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八重の桜
'12 1/6〜12/15放送 日曜日 NHK総合 20:00-20:45(初回 20:00-21:15、最終回 20:00-21:00) 公式HP
脚本:山本むつみ 演出:加藤拓 制作統括:内藤愼介 音楽:中島ノブユキ テーマ音楽:坂本龍一 題字:赤松陽構造 語り:草笛光子
出演:綾瀬はるか 西島秀俊 長谷川博己 剛力彩芽 黒木メイサ 松重豊 風吹ジュン 長谷川京子 工藤阿須加 綾野剛 稲森いずみ 玉山鉄二 池内博之 斎藤工 北村有起哉 中村獅童 貫地谷しほり 芦名星 市川実日 白羽ゆり 秋吉久美子 小泉孝太郎 村上弘明 降谷建志 生瀬勝久 市川染五郎 小堺一機 反町隆史 加藤雅也 吉川晃司 西田敏行 ほか
NHK大河ドラマ第52作目。同志社大学を創設した新島襄の妻・新島八重が主人公。江戸から明治に移り変わる会津藩(福島県)を舞台に、会津藩の生まれで、戊辰戦争の落日、会津・鶴ヶ城に500人の女たちと立て篭もったとの逸話から“幕末のジャンヌダルク”とも呼ばれ、やがて“日本初の篤志看護婦”として日清戦争、日露戦争に同行した“日本のナイチンゲール”新島八重の生涯を描く。数多く語られてきた明治維新だが、敗者となった会津からの視点、そして女性の視点から描かれるものはあまり例がなく、今回、新島八重の生涯を通じることで「新たな幕末・明治像」を表現。新島八重は、福島県出身で同志社大学を創設した新島襄の妻。会津藩の砲術指南の山本家に生まれ、活発な“少年時代”を過ごし、兄・覚馬を師と仰ぎ裁縫よりも鉄砲に興味を示す。会津の人材育成の指針“什の誓ひ(じゅうのちかい/子弟教育7カ条)”である「ならぬことはならぬもの」という教えのもと、会津の女として育っていく。やがて会津戦争の敗北を自らの中で受け入れ、それまでの生きがいであった鉄砲を捨てる八重。「知識」という新たな生きがいを得た八重は、アメリカで西洋文化にふれた青年・新島襄を魅了し結婚。封建的風潮の残る中、男女平等を望む八重は西洋帰りの夫を「ジョー」と呼び捨てにし、レディーファーストを貫く。奇妙な夫婦関係を罵る世間の目を気にしない八重の生きざまを、夫は「ハンサムウーマン」と称した。明治時代にエネルギッシュに生き、皇族以外の女性として初めて政府から叙勲を受けた。脚本は2010年の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で日本中を魅了した山本むつみ氏。「八重の桜」は2011年3月の東日本大震災を受け、当初の予定を急きょ変更し、福島県を舞台に、被災地だけでなく日本全体が活力を取り戻すことをテーマに制作される。大河ドラマで近代が舞台となるのは、1986年の「いのち」(橋田壽賀子作、三田佳子主演)以来27年ぶり。主演は綾瀬はるか、大河ドラマ初出演でいきなり主役の座を射止めた。
新島八重(1845〜1932)
会津藩の砲術指南役・山本権八、佐久夫妻の子として生まれる。戊辰戦争時には断髪・男装し、会津若松城(鶴ヶ城)籠城戦で最新銃・スペンサー銃を手に奮戦したことから、後に「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる。但馬出石藩(現・兵庫県豊岡市)出身で会津藩校・日新館の教授をつとめる川崎尚之助と結婚したが、戦争前後に別れる。戦後、京都府顧問として活躍していた兄・覚馬を頼り京都に。そこで同志社大学創立者となる新島襄と運命的な出会いを果たし、結婚。女は男に従うことが当然視された時代、豪放で周囲からは勝手気ままに見える八重の生き方は世間から「天下の悪妻」と言われる。日清戦争、日露戦争では、篤志看護婦として傷病兵の救護に奔走。そうした社会活動の功績により、昭和天皇の即位大礼の時には銀杯を下賜される。その4年後、86年の生涯を終える。(八重の旧姓は「山本」。時に、「八重子」と署名することもあった)
C A S T
新島八重(にいじま やえ) ・・・ 綾瀬はるか * 会津藩の砲術指南役・山本権八、佐久夫妻の子
八重の家族
山本覚馬(やまもと かくま) ・・・ 西島秀俊 * 八重の兄 9歳で藩校・日新館に学び、弓馬刀槍の奥義を極める
川崎尚之助(かわさき しょうのすけ) ・・・ 長谷川博己 * 八重の最初の夫 蘭学と舎密術(理化学)を修めた洋学者
山本権八(やまもと ごんぱち) ・・・ 松重豊 * 八重の父 元の名を永岡繁之助。会津藩砲術指南役
山本佐久(やまもと さく) ・・・ 風吹ジュン  * 八重の母
山本うら(やまもと うら) ・・・ 長谷川京子 * 覚馬の妻
山本三郎(やまもと さぶろう) ・・・ 工藤阿須加 * 八重の弟 偉大な兄、型破りな姉の背中を見ながら育った末っ子
会津の仲間
日向ユキ(ひなた ユキ) ・・・ 剛力彩芽 * 八重の6つ年下で、互いの家は垣根を隔てた隣人同士
中野竹子(なかの たけこ) ・・・ 黒木メイサ * 八重より2つ年下で、江戸詰勘定役・中野平内の長女として江戸に生まれる
会津藩の人々
松平容保(まつだいら かたもり) ・・・ 綾野剛 * 会津藩最期の藩主 前藩主・松平容敬の養子
照姫(てるひめ) ・・・ 稲森いずみ * 容保と同じく養女で、3歳年上の義理の姉
山川大蔵(やまかわ おおくら) ・・・ 玉山鉄二 * 国家老・山川家の長男
梶原平馬(かじわら へいま) ・・・ 池内博之 * 家老・梶原家の養子
神保修理(じんぼ しゅり) ・・・ 斎藤工 * 会津藩家老・神保内蔵助の長男
神保雪子(じんぼ ゆきこ) ・・・ 芦名星 * 会津藩上士・井上丘隅の娘で、軍事奉行添役・神保修理の妻
秋月悌次郎(あきづき ていじろう) ・・・ 北村有起哉 * 下級武士出身
佐川官兵衛(さがわ かんべえ) ・・・ 中村獅童 * 京都守護職では、藩の子弟により結成された「別撰組」を率いる
西郷頼母(さいごう たのも) ・・・ 西田敏行 * 西郷家は初代以来200年余、会津藩の家老を代々つとめる家柄
高木時尾(たかぎ ときお) ・・・ 貫地谷しほり * 八重の1つ年下で無二の親友、大目付・高木小十郎の長女、斉藤一の妻
山川二葉(やまかわ ふたば) ・・・ 市川実日子 * 山川大蔵の2歳上の姉
山川登勢(やまかわ とせ) ・・・ 白羽ゆり * 山川大蔵の妻。宝蔵院流槍術の名手として知られた北原匡の娘
山川艶(やまかわ えん) ・・・ 秋吉久美子 * 西郷近登之の娘で、異例の出世で家老になった山川兵衛の次男・尚江と結婚
幕府側
徳川慶喜(とくがわ よしのぶ) ・・・ 小泉孝太郎 * 江戸幕府最後の将軍、水戸烈公こと徳川斉昭の七男
松平春嶽(まつだいら しゅんがく) ・・・ 村上弘明 * 11歳で福井藩主となる
斎藤一(さいとう はじめ) ・・・ 降谷建志 * 新選組三番隊組長
勝海舟(かつ かいしゅう) ・・・ 生瀬勝久 * 佐久間象山とともに覚馬の洋学の師
朝廷
孝明天皇(こうめいてんのう) ・・・ 市川染五郎 * 江戸時代末期に在位した第121代天皇
岩倉具視(いわくら ともみ) ・・・ 小堺一機 * 下級公家に生まれる。孝明天皇の侍従
新政府側
大山巌(おおやま いわお) ・・・ 反町隆史 * 薩摩藩士・大山彦八の次男、西郷隆盛の従兄弟
板垣退助(いたがき たいすけ) ・・・ 加藤雅也 * 土佐藩士・乾正成の嫡男、後藤象二郎とは幼馴染
西郷隆盛(さいごう たかもり) ・・・ 吉川晃司 * 薩摩藩下級武士の家に生まれだが、島津斉彬に見出される

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前編 後編 完結編 サウンドトラック

最終回 いつの日も花は咲く 絶対にあきらめない!今、福島・東北に誓う (2013.12.15)

1894(明治27)年、八重(綾瀬はるか)は篤志従軍看護婦として、広島陸軍予備病院で日清戦争の負傷兵たちを看護していた。院内ではコレラや赤痢などが発生して危険な状態だったが、八重は感染にひるむことなく勇敢に看護に従事し、若い看護婦たちを見事に統率する。1996(同29)年、八重を温かく見守ってきた佐久(風吹ジュン)がこの世を去った。佐久と前後するように、登美(香野百合子)や久栄(門脇麦)も病で亡くなり、八重は一人、同志社の学生を見守っている。八重は広島での看護の功績がたたえられ、皇族以外の女性では初となる宝冠章を叙勲。しかし、戦争がきっかけとなった叙勲を、八重は素直に喜ぶことができずにいた。そして、晴れない気持ちを抱いたまま帰郷した会津で、八重は思いがけない人物と再会する。

第四十九回 再び戦を学ばず (2013.12.08)

襄(オダギリジョー)が亡くなり、同志社では欠席する生徒が増え、来年度の入学希望者が激減する。1890(明治23)年に教育勅語が発表されると、覚馬(西島秀俊)は天皇への忠義を課す一節に懸念を抱いていた。八重(綾瀬はるか)は京都赤十字社で看護と救急法の講義に参加するが、戦を知らない女性たちの言葉に違和感を抱く。そして、今は武器が強力になっていて戦の傷はむごいものだと話し、しっかり学ぶよう諭す。そんな中、覚馬の元に東京から健次郎(勝地涼)が訪ねて来た。兄・浩(玉山鉄二)に代わって幕末の戦記を仕上げるため、京都でどのように薩摩・長州と戦っていたのかを取材するためだ。だが、覚馬が薩長にも勤王の志はあったと話し、健次郎も八重も激しく反論する。その後、覚馬は同志社の卒業生たちに不戦の精神を説き、病に倒れ息を引き取る。

第四十八回 グッバイ、また会わん (2013.12.01)

襄(オダギリジョー)は同志社大学を設立するための募金活動を関東でしていたが、体調を崩してしまう。療養先の大磯の旅館に蘇峰(中村蒼)が見舞いに来て、病状を八重(綾瀬はるか)に伝えるべきだと言うが、襄はかたくなに拒む。覚馬(西島秀俊)を秋月(北村有起哉)が訪ねて来る。秋月は東大予備門で漢学を教えていたが、熊本の中学に赴任することになったという。その年の暮れ、山川家には梶原(池内博之)の訃報が届いた。最期をみとったテイ(MEGUMI)から梶原の様子を聞いた二葉(市川実日子)は涙する。そんな中、八重が襄からのはがきで、夫の体調に異変があったことを察知する。既に襄の病状を知っていた覚馬を問い詰めて、予感が真実だったことを知った八重は大磯へ急行する。

第四十七回 残された時間 (2013.11.24)

同志社の大学設立に奔走する襄(オダギリジョー)だが、心臓病を患い体調の思わしくない日が続いていた。八重(綾瀬はるか)は資金集めのために動き回ろうとする襄を必死になって制止するが、襄は一向に聞き入れない。襄は八重と共に東京帝国大学に健次郎(勝地涼)を訪ね、科学の重要性を広く世に伝えるため力を借りることになる。また、外務大臣の大隈重信(池田成志)が開いた集会で襄は、現在の価値で億を超える額の寄付を集める。だが、襄はその場で倒れてしまう。ついに主治医が八重に襄の余命が長くないと告げる。そんな中、徳富蘇峰(猪一郎=中村蒼)の計らいで、「同志社大学設立の旨意」という資金集めの広告が、雑誌や主要新聞に掲載される。寄進者が集まりだすと、襄は再び不調な体にむちを打って仕事に向かおうとする。

第四十六回 駆け落ち (2013.11.17)

1887(明治20)年1月、みね(三根梓)は同志社の教師となった伊勢(黄川田将也)と共に京都へ戻り、長男を産む。だが、みねは数日後に亡くなる。一方、母・時栄(谷村美月)が山本家を出ていって以来、ふさぎ込む久栄(門脇麦)。八重(綾瀬はるか)は母親代わりになって久栄を気遣うが、心を開いてくれない。そんな中、久栄がただ1人、心を許せたのが徳富猪一郎(中村蒼)の弟・健次郎(太賀)だった。優秀な兄といつも比較され、肩身の狭い思いをしている健次郎。2人は悩みを打ち明け合ううちに、結婚を意識し合うようになる。7月、襄(オダギリジョー)と八重は仙台に設立した英学校の開校式に出席した後、静養のために北海道へ渡る。新学期、健次郎と久栄が東京に駆け落ちしようとし、八重は猛然と待ったをかける。

第四十五回 不義の噂 (2013.11.10)

同志社女学校は女子宣教師が引き揚げて廃校にされる、と八重(綾瀬はるか)に伝えられる。八重は覚馬(西島秀俊)に援助を頼める人を集めたいと相談。そんな中、覚馬の娘・久栄(門脇麦)が、母・時栄(谷村美月)と書生の青木(永瀬匡)との仲を見抜いて2人を責める。だが青木は覚馬に、八重には自由であれと言っておきながら、時栄には忍従を強いていると言い放ち、偽善者だと怒る。覚馬は青木を大阪の私塾に移し、時栄と一緒に洗礼を受け、罪を悔い改めようとする。襄(オダギリジョー)が米国から5万ドルの巨額の資金援助を携えて1年8カ月ぶりに帰国。しかし、時栄と青木の不倫関係がスキャンダルとして街に知れ渡り、同志社の宣教師たちからも不協和音が噴出する事態に。覚馬は商工会議所会頭を辞職するが、責任の重さを悟った時栄は離縁を申し出る。

第四十四回 襄の遺言 (2013.11.03)

1883(明治16)年、政府は山県有朋(猪野学)の主導で徴兵制度を改革し、私学である同志社の生徒は徴兵の対象となる。襄(オダギリジョー)は伊藤博文(加藤虎ノ介)を訪ね、官立の学生には徴兵猶予の特典が与えられるのは不公平だと訴える。しかし、同志社の退学者が後を絶たず、徴兵免除も認められない。襄は同志社英学校を大学にする資金繰りのため、八重(綾瀬はるか)が心配する中、欧米に旅立った。留守を任された八重だったが、生徒たちから米国人宣教師たちへの不満を訴えられる。女学校の運営方針をめぐって、八重と米国人宣教師たちは口論になり、険悪な状態になる。すると、そこへスイスの襄から遺書が郵送されてくる。そして覚馬(西島秀俊)の元には、斗南から青木(永瀬匡)という書生が訪ねて来て住み込み始めるが、次第に時栄(谷村美月)に好意を寄せるようになる。

第四十三回 鹿鳴館の華 (2013.10.27)

襄(オダギリジョー)は八重(綾瀬はるか)と共に、同志社大学の設立を陳情するため東京の勝海舟(生瀬勝久)の元を訪ねた。そして、その帰りに山川家をめぐって起きた騒動を解決しようと試みる。騒動とは、元薩摩藩士の陸軍中将・大山(反町隆史)が、長期留学から帰国したばかりの山川家の末娘・捨松(水原希子)を嫁に欲しいと日参している珍事だった。長兄の浩(玉山鉄二)は少し前に、陸軍省人事局への栄転が決まっていたが、捨松を釣るための餌だったと激怒。しかし、次兄の健次郎(勝地涼)は捨松に、一度会って自分の目で見定めてはどうかと提案する。そこで捨松は大山から、パーティーで見掛け、美しさが忘れられなかったと言われる。怒りを抑え切れない浩と、迷いを捨て切れない捨松を見かねた八重は、一計を案じる。

第四十二回 襄と行く会津 (2013.10.20)

1882(明治15)年、板垣退助(加藤雅也)が演説会で襲撃された事件は、自由は死せずの言葉とともに全国に広まり、政党政治確立の機運が高まる。襄(オダギリジョー)は板垣を見舞い、日本初の私立大学設立への協力を頼む。また襄は、新婚のみね(三根梓)と伊勢(黄川田将也)を連れ立って八重(綾瀬はるか)と共に、会津への伝道旅行に出掛けることになった。みねを連れていくことにしたのは、八重の中に、生き別れたうら(長谷川京子)に再会できるかもしれないという淡い期待があったからだ。そしてついに踏みしめる15年ぶりの故郷の土。山本家が立っていた場所は長屋に変わっていたが、かすかに角場の遺構を見つけて思い出に浸る八重とみね。するとそこへ下働きだったお吉(山野海)が現れ、うらの消息について重い口を開く。

第四十一回 覚馬の娘 (2013.10.13)

板垣退助(加藤雅也)たちによる自由民権運動が勢いを増す中、覚馬(西島秀俊)たち京都府議会も槙村(高嶋政宏)の横暴な府政に、新聞を使った世論による攻撃を仕掛けていた。そんな中、覚馬の娘・みね(三根梓)は、同志社を卒業して今治で伝道に励む伊勢(黄川田将也)と手紙のやりとりをし、心を通わせていた。覚馬は自ら辞職をして槙村に勇退を勧め、長く続いた槙村府政は終わる。1881(明治14)年5月、同志社演説会が開かれることになり、伝道のため各地に散った伊勢らが集結。そこで伊勢は突然、みねに求婚。覚馬は許すが、母うら(長谷川京子)のためにも婿を取って山本家を継がなければと思っていたみねは、覚馬に激怒。八重(綾瀬はるか)は、みねにうらの気持ちを推し量りながら言葉を掛ける。

第四十回 妻のはったり (2013.10.06)

同志社英学校の創設から4年がたとうとしていた。だが、教団からの資金援助を危険視する日本政府からは廃校を命じられ、外国人教師たちからは伝道教育の強化を迫られ、襄(オダギリジョー)は板挟みになっていた。一方、覚馬(西島秀俊)は第1回京都府会議員選挙に当選、初代議長に選ばれる。議会とは何かを理解していない多くの議員にとって、覚馬はさながら議員学校の教師のようだった。ある日、学生たちは苦悩する襄を弱腰と非難。八重(綾瀬はるか)は襄をかばうために、あるうそをついてしまう。苦渋の選択を迫られた襄は、習熟度別クラスを解体し新たに伝道専科のクラスを設置せよ、という外国人教師たちの提案をのむ。これに怒った学生たちはストライキを敢行、にわかに学内が不穏な空気に包まれる。

第三十九回 私たちの子ども (2013.09.29)

同志社英学校の創設から4年がたとうとしていた。だが、教団からの資金援助を危険視する日本政府からは廃校を命じられ、外国人教師たちからは伝道教育の強化を迫られ、襄(オダギリジョー)は板挟みになっていた。一方、覚馬(西島秀俊)は第1回京都府会議員選挙に当選、初代議長に選ばれる。議会とは何かを理解していない多くの議員にとって、覚馬はさながら議員学校の教師のようだった。ある日、学生たちは苦悩する襄を弱腰と非難。八重(綾瀬はるか)は襄をかばうために、あるうそをついてしまう。苦渋の選択を迫られた襄は、習熟度別クラスを解体し新たに伝道専科のクラスを設置せよ、という外国人教師たちの提案をのむ。これに怒った学生たちはストライキを敢行、にわかに学内が不穏な空気に包まれる。

第三十八回 西南戦争 (2013.09.22)

八重(綾瀬はるか)は襄(オダギリジョー)と新築された英学校の校舎で備品の準備に追われていた。そのころ、鹿児島では西郷隆盛(吉川晃司)が配下の不平士族らの決起を止められず、挙兵。西南戦争の幕が切って落とされる。覚馬(西島秀俊)は西郷を止めるため御所にいる木戸(及川光博)を訪ねようとするが、槙村(高嶋政宏)に止められる。東京からは仕官した山川浩(玉山鉄二)が出兵。警視庁からは佐川官兵衛(中村獅童)や斎藤一(降谷建志)も参戦した。そんな中、襄は女学校設立の許可が下りたと八重に報告。八重と襄は無駄な戦いを避けるには、女性にも学問が必要だと意見が一致する。激戦地・田原坂で進退窮まった政府軍の大山巌(反町隆史)は、官兵衛と斎藤を抜刀隊に選抜し、いとこの西郷に戦いを挑む。

第三十七回 熊本からの転校生 (2013.09.15)

襄(オダギリジョー)は八重(綾瀬はるか)との寝室にベッドを取り寄せた。初めてベッドを見て不審がる八重は、襄に勧められるがままに横たわると、寝心地の良さに感動。翌朝、熟睡から覚めた八重は「良いものは良い」とベッドについて言った襄の言葉に納得する。ある日、英学校に、熊本洋学校でキリスト教に入信した生徒たちが迫害され、受け入れてほしいとの要請がくる。覚馬(西島秀俊)は、さらに反感を買うと襄に忠告する。だが、いきなり訪ねて来た金森(柄本時生)に救ってくれと頼まれた襄は、快く入学を受け入れる。しかし、後に熊本バンドと呼ばれることになる彼らは、襄や八重に一向に心を開こうとせず、校内では問題行動を繰り返す。八重は苦悩して心が折れそうな襄に、彼らの良い面だけ見るよう諭すのだった。

第三十六回 同志の誓い (2013.09.08)

襄(オダギリジョー)の求婚を受け入れた八重(綾瀬はるか)だが、そのことがきっかけで槙村(高嶋政宏)は八重を女紅場から解雇しようとする。回避したければ、キリスト教に入信しないことを約束しろと迫る槙村に、八重は夫を裏切るわけにはいかないと言い切る。京都の外国人居住許可が下りて張り切る襄は、八重を仮校舎の下見に誘う。だが、耶蘇(やそ)の学校になるといううわさが広まったことで、仮校舎はひどく荒らされていた。大垣屋(松方弘樹)のとりなしでその場は収まるが、前途が厳しい襄に、八重は解雇のことを言い出せない。八重は教え子たちに後ろ髪を引かれながらも、女紅場を後にする。解雇の件を覚馬(西島秀俊)から聞いた襄は、八重にあなたの苦しみは自分の苦しみだと告げ、これからは全てを打ち明けてほしいと語る。そして襄は、ついに念願の同志社英学校の開校の日を迎え、八重との結婚を果たす。

第三十五回 襄のプロポーズ (2013.09.01)

八重(綾瀬はるか)は襄(オダギリジョー)からの突然の求婚に戸惑っていた。山本家の居候となっている襄は、八重にプロポーズしたことを覚馬(西島秀俊)らに明かす。しかし、佐久(風吹ジュン)は尚之助(長谷川博己)のことが気に掛かる。ある日、時尾(貫地谷しほり)が元新選組の夫・斎藤(降谷建志)と共に、八重を訪ねて来る。再会を喜ぶ八重は、時尾と斎藤が結婚したことに驚く。そのころ、キリスト教主義の学校をつくろうとする襄は、僧侶たちの反対に遭い、計画が滞っていた。程なく、東京から、尚之助が胸を患って亡くなったという知らせが届く。悲しみに暮れる八重を、襄は強引に連れ出す。行き先は八重の弟・三郎が戦死した草原だった。動転する八重に、襄はここへ連れて来た理由を語る。

第三十四回 帰ってきた男 (2013.08.25)

1875(明治8)年。10年ぶりにアメリカから襄(オダギリジョー)が帰国し、英学校をつくろうとしていた。襄は木戸(及川光博)に、覚馬(西島秀俊)を紹介される。八重(綾瀬はるか)は覚馬に促され、耶蘇教(キリスト教)の勉強を始めるが、その教えに納得がいかない。そんな中、覚馬を訪ねて襄がやって来る。襄の話に感銘を受けた覚馬は、学校建設の力になると告げる。そして襄は覚馬や槙村(高嶋政宏)の援助を受け、京都に英学校をつくろうと動きだす。ある日、宣教師の家で八重は偶然、襄と出会う。八重が女紅場で働いていると知った襄は、見学したいと強引に押し掛けてくる。一方、健次郎(勝地涼)は5年の留学を経て日本に帰国する。

第三十三回 尚之助との再会 (2013.08.18)

1873(明治6)年夏、八重(綾瀬はるか)は女紅場で住み込みの舎監として働き、学生として学びながら1年が過ぎていた。そんな中、覚馬(西島秀俊)が仕えている槙村(高嶋政宏)が、業務妨害の容疑で捕まり、東京に送られる。覚馬は、槙村の後見人である木戸(及川光博)にとりなしを頼むため、八重を連れて東京に向かう。覚馬の申し出は聞き入れられなかったが、時を同じくして起きた政府内の分裂により、槙村は釈放される。一方、勝(生瀬勝久)は覚馬からの依頼で、尚之助(長谷川博己)の居場所を突き止める。尚之助が斗南藩をかばい、詐欺事件の被告になっていると聞いた八重は、彼の住む浅草へ向かう。しかし再会した尚之助は、やつれきってすっかり生気をなくしてしまっていた。

第三十二回 兄の見取り図 (2013.08.11)

京都の覚馬(西島秀俊)が暮らす家で、八重(綾瀬はるか)、佐久(風吹ジュン)、みね(池田沙弥花)が同居する初めての朝。台所を手伝おうとする八重だが、時栄(谷村美月)の段取りの良さについていけない。みねは母・うら(長谷川京子)のことが忘れられず、母屋を飛び出し泣き崩れる。しかし、みねの後を追おうとした八重を覚馬は厳しく制止する。覚馬は八重に、自らが取り組む京都再建の片腕になるよう命じる。翌日、八重は覚馬を背負って、京都府庁に向かう。そこで八重は、府知事を務める長州の槙村(高嶋政宏)に会い、来春、京都で万国博覧会が開催されることを聞く。また、覚馬は八重に、女性のための学問所「女紅場」で英語を学ぶよう告げる。八重は、会津のことを忘れてしまったかのような覚馬の態度に、強い憤りを感じる。

第三十一回 離縁のわけ (2013.08.04)

米沢の八重(綾瀬はるか)の元へ、尚之助(長谷川博己)から離縁状が届く。気丈に振る舞いながらも、八重は悲しみを抑えきれない。尚之助は、斗南藩のために行った米取引に失敗し、取引先から訴えられ勾留されていたが、八重への手紙にはそれは書かれていなかった。1871(明治4)年、廃藩置県の詔が下される。斗南藩の主導者となり大蔵から名を改めた浩(玉山鉄二)は、藩がなくなることを知りがくぜんとする。米沢で知らせを受けた八重や佐久(風吹ジュン)、うら(長谷川京子)も、会津が何もかも消えてしまうと力を落とす。そんな中、八重たちの元へ今度は京都から知らせが届く。それは兄・覚馬(西島秀俊)が生きていて、八重たちを呼び寄せたがっているという内容だった。しかし、喜びもつかの間、覚馬に内縁の妻と娘がいるということを知り、八重は激怒する。

第三十回 再起への道 (2013.07.28)

1869(明治2)年、アメリカの襄(オダギリジョー)は日本の行く末を案じ、祈りをささげていた。会津戦争から半年、尚之助(長谷川博己)は捕虜となっており、八重(綾瀬はるか)たちは米沢藩の知人の家に身を寄せていた。みね(池田沙弥花)と反物の行商をして生計を立てている八重は、同郷の千代(中村優子)と知り合う。だが、千代を庇護(ひご)する家長の宗右衛門(及川いぞう)に会津を侮辱され、八重は怒りにわれを忘れる。萱野(柳沢慎吾)の斬首という犠牲によってお家断絶を免れた会津松平藩だったが、下北半島最北端のやせた土地・斗南へ移されることになる。筆頭の大参事となった大蔵(玉山鉄二)は、尚之助も斗南に行くことになると八重に告げ、一緒に斗南に移住するよう勧める。

第二十九回 鶴ヶ城開城 (2013.07.21)

籠城からひと月近くが経過。八重(綾瀬はるか)が心配する中、権八(松重豊)が補給路を奪還するため出陣する。だが、米沢藩が新政府軍に寝返り、会津に降伏を勧告。新政府軍は一日に2千発を超える砲撃を加えており、鶴ケ城の天守閣は無残な姿になりつつあった。大蔵(玉山鉄二)は降伏しては死んだ者に顔向けできないと怒る。そんな中、大蔵の妻・登勢(白羽ゆり)が亡くなる。最後まで会津の意地を貫こうとする家臣たちの姿を見た容保(綾野剛)は、ついに降伏を決意。そして使者としてひそかに秋月(北村有起哉)を城外へ遣わす。今この瞬間も戦う会津藩士のことを思い、焦る秋月だったが、なかなか上官に取り次いでもらえない。そして、降伏の嘆願が受け入れられる前に、敵弾によって権八が倒れてしまう。

第二十八回 自慢の娘 (2013.07.14)

恭順を主張する頼母(西田敏行)は、容保(綾野剛)の命令で城を出される。八重(綾瀬はるか)は秋月(北村有起哉)から、頼母の妻や娘らが自害したことを聞き、思いを込めて頼母を見送る。竹子(黒木メイサ)の死に、心を痛める八重だったが、城に間近な小田山からの砲撃が始まったのを知り、尚之助(長谷川博己)の元へ駆けていく。そして尚之助と共に反撃を試みる。砲弾は見事命中するが、敵からの砲撃はさらに激しさを増し、城内に動揺が走る。そんな中、八重は撃ち込まれた砲弾にぬれた着物をかぶせることで、爆発を未然に防ぐ荒業を繰り出してみせる。それを垣間見た容保は、八重を陣所に呼び出し、砲弾の構造を説明させる。しかしその後、八重の荒業が思わぬ悲劇を生んでしまう。

第二十七回 包囲網を突破せよ (2013.07.07)

城内の八重(綾瀬はるか)の元へ、日新館が焼失し重傷者たちが自害したという知らせが届く。怒りを抑えきれない八重は、城外で敵を討つため、男たちに交じり夜襲に出る。だが、思わぬ死角から敵兵が飛び出し、八重は一瞬、棒立ちになってしまう。そんな八重を黒河内(六平直政)が助ける。籠城2日目、八重は梶原(池内博之)から、昨夜の働きは見事だったとねぎらいの言葉を掛けられる。だが、今後は勝手に指揮を執ることを禁じられ、女の役目を果たせと言われてしまう。竹子(黒木メイサ)は母・こう(中村久美)や妹・優子(竹富聖花)と共に娘子隊を結成し、なぎなたを武器に城下の新政府軍に戦いを挑む。しかし、奮戦むなしく竹子は敵の銃弾により命を落とす。仲間たちが次々と戦死していく中、八重の耳に懐かしい彼岸獅子の音色が聞こえてくる。

第二十六回 八重、決戦のとき (2013.06.30)

八重(綾瀬はるか)は、半鐘が鳴り響く城下を佐久(風吹ジュン)らと共にひた走り、鶴ケ城に入城する。八重は亡き弟・三郎の軍服をまとい、肩からスペンサー銃を提げていた。照姫(稲森いずみ)は弟と共に戦うという八重に、「鉄砲に会津武士の魂を込めよ」と言葉を掛ける。八重は城を守るため、鉄砲隊の指揮を執り始める。出発が遅れたユキ(剛力彩芽)たちは刻限に遅れて城に入れず、敵弾飛び交う城下を逃げ惑う。一方、頼母(西田敏行)の登城後、自邸に残った妻・千恵(宮崎美子)や娘たちは自刃の道を選び、壮絶な最期を遂げる。新政府軍の大山(反町隆史)らは、主力軍が郭外に散って手薄になった鶴ケ城へ向けて一気に兵を進めていた。だが、出丸の内側から撃たれ続ける精度の高い弾道に進軍を阻まれる。八重は長い髪をばっさりと切り、夜襲の兵に志願する。

第二十五回 白虎隊出陣 (2013.06.23)

二本松を陥落させた新政府軍は、ついに会津領内へと陣を進めてきた。城下には触れが回り、権八(松重豊)と尚之助(長谷川博己)が登城することになる。八重(綾瀬はるか)は、自分も一緒に出陣したいと懇願するが、権八はそれを一蹴する。新政府軍の動きは速く、猪苗代の兵も敗走。容保(綾野剛)は出陣を決意する。だが戦況はますます悪化し、少年兵で構成された白虎隊にまで出陣命令が下る。八重は砲術を指南した隊士に最後の助言をして送り出す。そして、とうとう八重や佐久(風吹ジュン)、うら(長谷川京子)たちにも登城の触れが回る。八重たちは覚悟を持って身支度を整える。

第二十四回 二本松少年隊の悲劇 (2013.06.16)

覚馬(西島秀俊)は都の薩摩藩邸牢(ろう)内で新国家への意見書を書き始めていた。一方、奥羽勢はどの戦場も苦戦を強いられる。奥州街道を封じられることを恐れた頼母(西田敏行)は、新政府軍に停戦を申し出ることを容保(綾野剛)に進言。しかし、容保は頼母を白河総督の任から解いてしまう。そんな中、八重(綾瀬はるか)がかつて尚之助(長谷川博己)と共に訪れた二本松領内が、新政府軍によって侵攻される。八重と交流した二本松少年隊も出陣したが、多くの少年兵たちが新政府軍の銃弾に撃ち抜かれ敗走する。深手を負った少年兵たちは、会津の日新館に運ばれる。八重は日新館で救護に当たっていたが、多くの命が失われていく。

第二十三回 会津を救え (2013.06.09)

1868(慶応4)年、新政府軍が仙台に到着。参謀の世良修蔵(小沢仁志)らは仙台藩に会津討伐の命を下す。一方、八重(綾瀬はるか)は、覚馬(西島秀俊)が死んだと思い詰め落ち込むうら(長谷川京子)を励まそうと、なぎなたの稽古に誘う。八重はうらに、覚馬は生きている、いつかまた会えると信じていると語り掛ける。そのころ、会津城下を仙台藩、米沢藩の重臣がひそかに訪れていた。新政府軍への理不尽さを感じずにはいられない仙台藩は、米沢など奥羽の他藩と結束し、会津救済の嘆願書を提出する。この知らせは会津へも届き、八重たちは安堵(あんど)する。しかし、嘆願はあえなく世良によって破棄され、これに怒った仙台藩士らが世良を暗殺してしまう。これにより、新政府軍と会津・奥羽軍との間で戦いの火ぶたが切られる。

第二十二回 弟のかたき (2013.06.02)

会津藩士たちが江戸から戻る中、八重(綾瀬はるか)は尚之助(長谷川博己)から、三郎(工藤阿須加)と覚馬(西島秀俊)が都で命を落としたと聞く。権八(松重豊)や佐久(風吹ジュン)、うら(長谷川京子)らは悲嘆に暮れるが、三郎の遺髪や形見の衣服があるのに覚馬のものがないことを不思議に思った八重は、覚馬は死んでいないと言い張る。一方、覚馬は都の薩摩藩邸の牢(ろう)に捕らわれながらも、会津追討の流れを止めようと嘆願書を書き始める。会津では、謹慎していた容保(綾野剛)が迫り来る戦雲を感じ取り、頼母(西田敏行)や内蔵助(津嘉山正種)ら重臣たちを前に、自らの存念を語る。八重は近所の少年たちに、以前にも増して厳しく鉄砲を教えるが、つい「三郎」と呼び掛けてしまう自分に気付き、敵を討つと叫んで鉄砲を持ったまま駆けだす。

第二十一回 敗戦の責任 (2013.05.26)

鳥羽伏見の戦いで会津藩が苦戦を強いられる中、会津では八重(綾瀬はるか)が、修理(斎藤工)の無事を祈る雪(芦名星)を励ましていた。だが薩摩方は、みかどの旗印である錦の御旗を揚げる。錦旗の知らせは戦場を駆け巡り、旧幕府軍は撤退。慶喜(小泉孝太郎)は諸藩の将に最後の一騎となるまで戦い抜くと宣言するが、容保(綾野剛)は危うい思いで見ていた。戦況は好転せず、初陣を飾ったばかりの三郎(工藤阿須加)が敵弾に倒れてしまう。敗色を察した慶喜は、夜陰に乗じて容保を道連れにひそかに大坂を脱出。藩士らも後を追うように江戸へ敗走する。会津には徳川と共に朝敵の裁定が下され、敗戦の責任は、慶喜に江戸へいったん戻ることを進言した修理一人が負うことになる。

第二十回 開戦!鳥羽伏見 (2013.05.19)

都では王政復古が宣言され、逃げるように大坂へ下ろうとする徳川慶喜(小泉孝太郎)を、権助(風間杜夫)や官兵衛(中村獅童)らが必死に引き留めるが、修理(斎藤工)にいさめられ、やむなく従うことになる。都落ちを知った八重(綾瀬はるか)は、藩の女性たちと共に戦勝祈願ののぼり旗を縫い、スペンサー銃の練習に明け暮れる。都に出兵するが、慶喜討伐の口実を失った薩長は、西郷隆盛(吉川晃司)の発案により、江戸で争乱を起こす。そして、ついに鳥羽伏見の戦いが始まる。

第十九回 慶喜の誤算 (2013.05.12)

慶応3(1867)年、慶喜(小泉孝太郎)は徳川家の存亡を懸け、大政奉還を決意する。知らせは会津の八重(綾瀬はるか)たちにも伝わり、尚之助(長谷川博己)は、藩から軍備増強策に乗り出すよう命じられる。都では、息を吹き返した討幕派諸藩や浪士たちが、会津藩や新選組に嫌がらせを繰り返していた。覚馬(西島秀俊)にも討幕浪士が襲い掛かり、視力を失いかけている覚馬は斬殺されそうになる。だが、その危機を救ったのは、時栄(谷村美月)という見ず知らずの女性。時栄は、大垣屋(松方弘樹)が覚馬の目を心配して付けた女性だった。

第十八回 尚之助との旅 (2013.05.05)

会津の防衛に不安を抱いた尚之助(長谷川博己)は、八重(綾瀬はるか)を連れ立って周縁地域の見聞に回る。二本松に立ち寄った二人は、そこで熱心に砲術教練に励む少年隊士たちに出会う。二本松藩では変事に備え、藩士は皆鉄砲を学ぶようにとの通達が出されていたのだ。会津に戻ると、尚之助に藩から仕官の認可が下り、八重も権八(松重豊)や佐久(風吹ジュン)と喜び合う。尚之助は早速、周縁地域の見聞録や軍備増強策を提出し、藩からも評価される。しかし、守護職就任以来、かさみ続ける出費により、もはや藩には尚之助の献策を実現させる余力はなかった。

第十七回 長崎からの贈り物 (2013.04.28)

孝明天皇(市川染五郎)の突然の崩御により、会津への帰国の機を失った松平容保(綾野剛)たち。そのころ、覚馬(西島秀俊)は長崎でオランダ人医師から目の診察を受けていた。近く失明することを知り、ぼうぜんとする覚馬だったが、藩のために新式洋銃の買い付けに奔走する。新参の会津を相手にしない外国商人が多い中、レーマン(エリック・ボシック)というドイツ人武器商だけが覚馬の情熱に打たれ、新式銃の大量買い付けに応じた。そして覚馬は、レーマンから絆の証しとして1丁の最新式騎兵銃を贈呈される。覚馬はスペンサー銃と呼ばれるその銃を、会津で帰りを待つ八重(綾瀬はるか)の元へ送る。

第十六回 遠ざかる背中 (2013.04.21)

会津の大火のさなか、行方不明になっていたみね(豊嶋花)を三郎(工藤阿須加)が見つけ出した。そして、みねを捜しに火元近くをさまよっていたうら(長谷川京子)を尚之助(長谷川博己)が救い出す。命懸けでみねを捜したうらの姿に八重(綾瀬はるか)は、うらがみねを厳しく叱るようになった本当の訳を知る。それは、都にいる覚馬(西島秀俊)にもしものことがあったときに、みねが山本家を継げる人物になるよう育て上げるためだった。そのころ、都では会津の願いがかない、松平容保(綾野剛)の京都守護職が解かれようとしていた。ところが、その直後、喜びを打ち砕く悲報がもたらされる。

第十五回 薩長の密約 (2013.04.14)

函館から密航を企てた新島七五三太(オダギリジョー)がボストン港に降り立った。そして京都では、それまで対立していた薩長が、坂本龍馬(柾賢志)の暗躍により急接近を図っていた。都での会津の立場が危うくなっていくのと合わせるように、覚馬(西島秀俊)の目も悪化の一途をたどっていった。会津では、3年間、一向に帰国の気配がない覚馬に寂しさを抑え切れないうら(長谷川京子)が、一人娘のみね(豊嶋花)を厳しく叱るようになり、八重(綾瀬はるか)は不安を覚える。そんな折、会津で大火事が起き、みねが行方不明になる。

第十四回 新しい日々へ (2013.04.07)

秋月(北村有起哉)に連れられて白無垢(むく)に身を包んだ八重(綾瀬はるか)が、尚之助(長谷川博己)の待つ山本家の門をくぐった。八重の見違えるような美しさに目を奪われる尚之助。しかし、婚礼の祝宴では、酒に弱い尚之助が酔いつぶれ、八重が担いで二人の新居に運び込む。部屋には、京から覚馬(西島秀俊)が送った京紅が届いていた。すると、尚之助が目を覚まし、自らの薬指に紅を取り、そっと八重の唇に置く。

第十三回 鉄砲と花嫁 (2013.03.31)

都から戻った秋月(北村有起哉)は、八重(綾瀬はるか)と尚之助(長谷川博己)に覚馬(西島秀俊)からの伝言を語る。それはいったん提案した縁談を取り消し、尚之助に他藩への移籍を促すものだった。尚之助は怒り、八重は激しく動揺する。数日後、尚之助は新しい銃を完成させ、あらためて八重に求婚。八重もそれを受け入れる。長州の下関がイギリス、フランス、オランダ、アメリカの軍艦に襲われる。この手痛い敗戦の経験から、長州の藩論は無謀な攘夷(じょうい)から開国勤王へと大きく変わっていく。そんな中、薩摩の西郷(吉川晃司)は軍艦奉行の勝(生瀬勝久)に会い、その思想に大きな感銘を受ける。そして、西郷の翻意により長州攻めが中止になり、出はなをくじかれた会津藩は孤立への道をたどり始める。

第十二回 蛤御門の戦い (2013.03.24)

長州が洛中(らくちゅう)へ向けて兵を進め、禁門の変(蛤御門の戦い)の火ぶたが切られた。徳川慶喜(小泉孝太郎)や松平容保(綾野剛)が率いる幕府軍は序盤、劣勢を強いられるが、覚馬(西島秀俊)や大蔵(玉山鉄二)らの活躍と西郷隆盛(吉川晃司)ら薩摩藩の援護もあり、形勢を返し勝利を収める。しかし、覚馬は爆裂により眼部に深手を負い、焼け野原と化した都の惨状に心を痛める。会津では、戦況を案じる八重(綾瀬はるか)が、開戦直前に覚馬から手紙で勧められた尚之助(長谷川博己)との縁談に心を悩ませていた。

第十一回 守護職を討て! (2013.03.17)

松平容保(綾野剛)たちは、都で長州軍の脅威にさらされていた。会津では、八重(綾瀬はるか)の弟・三郎(工藤阿須加)が突然、都へ派遣される部隊に志願して権八(松重豊)から激怒される。そのころ、都では佐久間象山(奥田瑛二)が、尊皇攘夷(じょうい)派の不逞(ふてい)浪士に暗殺され、覚馬(西島秀俊)は悲嘆する。そして、偵察により長州が容保の首を狙っていることを知った覚馬は、さらに怒りを募らせていく。

第十回 池田屋事件 (2013.03.10)

親友の時尾(貫地谷しほり)が照姫(稲森いずみ)の右筆として城に上がることになり、残された八重(綾瀬はるか)には縁談が持ち込まれるようになる。しかし、八重は尚之助(長谷川博己)と共に新式洋銃の開発に明け暮れ、二人の間には同志を超えた感情が芽生え始めていた。そのころ、都では新選組の暴発により、池田屋事件が発生。京の周りに挙兵して報復に乗り出した長州に萎縮した徳川慶喜(小泉孝太郎)は、松平容保(綾野剛)一人に、その責任を負わせようとする。

第九回 八月の動乱 (2013.03.03)

京都で警備に当たる覚馬(西島秀俊)たちの元へ薩摩から密使が送られ、倒幕をたくらむ長州を都から排除する企てに協力するよう求められる。孝明天皇(市川染五郎)もこの動きに応じ、松平容保(綾野剛)へ勅書を差し向け、文久3(1863)年、八月十八日の政変が起こる。そのころ会津では、照姫(稲森いずみ)の右筆選びが行われ、八重(綾瀬はるか)の名が最有力候補として挙げられる。

第八回 ままならぬ思い (2013.02.24)

倒幕を目指す攘夷(じょうい)派の不逞(ふてい)浪士を取り締まるため、会津藩は剣の腕が立つと評判の壬生(みぶ)浪士組を召し抱えることにした。こうした動きに危機感を持った長州派の公家たちは、松平容保(綾野剛)たちを都から追い出すため、孝明天皇(市川染五郎)の名をかたって偽の勅書を容保へ送る。しかし、容保はその策謀を知り、守護職への責任感をさらに強める。そこへ、会津から頼母(西田敏行)がやって来て、容保に、これ以上強硬策を採るべきではないと説得する。

第七回 将軍の首 (2013.02.17)

覚馬(西島秀俊)が八重(綾瀬はるか)や尚之助(長谷川博己)たちの元から離れ、松平容保(綾野剛)に追随して都へと旅立った。都では、攘夷(じょうい)を唱える不逞(ふてい)浪士たちによる天誅(てんちゅう)騒ぎが相次ぎ、不穏な日々が続いていた。安寧を祈る孝明天皇(市川染五郎)は容保を気に入り、自らの御衣を特別に授ける。その期待に応えようとした容保は、攘夷派の浪士の言い分にもあえて耳を貸し、説得によって改心させていく方法を採ろうとする。

第六回 会津の決意 (2013.02.10)

八重(綾瀬はるか)の幼なじみ山川大蔵(玉山鉄二)の姉・二葉(市川実日子)が、会津藩の有望な家臣・梶原平馬(池内博之)に嫁ぐことが決まる。一方、江戸では勅命を携えた薩摩が幕府に将軍の上洛(じょうらく)を迫る。これを受け幕府は、京都の治安維持に当たる京都守護職の選任へ、にわかに着手。政事総裁職の松平春嶽(村上弘明)は、かねて卓見で目を引いていた会津藩主・松平容保(綾野剛)に白羽の矢を立てる。

第五回 松陰の遺言 (2013.02.03)

うら(長谷川京子)が覚馬(西島秀俊)の子を身ごもり、八重(綾瀬はるか)は佐久(風吹ジュン)たちと共に祝福する。しかし、その喜びもつかの間、覚馬を攘夷(じょうい)派の不逞(ふてい)浪士が急襲する。さらに、江戸ではかつて八重たちとも交流があった吉田寅次郎(松陰=小栗旬)が安政の大獄で処刑され、知らせを受けた覚馬や八重たちは悲しみに暮れる。そして、攘夷派の怒りを買った井伊直弼(榎木孝明)が、ついに桜田門で暗殺される。

第四回 妖霊星 (2013.01.27)

西郷頼母(西田敏行)の松平容保(綾野剛)への働き掛けが実り、覚馬(西島秀俊)の禁足が解かれ、八重(綾瀬はるか)も自分のことのように喜ぶ。さらに、覚馬の進言が認められ、尚之助(長谷川博己)の教授方就任もかなう。そして覚馬は、うら(長谷川京子)をめとる。一方、幕政では大老になった井伊直弼(榎木孝明)が、水戸藩主・徳川斉昭(伊吹吾郎)ら一橋派に無断で日米修好通商条約を締結。激怒した斉昭らは、井伊の元へ押し掛けるが、逆に謹慎処分となる。容保は、井伊に処分の減免を働き掛けるが不調に終わる。その日、夜空には巨大なほうき星が流れる。

第三回 蹴散らして前へ (2013.01.20)

八重(綾瀬はるか)は桜の木の上で砲術本を無心に読んでいた。毛虫に驚いた拍子に本を落としてしまう。そこへ若い武士が通り掛かり、本を拾い上げてくれる。江戸から覚馬(西島秀俊)を援助しようとやって来た尚之助(長谷川博己)だった。覚馬は良き協力者を得て蘭学所の整備を急ぐ。しかし、藩の守旧派の反感を買い禁足を命じられてしまう。八重は、尚之助に習って作った鉄の玉を覚馬の元へ持っていき、砲術の指南をせがむ。ひた向きな妹の姿を見て、覚馬の脳裏に佐久間象山(奥田瑛二)が閉居先からよこした手紙の一節がよみがえる。「何かを始めれば必ず邪魔をする者が現れる。蹴散らして前へ進むのだ」。覚馬は八重と尚之助と共に、新式銃の設計に乗り出す。

第二回 やむにやまれぬ心 (2013.01.13)

覚馬(西島秀俊)は、佐久間象山(奥田瑛二)の象山塾で、会津に先んじて西洋の技術を貪欲に習得していく他藩の動きを知り、焦っていた。一方、会津では、幼い八重(鈴木梨央)が両親から、砲術への思いを断つよう厳しく諭されていた。やがて、象山が、吉田松陰(小栗旬)の密航を唆したとして捕縛される事件が発生。仕方なく塾を去り会津へ戻った覚馬は、大きな米俵を持ち上げて男と競争に興じる八重(綾瀬はるか)の姿を見て驚く。さらに驚いたのは、八重が砲術の知識を深く習得していたことだった。砲術への思いを断ち切らなかった八重。胸を打たれた覚馬は、八重に砲術を手ほどきしようと決意する。

第一回 ならぬことはならぬ 世界が動いた幕末、会津の人々を守るため、銃を持ち戦った女がいた (2013.01.06)

会津武士道の魂を守り抜き、生涯、自分の可能性に挑み続け、全ての人の幸福を願った新島八重(綾瀬はるか)と、その仲間たちの愛と希望の物語。1868(慶応4)年8月、会津・鶴ケ城は、新政府軍からの激しい攻撃にさらされていた。砲撃を浴びる城内で、スペンサー銃を構えて戦う若き女性銃士がいた。山本八重(綾瀬)、後の新島八重だ。 会津藩砲術師範の子として生まれた八重(鈴木梨央)は、負けん気が強く、父・権八(松重豊)や母・佐久(風吹ジュン)も手を焼いていた。そんな八重が慕ってやまないのが、文武に秀でた兄・覚馬(西島秀俊)だった。銃で華麗に的を撃ち抜く兄の姿を見て、八重は砲術に夢中になる。だが、父に厳しく一喝される。会津藩士が最も張り切る軍事操練「追鳥狩(おいとりがり)」の真骨頂である模擬戦の最中に事件が起きる。「一番鳥」の本命と目される番頭・西郷頼母(西田敏行)が、一羽の鳥に狙いを定め竹むちを振り上げた時、八重が邪魔をし騒動となる。しかし、藩主・松平容保(綾野剛)が、怒る頼母から救ってくれる。「ご恩さ返してぃ」。その時の容保との出会いが、八重のその後の人生を変えていく。