2003/03/29 表参道「蕎麦工房」




2003年3月29日(土)14時すぎ

1年ほど前、青山から原宿まで歩いた時、偶然お店の横を通り過ぎたことがあったので、「もっと蕎麦屋で憩う」に載った時に、直ぐに「あの店か」と気付いた。

今日は原宿ラフォーレで開催中の「サンダーバード展」に行く前に寄った。

表参道を原宿から表参道駅に向かって歩く。キデイ・ランドを過ぎて右折し、二つ通りをこえ左折する。坂を登って、小高い丘の頂上に着く手前、右手に店はある。

細長の2階屋である。1Fは厨房、カウンター席とトイレ、2Fには4席×3、2席×2である。家族3人で切り盛りする小さな店だ。窓際の2席に座る。今日は曇天であったが明るい雰囲気だった。

店内は白を基調に、テーブルと椅子は明るい木目である。
BGMはボサノバだった。
箸は割り箸ではなく、箸置きに箸が載せられた。
メニューに「蕎麦屋酒のすすめ」とある。蕎麦屋で憩いましょうとの宣言だった。店主は脱サラらしい。

一口生と、「さんまのほどよい酢〆」を頼む。
今日は雲ってはいたが、春を感じる温かさであった。ちょっとだけビールが飲みたかった。

「さんま」は、銀色に輝き美しい。濃い青銀色から、輝く白銀に綺麗にグラデユエーイトしている。
まさしくほどよい酢〆で、さんまにふりかけられた胡麻が味を一段と惹き立てている。美味い、幸せ。

「新潟県鶴亀本醸」を一合頼む。鉄製の徳利とお猪口で供される。
さんまについてきた本山葵が美味い。いきなり鼻にツンとくる辛さはなく、醤油につけ胡麻と一緒に口に含む。酒の肴に十分である。

しめは「もり」一枚。

蕎麦は中太で、乳白色に蕎麦粉が綺麗にむら無く混じっている。
内装と窓から陽射しは、蕎麦を美しく見せるために計算しつくされている印象をもった。蕎麦は腰がしっかりしている。

汁は一舐めした時は甘く感じた。ところが蕎麦をくぐらせると甘さは感じられず、蕎麦と汁が絶妙の味わいになった。これも考え抜いている感じだ。

汁には生山葵、ネギ、そして胡麻が少量ついてくる。汁に胡麻を入れてみる。胡麻が勝たず、脇役として一味利かせている。
今日のこの店の特徴は胡麻にある。
陶器のポットに蕎麦湯は入っていた。さらりと白濁した蕎麦湯を汁に注ぐ。味わいがひろがる事は無いが、落ちついた気分になれる。

僕らが学生の頃の原宿と言えば、吉田拓郎の「ペニーレインでバーボンを」に代表される粗ぶれる若者達のイメージである。しかし、この店は住宅街にあり、大人の店だった。

店を出て坂を下る。レストランの前で、結婚披露宴を終えたカップルが列席者に挨拶している。

ラフォーレ原宿で開催されている「サンダーバード展」を見た後、健康のため原宿まで明治神宮を突き抜ける。玉砂利を踏みしめ、一路原宿に向かう。表参道と違い、人は少ない。
ラジオで、阪神−大洋の開幕第2戦を聴きながら歩く。大洋に先制された阪神は逆転に成功。ピッチャーは大リーグから舞い戻ったイラブーだ。今年はワクワクさせてくれるだろう。

< 本日のお会計 >
キリン一番搾り一口生       280円
さんまのほどよい酢〆       650円
新潟鶴亀本譲一合         800円
もりそば             700円
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合計             2,430円

東京都渋谷区神宮前5−15−9
電話:03−3486−7539

以上


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