
2002/08/24 高田馬場「傘亭」
2002年8月24日(土)午後2時すぎ
高田馬場で降り、早稲田大学と反対方面を歩くこと約10分の右手に「傘亭」はあります。よく見ていないと見落とします。カウンター6席、2人テーブル2席の小さい店ですが、有名店です。「蕎麦屋で憩う」で上位にあげられ、今月号のサライの特集でもとりあげられてます。
ビールはおいてなく、夏場は暖かい蕎麦・うどんは出しません。カウンターには、蕎麦粉、醤油、味醂、味噌など、食材について細かい解説があります。日本の食に強いこだわりがあります。蕎麦屋ですが、フカヒレ餃子、水晶餃子、ヨーグルトなども供します(写真を見てください。蕎麦の打ち場に、フルーツがおいてあります)。ご主人が一人できりもりしています。
少しビールを体が要求してましたが、ないなら仕方が無い。
日本酒は豊富にありますが、中々手に入らない銘柄が多く、その分値は、はります。
久保田の万寿が、4,000円で最高額でした。
純米一ノ蔵と、「崩れ豆腐」と「鮪づけ」で、午餐の始まりです。
「崩れ豆腐」は、豆腐と豆の上に海苔がかけてあります。これが絶妙のバランスで醤油をかけなくても十分です(醤油はテーブルに用意されていません。料理に応じてだされます)。豆腐は素朴な味で、ほのかな甘さがあり、甘さが舌に残ることはありません(今月号の「サライ」に出てます。立ち読みしましょう)。
「鮪づけ」は、鮪の赤みが表面を炙る事により一段と映え、見た目に美しい。山葵がたっぷりついています。「お好みでつかって下さい」と、生醤油を出してくれましたが、下味がついていますので生醤油なしで十分美味しいです。鮪の身に丁度良いはりが残っています。つけあわせの海藻が、味にアクセントをつけるのに役立ってます。
こうなると、もう一合です。美田は少しにがく感じました。しかし料理を食べながら飲むと苦味が薄れます。好き嫌いが出やすい酒でした。
「焼き味噌」は、小さなしゃもじに1cm弱に盛られ、黄金色ですが、表面は十分こげており、風味を増してます。お願いして直ぐに出てきたのには、驚きました。店主は手際がとてもよいようで、洗い物や下ごしらえをひっきりなしに行っています。何か音がしているので、落ち着いた雰囲気にはなりません。
「焼き味噌」は丹精で奥深い味でした。
「卵焼き」を頼みます。メニューに「忙しい時はご遠慮ください」とあります。
卵焼きは特に好きではないのですが、鴨は冬場しか出さないので、丁度一人でしたのでお願いしました。
一瞬、プレーンオムレツかと思う形で出てきます。蕎麦屋の卵焼きとは思えません。
アスパラがつけあわせです。ダイコンおろしがついていなかったら、オーダー違いと思ってしまうのでしょう。
この「卵焼き」は素晴らしい味でした。料理人の腕がたつのでしょう。驚きました。
表面と中はふっくらとしており、差があまりありません。「スナップが強いんだろうな」と感心してしまいました。卵はほんのりと甘く、すこし苦味があり辛いダイコンおろしでたっぷり包んでいただくと、幸せになれます。かたさが少しのこるアスパラガスは口直しにピッタリです。アスパラの後にダイコンおろしに包んだ卵を食べると、味が一段と引き立ちます。最高!!!
「せいろ」は、「2〜3分で味が変わるので直ぐにお食べください。2〜3枚で一人分の分量です」とメニューに但し書きがあります。今日は、すでにたくさん食べていたので、一枚で量は十分でした。
照明と酔いのせいか、蕎麦は薄いカーキ色に見えました。腰が強い、しっかりとした蕎麦です、つけあわせはダイコンおろしだけです。ただダイコンおろしに、赤みがついているので、何か薬味を混ぜています。
汁は辛めで、ツーンと鼻をさします。蕎麦湯は透き通っています。汁で割っても、汁と蕎麦湯は渾然一体にはならず、汁を蕎麦湯がまとう感じがします。蕎麦湯と汁を、何対何で割ればよいか、分からず終いでした。
「傘亭」は蕎麦屋というより、こだわりの料理店でした。是非、一回はおでかけ下さい。ただ、金曜日定休(日本各地に食材を探しにでかけるため急に休むことがあります旨の張り紙あり)で、蕎麦が無くなり次第閉店(大体17時頃)ですので、お気をつけてお出かけください。
途中、70歳前後の初老(?)の女性が一人で入って来て、「せいろ」を頼みました。観光客ではなさそうですが、お店に入るのは初めてのようです。メニューを見ながら「美味しそうだわ」と一人ごちてます。白髪ですがカジュアルで若々しい服装です。帰り際「お先に」と声をかけられました。見知らぬ人と話すのは苦手で、自分から話しかけることは滅多にしません(意外に思う方は、認識を改めて下さい)。
この初老の女性とは、しばらく話をした方がよかったかもしれない・・・。
彼女を見て、NYに住むおばを思い出しました。NYに行かねば。
高田馬場は夏祭りでした。
< 本日のお会計 >
純米一ノ蔵 700円
崩れ豆腐 450円
鮪づけ 750円
美田(山廃純米) 700円
焼き味噌 600円
卵焼き 500円
せいろ 800円
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合計 4500円(内税)
以上
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