ヴォーリズ建築「六甲山荘」、

NPO買い取り再生へ


六甲山荘を舞台にした活動の構想を練るNPO法人「アメニティ2000協会」のメンバーたち(神戸市灘区で)

六甲山荘を舞台にした活動の構想を練る

NPO法人「アメニティ2000協会」のメンバーたち

(神戸市灘区で)


 日本の風景に溶け込む数々の建物を残した米国の建築家、ウィリアム・ヴォーリズ

(1880〜1964年)が設計し、今は閉鎖されている「六甲山荘」(神戸市灘区)を、

歴史ある建物の保存活動に取り組む兵庫県芦屋市のNPO法人「アメニティ2000協会」が

買い取り、保存することが決まった。

暖炉も備え、ヴォーリズ建築の粋を伝える山小屋風の建物。

同協会は市民に開放し、交流の場として再生を図る計画だ。


 木造平屋264平方メートルの山荘は暖炉付きホール、食堂と4室がある。

1934年、個人の別荘として建てられた。

75年、大学などを運営する甲南女子学園(神戸市)の所有に移り、

学生らの研修などに用いられてきたが、

近年、利用が減り、3年前の管理人引退を機に閉鎖されていた。


 同協会は「保存して活動の場に」と同学園と交渉、

08年をめどに購入することで合意した。

山荘でコンサートや展覧会も企画する。


 ヴォーリズは大丸心斎橋店(大阪市)や関西学院大上ヶ原キャンパス(兵庫県西宮市)、

解体を巡り町長のリコールに発展した豊郷小校舎(滋賀県豊郷町)など

1400以上の建物を設計したとされる。

老朽化などで取り壊された一般住宅も多い。

NPO法人「ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会」(同県近江八幡市)の伴政憲理事長は

「今年は来日100周年。保存運動を進める団体同士が連携する契機になれば」と話している。

(2005年07月29日  読売新聞)