2002/04/29 練馬「橡(とち)」




2002年4月29日(月)

練馬警察署と消防署の間の小路を入ると左手に小さな店がある。外から中は見えにくく、知らないと入るのがためらわれる感じである。隣は、やはり小さなイタリア料理店。

店名の「橡」の通り、店内は橡の木で作られた大型のテーブルが2卓あり、各々6席づつ合わせて12席のこじんまりとした店である。内装は、店主のこだわりを現しており、お客も合わしている雰囲気である。

まずエビスビール(黒の生もある)と、「鴨焼き」をお願いする。13時をすぎていたが、ほぼ満員で、調理場の店主と、配膳をする妻は忙しく働いている。
そのせいか、「鴨焼き」が出てきたのは、30分程たってからであった(夫妻は気づいていた様だが、他の客の蕎麦を優先していた)。

初めて見る「鴨焼き」である。鴨は、歯ごたえのある皮とぷりぷりした肉で出されることが多いが、この店は一見生姜焼きの様である。それを、塩か山葵(生山葵に何かブレンドして辛味をましている)で食す。独特である。「美味い」の一言は出ない。今日迄数日続いている内臓の不調のためか、舌が言う事をきかない。それでも付け合せで出たネギは美味い!熱い内は、いくらでも入りそうだ。ネギだけで、注文した甲斐がある。

お酒は「日置桜」を頼む。少し甘い感じがするが、味が強い「鴨焼き」を食べていると、あっというまに飲み干してしまう。

自制して、最後はもり(「荒挽きでいいですか?」と問われ、いつもの様に従順に「はい」と答える)。蕎麦が細い。つゆは、遠慮がちである(「ソバ屋を憩う」によれば、「蕎麦を引き立てるためにつゆはある」との店主のこだわりの様だ)。
周囲のお客は「美味しい」と連れの客と相槌を打つ。そば湯は白濁しており、重みが感じられる。

<本日のお会計>
エビスビール中瓶          600円
日高桜一合             500円
鴨焼き              1400円
もり                700円
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合計               3200円  多分。よく覚えていない。

夜は、予約を1組だけとると掲示されていた。

P.S 
左に座った色の白い青年(といっても20歳台後半か?年齢不詳)は、座るなりノートPCを出し、なにやらデイスプレイを見つづけている。常連らしくいろいろとオーダーを出す。他のお客の配膳が忙しいとみる、自分から引き出しをあけ、箸をとった。不思議な男である。1時間程たってから、男は「ジュリスト」がすりこまれた速達の封筒から、ゲラを出して、チェックを始めた・・・。
編集者、それとも法学者?

以上


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