2003年の冬には20インチ液晶が20万くらいで、その時は「OverUXGAの液晶が15万切るにはまだ二年くらいかかるなぁ」なんて思っていたのですが、意外と値落ち早かったですね。まとめ人もDELLの2405FPWを一台買っちゃいました。なんか四台まとめ買いしている人(872@9)もいるし。

その9スレ872氏のデスクトップ。WUXGA*4はほぼSXGAディスプレイ7枚に相当します。
2405FPWは、オフィスアプリ使うだけなら文句のないコストパフォーマンスなのですがね。品質にはだいぶばらつきがあるようで。コンポーネントなどのAV入力をあてにしてる人は十分注意が必要な感じです。
さて本題。以下は、ハード板のDELL2405FPWスレPart3-17のWUXGA出力報告をまとめたものです。詳細はこちら。(csv形式です)
結局のところビデオカード側でのWUXGA出力の可否は、描画データをDVIの信号形式に変換するDVI(TMDS)トランスミッタの精度による、ということらしいです。
DVIトランスミッタの種類によっては(特にGeForceFXのコア内蔵トランスミッタは)WUXGAに必要なドットクロックを送出することができないらしいんですよね。
ATiのコア内蔵トランスミッタは、昔から165Mhzの出力が可能なようですが。

PowerColorX800BravoEditionの外付けTMDSトランスミッタSiI1162
外付けの場合はトランスミッタの型番さえわかれば開発元のサイトから仕様を参照できます。
ドットクロック=縦ピクセル数*横ピクセル数*リフレッシュレート*帰線期間
ちなみに帰線期間というのはぶっちゃけて説明すると・・・
CRTは「点」を高速に横に動かすことで「線」とし、それを何回も繰り返すことで「面」とする仕組みなのは皆さんも知っているでしょうが、その「線」を一本描き終えてから次の「線」を描き始めるまでの間のことです。(実際には黒色で描画されてるんですけど)
CRTディスプレイでは画面解像度が大きくなるほど(速く走査しなければならないほど)より多く帰線期間を取る必要があります。
| 画面解像度 | ドットクロック(MHz) |
|---|---|
| VGA(640*480) | 23.75 |
| SVGA(800*600) | 38.25 |
| XGA(1024*768) | 63.5 |
| SXGA(1280*1024) | 109 |
| UXGA(1600*1200) | 161 |
| WUXGA(1920*1200) | (154) |
上はVESA Coordinated Video Timing Generatorより算出した画面解像度と必要ドットクロックの対応表です。
「UXGAよりWUXGAの方がドットクロック少ないのおかしくね?」と思う方もいるでしょうが、WUXGAはUXGAまでと違って帰線期間をだいぶ省略しているんですね。本来、CRTならドットクロック193Mhzほど必要なんですが、LCDの場合はそれが154MHzで済むと。
それでDVI-SingleLink帯域の上限である165MHzをクリアしてるというわけなんです。
「GeForceFXではUXGA出力できるのにWUXGAができないのはおかしくね?」と思った方。
答えは簡単。GeForceFXの内蔵トランスミッタはUXGAの時点で既に帰線期間を省略しているんですね。下の二つの画像はいずれもUXGA出力時のディスプレイタイミングなのですが、パラメータがかなり違います。

Asus V9520 VideoSuiteのセカンダリ側(外付けTMDSトランスミッタ SiI164)

同じくプライマリ側(NV34コア内蔵DVIトランスミッタ)
ちなみにCoordinated Video Timingというのは2003年にVESAが策定した比較的新しめのディスプレイタイミング規格で、上記の帰線期間省略(Reduced Blanking)や16:9のワイド解像度(1920*1080のいわゆるフルHDTV含む)、QXGA(2048*1536)等の超高解像度タイミングを規定したものです。
多くのビデオカードメーカーのサイトでDVI-WUXGA表示の可否について言及しないのは、ディスプレイ側がこのCVTに対応しているかどうかがわからないから、ということではないかと考えられます。
とりあえず手持ちのGeForceFXカード三枚
をDetonator45.23でチェックしてみたのですが無理でした・・・。
一度V9520のプライマリ側(内蔵トランスミッタ)で表示できたのですが、サブ機での再検証では
表示できず。どうも確実性は無いような。
既に持っているカードを流用するならまだしも、WUXGA表示を期待してGFFXカードを買うのは避けた方が良いと思われます。