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水彩紙1

●水彩紙・アルシュ

アルシュは、にじみやぼかしが非常に美しく表現出来る紙だと思います。 そして不思議な事に、彩色が仕上がった後、しっとりとして落ち着いた雰囲気を出してくれる紙でもあります。 さらに紙の色が白い事、発色が非常に良い事が、この紙の長所だと思います。 その代わり、画材に慣れないうちは非常にムラが出やすい、難しい紙でもあります。

水でぬらした時に鼻をつくような臭いがするので、それが嫌な人は、特にたっぷりの水で水張りをきちんとする事をおすすめします(水張りについては後日、別の項目で書いてみようと思います)。

そして、使用する上で最大のネックになると思われるのが、その値段の高さでしょう。 他の水彩紙の2倍から3倍です。 でも、この紙でしか出来ない表現があるので、つい使ってしまうんですよね……。
2004年11月1日 改稿   

●水彩紙・フォントネー(キャンソン)

フォントネーは非常に素直な水彩紙で、画材の特性がはっきり出ます。 その様はまるで「素直だけど正直すぎる人」のようです(言いすぎ?)。  粒状化する色や半透明色を使うと、もうテキメンで、ムラが目立ってしまいます。

でも、私はこの紙が大好きです。 元々アルシュ水彩紙の廉価版というコンセプトで作られた紙だそうですが、素直さはこちらの方が上。 アルシュは乾くと色の彩度が若干下がる気がするのですが、この紙は乾いても色鮮やかなままなので気に入っています。 紙の色がアルシュより白く、水を含ませてもにおいがしない点が良いです。

さらに面白いことに、紙(荒目)の裏も細目として使えます(実際に国外で販売されている細目の用紙とは書き味が異なります)が、値段はアルシュの半値程度です。

この紙に描く時は、こちらも「正面から向き合って誠実に」をモットーにしています。 ごまかしがきかないけれど、誠実につきあうと正直に応えてくれる紙です。

私が一番好きなのは細目で(この場合は紙の裏ではなく、紙自体が細目のもの)、とても自分に合った素敵な紙でした。 ところがこの紙の細目というのは日本に輸入されていないそうなのです。 荒目の裏を使ってもあの描き味は出ないので、日本で販売される事を願っています。
2004年11月1日 改稿 


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