噴火湾のアキアジ釣り
2002.9.21〜23

アキアジな日々・・ 1日目

 当初、船に乗るのは現地で沖ハネが確認できてからと考えていた。3連休初日と言うことで浜は激混みが予想されていたので、親父と自宅を3時に出る。道南の今時期、夜明けは5時くらい・・・自宅から釣り場まで、高速で走れば30分で釣り場に着く。だから、暗闇の中1時間半は浜で夜明けを待つこととなる。しかし、今年の8月知床のカラフト釣りで夜明けを待つ釣りは随分鍛えられている。狂騒のカラフト・・・今となっては懐かしいが、前夜11時には釣り場の岩場へ、文字通り岩場の岩と化して夜明けをじっと待つのである。あの時に比べれば、1時間や2時間なんの苦にもならない。予想通り、未明であるのにも関わらず浜にはヘッドランプをかざしたたくさんの人がうごめいている。夜明けが待ちきれずに電ケミをつけた浮きをすでに投げ込んでいる釣り人もいる。暗い内は、アキアジは来ない。いやっ!たまに釣っている人もいるから必ずしもそうではないかも知れない。でも、来ないと信じて夜明けタバコをふかしつつじっと待つ。やっと薄明るくなってきた。やおら立ち上がり深呼吸などして気合いを入れる。カラフトやアキアジは朝が勝負だ。フレッシュな群が入ってきたときは日中でも釣れることはあるが、朝に釣れる本数の比では無い。

 浜にいる人は全体で50人くらいか・・・知床の岩場のようにキャストしたときや合わせたときロッドが隣の人のロッドとぶつかる所まではいかないが、かなりの混みようである。何本か上がりだした。川を挟んで右岸川で2本・・・私たちのいる左岸側私の2人隣で1本・・キャストを繰り返す・・何回も・・何回も・・

 6時をちょっとまわったあたりで、コンッ!という微妙なアタリが竿先に伝わる。そのまま静かにリールを回転させる・・・すると今度は明確にゴンゴン!と竿先が振れる・・・まだまだ・・アキアジは早合わせは絶対禁物・・我慢してリールをさらに回転させる・・ハンドルが回らなくなりグィーと引き込むようなアタリ!今だ!竿を思いっきりあおって合わせる。ガツンと言う手応えとともに水面が炸裂。さらに2度、3度追い合わせ・・アキアジは口が堅いので針がかりをしっかりさせる必要がある。以前道東でカラフトやアメマスでもやってしまい、帯広に某氏に笑われたたことがあったっけ(笑)

 45g、30lb対応の竿がバットから曲がる。油断をすると伸されそうになり慌てて竿を立てる。ハンドルをぎしぎし言わせながら渾身の力でリールを巻く・・ドラグはぎりぎり絞ってある。なにせ、手を伸ばせば届きそうなところに隣の釣り人がいる釣り場で、魚を遊ばせることはできない。タックルやラインシステムを信頼して強引に抜きあげるしかないのだ。がっちりフッキングしたつもりであったが・・寄せの途中でルアーが跳ねた。掛かりどころが悪かったのか・・・残念であるが仕方がない。その後、ピーカン・・8時を過ぎた頃、あきらめた釣り人が次から次へ道具をしまい始める。私たちもショアからの釣りをあきらめ、オフショアに切り替える。しかし・・・この日はハネがあっても魚の活性が低く、私たちのロッドは朝の1発以降、曲がることは無かった。

アキアジな日々・・2日目。

 今日は、日曜日。昨日よりもさらなる釣り場の混雑を予想して最初から船に乗り込む。ここのボートセンター料金が安い。3人乗りで6000円・・一応6時間となっているが、多少の時間尾オーバーはOK。ご主人も女将さんも気だてが良くて親切。今回の釣行で3連ちゃん・・すっかりお世話になりました。4年生のご長男?働き者・・いっぱしの担い手である。顔も覚えてくれた上に、HPに写真を掲載とのことで、釣果を撮ってくれた。

 相変わらず、浜にはすごい人である。沖から眺める優越感に浸りながらタバコを1服・・ただ、あまり岸に近づくとショアからの釣り人からルアーが飛び込んで来る可能性があるので、一定の距離はキープしなければならない。そのために潮の流れや、アンカーの降ろす位置を考える。また、エンジン音でサケを散らしてしまっては、自他共に迷惑な話なので最低限のスロットルさばきも必要・・

 さて、釣り開始・・
ハネは確認できるものの、色の入ったブツが多い。アキアジの場合一度川の水を飲んだブツは極端にルアーの追いが悪くなる。背鰭を出しゆっくりと回遊している鮭は、目の前にルアーを流し込んでも見向きもしない。船中まわり360度鮭の群・・されど食わない!!こんなことが昨年もあったことを思い出す。ストレスがたまる時でもある。でも、群の中にはフレッシュなギンピカも必ず混じっているのがわかる。ルアーを追うのはそういうサケが多いのだ。不確定な書き方が多いのは、必ず例外がいるのである。暗い内にはヒットしない。日中は釣れない。色の入ったサケはルアーを追わないなど定説はあるが必ずしもそうではない。そんなに多い数ではないが、前述の状態でもヒットしたのを自分でも経験しているし、他の人の釣りでも目の当たりにしている。こればかりは、サケに聞いてみないとわからない。で、今日の釣果私オス2本・・・群の河口前50mアタリの所をオフショアから逆引き・・釣れたのはギンピカでした。今日もショアから釣っていた人はかなりの数いたようだが、いったい何本上がったのだろう?船から見た限りでは3本・・例年、今時アキアジの良い時期ではあるが、今年は回帰数が少ないとの情報もある。渋い状態が続きそうである。

 でも、オフショアの釣りはハネを見つけて移動できるので絶対有利・・掛けてからも広い空間を使えるのでゆっくり取り込むことができる。ただ、アンカーのロープに絡むのだけは避けなければならない。このことは、翌日、こっぴどく思い知らされることになる。その夜・・妻の両親も呼んで我が家でチャンチャン焼き・・好き嫌いは好みの別れるところだか、久しぶりに食べるとおいしいと感じてしまう。ちょっと甘いのが・・・まあ、贅沢な文句である。

アキアジな日々・・・3日目

 いよいよ最終日である。私はなんとか昨日2本型をみたが、親父はまだあげていない。齢70才・・札幌からわざわざ来ているのでなんとか1本はあげて欲しいものだ。親父は過去にアキアジを釣ったことがあるのでレクチュアーは必要ない。今年、知床釣行にも一緒に行って合計5本の型を見ている。ただ目が弱っているので、昨日からアキアジの群の位置、投げる方向などは指示をしてきた。ボートセンターの女将さんからも「がんばってね!」と激が入る。ボートを降ろす間浜の釣り人の様子を見る。そばの釣り人4人の竿の曲がっていてサケと格闘中・・・3人釣り上げ1人バラシ・・今日は活性が高いようで期待が高まる。
 
 さて、釣り開始・・
釣り初めてまもなく、6年間のアキアジ釣り史上最高で最強のブツを掛ける。最初のアタリはごく小さかったと思う。コツン・・・と言う感じ。「うん!」てなもんで、静かにリールを巻き続ける。すると、なんかルアーにまとわりついてくるような感じ・・そして、例のゴンゴンという明確なアタリ・・反射神経を理性で押さえる・・グイーグイーと来たところで竿を90度直角に思い切り合わせる。ガッツ〜〜〜〜〜ンと乗った!乗った瞬間、水面が炸裂。それどころか横に10mテールウォーク(に見えた)デカイ!!ガツン!ガツン!と追い合わせ・・ヤツは、船と反対方向に突っ走る。昨日、2本あげたときには10cmもラインがでなかったくらいドラグをきつめにしているにも関わらず、ジーーーと引き出していく。と思いきや反転・・今度はこっちに向かってくる。たわんだラインを大急ぎで巻き取りテンションを維持する。船に近づいたときヤツと目が合う・・本当にデカイ・・ギンピカ、ゆうに1mは越えているように見えた(水中で見たせいか・・実際は90cmを越えたくらいだと思うが)体腔もすごい!

 体力自慢の私であるが、竿を立てた状態がキープできない。完全にのされる。伸された状態から竿を立てることすらできない。アキアジとの綱引きとなった・・イメージできますか?竿とラインが一直線、竿側が私、ライン側がサケ・・竿の弾力が全く利用できない状態でドラグが滑り、ヤツはさらにラインを引き出していく。 サケとの綱引きの勝負の幕切れはあっけなかった。ヤツは賢かった。アンカーロープのある船首船底に潜り込む・・ラインコントロールの主導権を握っていたのはサケの方で、私は竿を押さえているのがやっとである。なすすべもなくラインがロープに絡み、痛恨のラインブレーク・・

 ヤツに負けた・・今日はこれで終わったと思った。鮭釣りを始めて6年なる・・こんなやつもいるんだな・・しみじみ思った。その後、2本サケをゲット。親父も待望の1本を獲得できた。ただ、最初の1本が強烈なイメージであったためか、申し訳ないがその後の2本には感慨がわかなかった・・

 3日間トータル船中5本内3本はメスでした。釣果はいいときに比べれば渋い方だと思いますが、最終日の1本は私にとって、「強烈」・・でした。長々と駄文おつきあい下さりありがとうございした。また、いつの日か前述のようなブツと巡り会うことを楽しみに、チャレンジしていこうと思います。

札幌から親父が来て、この3連休アキアジ釣行となりました。昨年の今時期ご近所のK氏にお世話になり、オフショアの秋アジ釣りを堪能させて貰いましたが、今回は仕事で同行できず・・残念ですが、私と親父の兄弟船ならぬ親子船となったわけです。船はもちろん所有していませんので、レンタルボートです。今回は、今日の最終日に個人的には忘れられない釣りとなった(悔しい部分での・・)ためNIFにUPしました。その転載です。

2日目の釣果

3日目の釣果

後日談ではあるが、八雲のK氏や帯広のN氏よりキングではなかったのか?という指摘をいただいたが、釣り上げていないので何とも言えない。バラシた話を論じても仕方ないことではある。ただ、今年91cmのアキアジを同じ状況であげたが、この時の引きとは格段の差があったのは間違いない。まあ、キングと言う話はともかく、夢のメーターオーバーのチャムを来年こそは是非ゲットしたいものである。

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