IndependentScreen
独立型デスクトップ。
それぞれのモニタごとに、画面解像度、色数、リフレッシュレートを設定できます。セカンダリ以降のモニタの位置(座標)を自由に設定できる、 一番汎用性のある形態です。
SVGA×2のマルチデスクトップ
セカンダリモニタ上でDirectX、OpenGLなどの3D機能を利用するには、アプリケーション側での対応が必要です。マルチデスクトップ状態での座標の取得が結構面倒なようですね。
ビッグデスクトップSpan/StreachedDesktop
連結型デスクトップ。以降説明するビッグ/クローン/DVDMaxは、同じGPUコアからの出力であることが条件になります。 (つまり、一系統しか出力できないVGAでは不可能。)
二系統同時に出力できるデュアル出力VGAでしか利用できない形態です。二台のディスプレイは共に、 画面解像度/色数/リフレッシュレート同一に固定され、セカンダリディスプレイの位置(座標)はプライマリの右側もしくは下側に限定されます。 マルチデスクトップよりも性能低下が少ないこと、タスクバーを(別途拡張ツールを導入しなくても)二台のディスプレイに渡って長ぁ〜く表示できることが特徴です。
1600*600の横連結ビッグデスクトップ
二つのディスプレイを一つのモニタとして構成するこのビッグデスクトップは、 デュアルディスプレイ環境について特に考慮されていないアプリケーションでも、 セカンダリディスプレイ上で各種3D機能が利用できます。 複数ディスプレイ対応の3Dゲーム(参考→Matrox Surround Gaming対応リスト)は 通常このビッグデスクトップを使用します。
ビッグデスクトップでフルスクリーン表示をした場合、アプリ側での対応が無い限り、セカンダリディスプレイは無効になってしまいます。
クローンデスクトップMirror/SynchronousDesktop
複製デスクトップ。
二台のディスプレイに同じ画面を出力します。これもデュアル出力可能なVGAでしか利用できません。 画面解像度/色数/リフレッシュレートもまた同一に固定されます。 プレゼンテーションや、複数人での対戦ゲーム等で利用することが多いでしょう。 ソフトウェアによりクローン表示を実現するアプリケーションもありますが、 このVGAハードによるクローンデスクトップより、システムにかかる負荷は高くなります。
なおオーバーレイのクローン表示の可不可は、使用するVGAに依ります。 (たいていのVGAは一つにつき、使用できるオーバーレイは一枚のみです。)
画面解像度WUXGAのクローンをWUXGAとUXGAのディスプレイで構成してみた
上の画像のように、画素数の異なるディスプレイ同士でクローンデスクトップを構成した場合、画面を表示しきれない小さい方のディスプレイは、仮想画面になります。(←VGAドライバに依存) 仮想画面では、見たい方向の画面端をポイントすることで、表示範囲を移動(Panning)させます。
なお、クローン表示には、ディスプレイ分配機を使うという手もあります。分配機を使えば、一系統の画面出力を 複数のディスプレイに分岐接続できます。
DVD Maxフルスクリーンビデオ/シアターモード/ChromoVision
クローンデスクトップの拡張形態。
動画ウィンドウだけをフルスクリーンでセカンダリディスプレイに映し出すことができます。 各GPUベンダ/ドライバ版数に依って少々仕様が異なります。
nVIDIAのフルスクリーンビデオ。nVIDIA系VGAでは、どのデスクトップ形態からでもフルスクリーンビデオを展開できます。
セカンダリディスプレイでのカーソル操作が実用上できなくなりますので、 基本的には、家庭用TVとPCディスプレイをペアで利用するときに使うことになるでしょう。
GPUベンダ別使用可能デスクトップ形態一覧
| Win2000 | WinXP | Vista | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| クローン | ビッグ | マルチ | クローン | ビッグ | マルチ | クローン | ビッグ | マルチ | DVD Max相当機能 | |
| nVIDIA GF2MX- | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | フルスクリーンビデオ※注1 |
| AMD Radeon7000-9200 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | シアターモード | |||
| AMD Radeon9500- | ○ | ○※注2 | ○ | ○ | ○※注2 | ○ | ○ | × | ○ | |
| Matrox G400- | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | DVD Max※注3 | |||
| S3 DeltaChrome- | ○ | × | × | ○ | × | ○ | ChromoVision | |||
| Intel GMA900- | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ||||
| XGI Volari | ○ | × | × | ○ | × | ○ | TheaterMode | |||
| SiS 315/Xabre | ○ | × | × | ○ | × | ○ | ||||
- 注1 VistaOS及びGF8系では非対応
- 注2 Catalyst Control Centerでの設定が必要(旧タイプのControlPanelには設定項目無し)
- 注3 VistaOSでは非対応。もちろんAeroも利きません。
VistaOSでの対応状況については、みなさんの報告を絶賛大募集中です。
☆Vistaでのビッグデスクトップに関する公式情報
- AMD TopicNumber737-26771
Under Windows Vista STRETCHED mode is not available in Catalyst Control Center. Only CLONE and EXTENDED mode are available. Due to new display management layer in VISTA, Catalyst Control Center does not allow to stretch either horizontally or vertically to secondary monitor.
- nVIDIA NVIDIA Windows Vista Driver News March 2, 2007
Horizontal and Vertical span modes are no longer available under Windows Vista. Due to architectural changes in the new Windows Vista Window Display Driver Model (WDDM), span mode cannot be supported in NVIDIA graphics drivers. NVIDIA recommends using the built-in Windows Vista multi-display modes.
・・というわけでビッグデスクトップ廃止の模様。
デスクトップ構成例
実際に二枚のVGAを組み合わせて、三台のディスプレイに出力しているところ。 ふたつのSXGAディスプレイを縦連結ビッグデスクトップでプライマリモニタに設定し、 となりの四番モニタはnViewの画面回転機能を使ってUXGAを1200*1600で表示させている。