このCDについて
カトリック聖歌は長い伝統がありますが、歌詞が文語体であり、典礼式文が口語体ということもあって、現在の教会では歌われることが少なくなりました。しかしながら、カトリック聖歌には伝統の持つ重み、洗練された曲、グレゴリオ聖歌を元に作られた曲などの価値の高さがあり、また、典礼聖歌に少ない「賛歌」が主体となっていて、曲に明るさ、力強さなどが感じられます。古い信徒にとっては懐かしさもあり、新しい信徒にとってはある意味で新鮮にさえ感じられるこのカトリック聖歌を少しでも紹介したい、と思いこの録音を企画しました。
選曲に際しては、601番から623番までが元々聖歌集のなかで「合唱用」とされており、そのうえ各季節や典礼などが網羅されていて、今回の企画にふさわしいものと思い、それらの中から選曲しました。ただ、全体のバランスを考えて聖母賛歌は2曲だけにしてあります。
演奏にあたっては、祈りの心が伝わるように、日本語が良く聴き取れ、美しく響く発音を心がけました。また、この録音を聴きながら口ずさめるよう、聖歌の旋律はソプラノに置き、そのままの音程で編曲して演奏しています(ごく一部例外があります)。合唱として歌った場合、もう少し音程を上げた方が美しさもありますが、あえて、一緒に歌って頂けるようにと考えました。
この録音が、聴いてくださる方の祈りの助けとなり、またともに歌う喜びを感じていただけるものとなれば幸いです。