バラ十字教団の最初の思想
(Premiere Pensee Rose + Croix)


1892年3月17日、デュラン・リュエル画廊で開催されたバラ十字教団の絵画サロン展で

演奏された。もともとはトランペットとハープのために作曲されたものらしい。現在残って

いるのはサティ自身が出版したピアノの楽譜のみ。

バラ十字教団は、

「その作風の独創性と厳格さのゆえに、儀式のために採用することにした。」

また、教団の集会以外での演奏は禁じられており、導師ペラダンの許可を必要とした。

「バラ十字教団の最初の思想」は3曲からなり、第1曲「教団の歌」はいわば序曲であり

まさに金管楽器のためのファンファーレである。おそらく3曲のうちでは最も壮大な曲で

ある。第2曲はペラダン用。八分音符と十六分音符とを交互に用いている。

第1曲に比べると色調の変化に乏しく、またいささか単調でもある。

第3曲は画家にして、最初のこの絵画サロン展の資金提供者であった

アントワーヌ・ド・ラ・ロシュフーコー伯爵用。この曲はファンファーレのようでもあり、

中世の声楽曲のようでもある。はたまた、恋歌のようでもあり、宗教音楽のようでもある。

三曲の中でも最も感動的な作品。

初版の楽譜の表紙には、サティが当時敬愛していた画家ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの

「戦争の断章」と題されたスケッチが印刷されている。






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