ナショナルトラスト活動の輪を広げたいN.T.E.ジャパン・クラブ![]() ニュースレター >> ミノル・ヤマダのザ・ナショナル・トラスト・レポート
ミノル・ヤマダのザ・ナショナル・トラストレポートN.T.E.ジャパン・クラブ事務局長 山田 実が、英国の、日本の、そして世界のナショナルトラスト活動など、ニュースをお届けします。 2006年12月1日(金) "ヴォーリズの六甲山荘"を守る、日本のナショナルトラスト活動のお話。
空高く馬肥える季節、すっきり晴れ渡った日曜日、神戸の六甲山へ登ってきました。 このゴルフ場のクラブハウスを設計したのが、軽井沢ユニオン教会や関西学院大学の時計台などで有名な建築設計家、ウィリアム・ヴォーリズでした。そして、そのヴォーリズがこのゴルフ倶楽部と同時期に線を引いたのが、今回ご紹介する"ヴォーリズの六甲山荘"です。竣工は1935年(昭和10年)。延べ床面積は264平方メートル、敷地面積は5,800m2を越えるという規模。近年まで、甲南女子大学がゼミの研修所などとして使ってきましたが、今は閉鎖され、維持が困難な状態になっています。
この存続が危ぶまれている山荘を、次の世代へ残そうという活動を行っているのが、特定非営利活動法人「アメニティ2000協会」です。今回、六甲山へ登った目的は、同協会が"ヴォーリズの六甲山荘"で開いた園遊会に参加するためでした。協会では存続活動の一環として、内覧会、シンポジウム、コンサートなどを定期的に開いており、園遊会もそのようなイベントのひとつです。会員や有志がボランティアで協力し、生け花、コーラス、ハープやギターの演奏、そしてジャズ・カルテットまで、多彩な趣向のイベントが2日間に渡り行われました。
当日は好天に恵まれ、参加した約50名の人々は建物をゆっくり見学したり、周囲の鬱蒼としたみどりの敷地内を散策したり、六甲のおいしい水ならぬ空気を満喫したりしていました。 蝶ネクタイで園遊会のホストをこなしておられた同協会の清水彬久理事長に話をうかがいました。 さて、ナショナルトラスト活動を最初にわが国へ体系的に紹介したのは、作家の大佛次郎(おさらぎじろう)だといわれています。それは東京オリンピックが開かれたのと同じ、今から約47年も前の話です。 その後、現在の日本には、北は北海道知床の「100平方メートル運動の森」から、南は沖縄の「やんばる自然保護の会」まで50を超える団体(※)が、英国ザ・ナショナル・トラストの理念に基づき、美しい自然・それに調和して人が築いた貴重な建物などを、地域の誇りとして守る活動を展開しています。 ぜひ一度、みなさん今回ご紹介した"ヴォーリズの六甲山荘"をはじめ、近くのナショナルトラスト活動を見に行って、残したい訳を感じ取ってください。そうすれば、あなたの記憶に残る素晴らしい一日になること請け合いですから。 |
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