P・D・タンプリエの説以来、この曲はモーリス・ラヴェルの「高雅にして感傷的なワルツ」
を意識していると一般に思われてきた。しかし、バルビエは、いかなるあて擦りも、
皮肉も、また音楽的な暗喩も認めがたい。タイトル以外は。と言っている。
「高雅にして感傷的なワルツ」は1911年の独立音楽家協会の演奏会の為に
作曲された。この演奏会は、作曲家の名前が秘密になっており、聴衆は、
作曲家を当てることを求められた。「やや多数」 の人々がラヴェルだと正確に
言い当てたもののサティかコダーイによるものと考える人もいた。
この曲が作曲される3年前のことではあるが、この出来事を思い出して作曲したの
かもしれない。各曲の冒頭には、引用による序のようなものが置かれ、楽譜には
ユーモラスな文章が書かれている。
第1曲は「星の息子」の第1前奏曲に見られる3つの音符からなる旋律核が出てくる。
第2曲は「ジムノペディ」の雰囲気をもった曲。