嫌気性接着剤
ヘンケルジャパン社からは「LOCTITE」という商品名、 スリーボンド社からは「嫌気性封着剤」という名称で販売されています。 いずれもねじ用と嵌合用の区分があります。 基本性能は各社のホームページで確認できます。

嫌気性接着剤とは、空気が遮断されると硬化する接着剤です。 経験的には半田付けなどより強度が強いと思っています。 失敗した場合の修正作業には無くてはならない相棒です。

 

ロックタイト271 (ネジ用最高強度品)

ネジの永久固定用として購入しました。 接着強度の一番高いタイプです。色は赤です。

271をネジの固定に使用すると、当然ですが非常に強力に固定されます。 6角穴つきボルトなどでも、常温では絶対に外せません。 どうしても外す場合は、ガスバーナーで200度以上に加熱すると外れます。

アングルプレートの製作では、ネジ部にロックタイト271を使用して固定してありますが、それに加えて、ロックピンを打ち込み271を使用して固定しています。

 

ロックタイト638 (嵌め合い用最高強度品)
写真 同上 嵌め合い用の最高強度品です。 どうしても欲しかった訳ではありませんが、ホームセンターで見かけて衝動買いしてしまいました。 色は緑色で、粘度は271の2倍程度あります。 修正に使う場合はほとんどが嵌め合いなので専用品があっても良いかと思います。 
硬化促進剤7471 (汎用硬化促進剤)
使用すると1分程度で硬化が始まります。隙間のある場合にも接着力が強まるようです。

透明のサラサラの液体で、溶剤のような臭いがあります。

 

 

嵌合実験

ロックタイト271はネジ固定用ですが、嵌め合いにも使用可能です。 H7リーマ仕上げの6mm穴に、6mm磨き丸棒を差し込んで接着してみました。

隙間は棒材が穴にスムーズに入り、ゆるゆるに回転する状態です。 

接着剤を着けて材料を嵌めると、10分程度で動かなくなります。24時間後に万力で軸の丸棒を抜こうとしてみましたが抜けません。 大きなハンマーで上から叩くと動きますが、十分な強度です。 

この実験では硬化促進剤は未使用です。

面接着実験
下の実験はネジ用の271と、嵌め合い用の638を使った面接着実験です。硬化促進剤(7471)を使用しています。 接着強度は測定したわけではありません。 実用に耐えるかどうかを感覚的に評価したものです。

結論は、 接着面積が狭いと、(下の写真は約3平方センチメートル)下の右の写真のように、折り曲げるようにして剥がすと分離します。 15〜20平方センチメートル以上の接着面積があると折り曲げ分離にも十分な強度が得られると思います。 

対応としては、図1、2のようにL型やコの字型の面を接着すると小さな面積でも十分な接着強度が得られると思います。

どうしても面接着になる場合は図3のように面の接着と同時にピンを打ち、接着すると十分な強度が得られるでしょう。

接着の様子 引き剥がし
 

図1 L型接着

図2 コの字接着 図3 ピン接着